クロワッサンを作りたい①
サクッと軽い食感、美しい層状の断面、内側から溢れるバターの豊かな香り……
我々パン同好会は、クロワッサン作りに挑んだ。
みんな大好きクロワッサンを、自らの手で生み出すべく、クロワッサン作りに手を出した京大パン同好会。そしてついに、第一弾が完成した!!
うーん、なんか違う…
無骨で荒々しい印象のクロワッサンができてしまった。作り手の雑な性格が現れるのだろうか…
本当は滑らかな表面で、均一に揃った巻きを見せるあの形状を作りたかった。巻きはクロワッサンの顔と言っても過言ではないだろう。ところが出来上がったこのクロワッサン、全然巻けてないじゃないか!
これでは巻いていると言うより、折られているという表現の方が正しいのではないか。
いや、まだ断面を見ていない。成形には失敗したが、内側は素晴らしく綺麗に出来ている可能性もある。人気女優と結ばれるようなハイスペックブサイク芸人なのかも知れない。
一応、層にはなっている…
決して悪い仕上がりではない。むしろ初めてにしてはよく出来た方ではないだろうか。しかし、食べてみると食感が重い…
クロワッサンの理想は、薄い層が幾重にも重なることで、軽い食感が生まれるところにある。つまり食感が重たいということは、生地が厚くて層が少ないのである。これでは山ちゃんにはなりきれない。
考え方を変えれば、個性として、モチモチした食べ応えがあるクロワッサンだと思うこともできるが、我々が求めるのはあの「サクッ、ジュワ〜」という食感である。
今回クロワッサンを作って分かったのは、見た目や食感のために、生地はより薄くのばす必要があるということである。生地が厚いと、成形の際に巻き数が少なくなり、見た目が良くない。さらに内部の層も減少して食感損なわれる。
次回からは、生地を薄くのばすことを意識して、クロワッサン作りに励もうと思う。
使える粉が増えます。