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日本語に残る古代中国語の影響1

日本の読み方Nipponが正しい?それともNihonが正しい?

皆さんが普段使っている日本語ですが、同じ漢字なのに発音が異なっているのに気にせずに使っているという不思議な話の謎ときです。(音読み訓読みの話ではありません)
例えば、一本は「いっぽん」と読みますね。「いちほん」と読むと変な日本語に聞こえます。学校は「がっこう」とよみますが、間違っても「がくこう」とは読みません。

我が国名の日本の読み方もニッポンと読んだりニホンと読んだり国名でさえハッキリと定まっていません。日本放送協会(NHK)は昭和26(1951)年に、正式の国号としては「ニッポン」、その他の場合は「ニホン」と言ってもよいとしました。また、日本が発行する切手や貨幣にはNIPPONと記されているので「ニッポン」が一応は正しい読み方なのではないかと私は考えています。

どうして同じ漢字の読み方で促音があったりなかったりするのでしょうか?

「促音(そくおん)」とは、小さい「っ」の文字であらわされる発音です。例えば一本の一「いっ」、学校の学「がっ」、日本の日「にっ」などの読み方を促音と言います。もっとたくさん促音があります。数字の数え方でも六個、八個、十個、百個などです。二個、四個、五個、七個、九個には促音がありません。不思議におもいませんか?

これからは、その謎解きを私なりにして行きたいと思います。

漢字は一世紀頃または三世紀頃に日本にもたらされたとのいわれています。漢時代(一世紀、弥生時代後期)に日本に送られた漢委奴(かんのわのなの)国王」の刻印がある「金印」がその証拠とも、魏志倭人伝にある邪馬台国(3世紀頃)に伝わったとも、そして3世紀、応神天皇の時代の248年に百済の王仁が日本に渡り「論語」十巻と「千字文」一巻を献上したのが漢字の始まりだともいわれています。

当時の漢字の発音は漢時代の都の長安や洛陽を中心とした地域の発音だったのではないかと思いますが、その当時の発音がなぜ日本語の漢字の促音に残っていると私が思い至ったのかについて述べたいと思います。
(次回に続く)



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