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【No.176】スーツに関する「アンボタンマナー」のお話(豆知識)

スーツに関する「アンボタンマナー」のお話

「アンボタンマナー」とは:
アンボタンは「unbutton」と書きます。
「un」は次に続く言葉の反対の意味を示します。
アンボタンマナーの「ボタン」とはボタンを留めるという意味。
つまり、アンボタンマナーはあえてボタンを留めないマナーなのです。

アンボタンマナーのルーツは諸説ありますが、1900年代初頭の頃は一番下のボタンを留めて着用することが一般的だったようです。
その後ジャケットのデザインが変化し、現代では一番下のボタンはあくまで飾りとして付けられるようになりました。
そのため、一番下のボタンを留めると、かえってスーツの形状が崩れてしまうので、アンボタンマナーが現代の基本ルールとなったようです。
以上、オーダースーツ SADA スーツの知識・コラムより引用。

 私の通っていた高校は制服が自由で、私服の着用が認められていました。
学校に始めてブレザージャケットと着ていったとき、「アンボタンマナー」を知らなかった私は、ジャケットの2つボタンの上下ともボタンを留めていました。
すると先生からジャケットの下のボタンは留めないのが正式な着方なんだと教わりました。

 ちなみに、アンボタンマナーを知ったうえで、あえてすべてのボタンを留めていた方のお話。
その方はアメリカの第35代大統領であるジョン・F・ケネディ氏。
彼は演説中の身振り手振りでジャケットが持ち上がったとき、ワイシャツのお腹の部分が見えるのを嫌ったそう。
そのため、ジャケットのすべてのボタンを留めていたのです。
しかし、彼が着ていたスーツはすべてのボタンを留めても窮屈にならないように仕立てられていたもの。
アンボタンマナーの理由を知り、そのデメリットを回避したうえで表現した彼のオリジナリティだったのです。
以上、オーダースーツ SADA スーツの知識・コラムより引用。

 私も秋、冬の寒い日や風の強い日には、アンボタンをすると寒いので、あえて下のボタンを留める事があります。
駅の中など、人目があるところではアンボタンをしないと恥ずかしいので、下のボタンを外すようにしていますが、寒い外などでは、あえて下のボタンも留めることがあります。

それでは、また。

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