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AIに仕事を奪われる不安

AIは心を持つのだろうか?

AIと人間の違いをいろいろ考える中でふとそんなことを考えた。

私が身近に使うAIは、文章を提案してくれたり、音楽を作ったりなどあるが、感情を持っていると感じることはない。

こころや感情の有無が、人間とAIの違いかなと思ったりもするが、技術の進化の中でひょっとしたらもう心を持つAIもあるかもしれない。

ドラえもんなんてめちゃめちゃ感情あるし、今はなくとも将来的にまれる可能性も十分考えられる。

そうなると、人間とAIの違いは何かなと改めて考える。

AIの誕生で人間の仕事が奪われるのではないかという不安。

違いを探すことで、AIに仕事が奪われないヒントが見つかるのではないか?

そんなことを考える。

次第に、そもそもそんなことを考えても仕方ないかとも思い始める。

どんな時も時代は変わっていくし、AIがあっても無くても、仕事が無くなるときはなくなる。

時代が変わっても残る仕事もあれば、無くなる仕事もある。

ひとりひとり、持っている強みや才能があるとすれば、それを活かすことこそが、その人の与えられた役割とも考えられる。

行政書士という仕事もAIの発達で奪われる職業として挙げられていることがある。

書類作成という面だけみれば、取って代われそうな面も確かにある。

しかし、その書類を作成するプロセスは千差万別であり、悩み事や相談事を聞いた上で最善の道筋を提案することは、それぞれの個性が生まれる。

AIかどうか以前に、それぞれの行政書士ごとに違いがある。

先日あるお客さんから、会社の名前を一緒に考えてほしいと言われた。

そのお客さんは今回3社目で以前も一緒に名前を考えた。

電話の第一声が、

「先生また会社作るので、名前を考えてほしいです!」

私を名前を考える人と認識しているのかもしれない。

会社名が決まらないと書類は作れない。

決め事がすべてバッチリ決まっているのであれば、簡単に書類は作れる。

問題は、それが決まっていない時、どうしようか迷っている時。

会社名を悩んでいる時、どう対応するか?その対応が個性として発揮される。

それは、行政書士の仕事ではありませんと答えるのも一つの対応。

AIならいくつかキーワードを入れて候補を出してくれて、その中から選んだり、それを組み合わせて名称を決める手助けをすることもできるだろう。

私の場合は、
その会社でどういうことをしたいのか?
だれにどんなことを感じてもらいたのか?
などの会話の中で降って湧いてきた言葉をまず投げかける。

大体の人は、「ありがとうございます。それいいですね。」と言うが、その表情を私は観察し、満足度を観察する。

私への遠慮もあるだろうから、100%満足でなくても感謝はしてもらえる。

だから、私はもう一歩踏み込もうとします。

どの辺に違和感がありますか?

どういう違和感がありますか?

具体的に話を進めることで、情報が整理され、求めている答えに近づいていく。

これは、営業マン時代にやっていたこととほとんど変わらない仕事だ。

質問し、具体化することで、その人の欲しいものを明確にする作業。

営業マンとして学んだことは、お客さんの要望をそのまま受け取らないということ。

「A4のチラシ作りたいけど、見積もらえますか?」
と言われて、見積を出すようでは営業としては工夫が足りない。

お客さんがなぜA4と言っているのか、それを使って何をしたいのかを聞くことで、他社とは違う提案することができ、成約率も高まる。

ヒアリング力が提案の質を変えると私は思っているが、そのヒアリング力が私の強みとするなら、それをより活かした仕事をすることが、私が貢献できる仕事かもしない。

それならば、仮にAIの技術が発展し、オンライン化がどんどん進み、行政書士の資格は廃止します。みたいな社会が到来したとしても、生き残れるかもしれないなと少し安心した。

(この国の探究:133)

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