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橋本ドンのマンション管理士として思う事「管理組合 役員の選任、理事会での運営について その②」

<前回①からの続き>

①については、その運営にかかわるのは、所有者組合員の代表たる実際は理事会の役員メンバーなのですが、その時間や労力に対して、自分の物件を守る良くしようという考えから、無報酬・ボランティアがほとんどです。役員報酬を出す管理組合様もいますが、その後の責任を考えるとほぼボランティアでリスクを背負っていることになります。そのため、最近時間的なことを理由に役員をしたがらない方がほとんどで、自分の建物の為に何とかしようとする人が少ないです。(頑張ってやっても無責任な方からその判断対応に責められたりする事もあり、それならばしない方がいいとの気持ちになることもあります。)なので、多くの管理組合では、公平に役員を選任する方法として輪番制を取っており、その改善する方法として取り入れています。ただこの輪番制には大きな問題があります。それは分譲管理会社との関係と管理運営上の停滞につながる問題を抱えてしまいます。(それは改めてお話しします。)

②については、どうか?!まずマンション管理会社?!こちらも当然会社なので利益を追求するところがあるのと、組合の資産、収入支出も当然一番わ分かっているので、その予算に合わせた中で、色々な提案や自分たちの利益構造の中で仕事をしがちです。特に大手の分譲マンションにおいては、分譲当初からの管理に入ることが決まっておりますので、管理上すべての事を理解しているので、その流れで色々な提案をします。それが妥当内容、金額であればほんと心強いのですが、それが自社の利益を優先されますと、どうかと?!では、その業務や提案内容、金額が妥当かどうかを精査する必要があります。それらのチェックにつき、組合員に管理、建築、設備、法律の専門家がいれば、少なからずはチェックが出来るかもしれませんが、そんなに都合のいい人ばかりではないですし、そういった組合員が専門的な知識を持っている事で、逆に自分の利得に走る人も少なくない(自分の会社や自分の知り合いに仕事をながし、公共性がなく、みんなの資産を、自分の利益のために使う人など)です。では、管理会社に任せず、自分たちですべてやるとなるとすごい労力と時間を要しますし、それを実際出来る人がいるのか??という事になります。

これらの①②のことから、さらに総合的な問題として、

・管理組合主導の管理から分譲管理主導の管理(自分たち分からないので分譲管理さんにお任せします。。。)みたいな流れです。これは役員のなり手がいない、また管理会社の業務の妥当性を判断しない、輪番制で、自分の役員の時に大きな責任を負いたくない(輪番制の問題は、責任を負いたくない事、分からない事から、管理会社にすべての事を任せてしまう、また、責任問題から大きな決断を自分の役員の時ではなく、次の役員のタイミングに先延ばしして、問題が先延ばしにされ、適切な時期に対応が出来ず、管理運営上の解決すべき問題が遅れる事、また、併せて業務の引継ぎがうまくいかない、それが管理組合の運営が停滞する一番の理由です)といったところから主体を分譲管理会社にゆだねてしまう事です。そうなるとよくない管理会社は悪いことを考えます。

・あるい一部の組合員、理事長(理事会の代表者)が組合の運営を好き勝手行う事(組合員の無関心、人任せを逆手にとって、自分の一人のマンションのようにふるまう)です。これは全部が全部ではなく責任感の在るかたが頑張って頂いた結果ではありますが、それを悪用する悪い組合員も出てきて管理組合に害を及ぼす人もいます。

<次回③に続きます。>

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