心理系大学院受験〜心理アセスメントの記述問題〜
こんにちは。心理系大学院受験予備校 KoKoRo UP Academy(ココロアップアカデミー)です。
これまでに事例問題や専門的な問題についてお話ししました。
今回は、同じく事例問題ですが、法律と心理検査の知識が問われている問題をみてみましょう。
問題では、「BさんはAさんの対応に問題があると感じている。Aさんの問題とは何か、そして本来ならどうすべきだったかについて説明しなさい」という内容でした。
当然、Bさんの認識は正しいわけですが、
こんなふうになったのも、Aさんが実習で初めての検査だったということもあるのでしょう。
Aさんの問題は主に2点挙げられます。
①心理検査のオーダー(2つの検査)は医師からの指示通りに施行したが、もう2つの検査は独自で判断し、施行したこと。
②施行時間として、WAISは90分程度、エゴグラムは10分程度かかる。患者の了承を得てはいるが、患者の負担を考えると、追加検査は望ましくない。
①については、公認心理師法42条、第2項に「心理に関する支援を要する者に当該支援に係る主治の医師があるときは、その指示を受けなければならない」とあります。
Bさんは、この時は公認心理師ではありませんが、取得見込みの扱いとして実習させてもらっているわけですから、当然知らなければなりません。よって、追加検査をしたいのであれば、主治医と相談することが必要であったでしょう。
②については、テストバッテリー(2種類以上の検査の組み合わせ)の注意点として、『被検者への負担を軽減し、必要最低限の組合せで最大限の情報を得る』とあります。
よって、実施した検査を分析し、解釈した上で、足りないとあらば、次回以降に主治医に相談し、患者の了承を取って、実施することが望ましいといえます。
この問題は、アセスメントの実施場面の事例問題として、法律と実施の注意点が問われていました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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