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病院に行く時の心構え①

医療関係者も人間なんよ

私はアシスタントとして病院勤務の経験があり、周りの人から病気や病院について相談されることがある。

そういう時によく思うのは『医者もただの人間なんよーー』当たり前のことだけれど、これけっこう忘れがちで。

医者なんだから…患者に寄り添うべき。自分の担当科の病気は、何でも知っているべき。薬について詳しく知るべき。患者にわかりやすく、丁寧に説明をするべき。べき、べき、べき。

気持ちはわかるし、そうあるべきだろうけど、しかし…はっきり言って、それは理想です。高望みです。

医者も人間なので、知らないこともあれば、体調の悪い日もある。とんでもないクレーマーにあたって、疲労困憊した直後の診察だったりもする。
性格のいい医者もいれば、悪い医者もいる。勉強熱心な医者もいれば、そうでない医者もいる。

病院にたいしての不満を聴いていると…病院に限ったことではないのかもだけど…完璧・理想を求めすぎ。

よく聞く不満が『先生が不愛想だった』――そりゃあ、愛想がよくて優しく丁寧な医者ならもちろんいいが、押し寄せる大勢の患者を時間内に診察しなければならない状況で、そんなの求めない方が、自分が嫌な思いをしないですむ。

実際、丁寧な診察をする医者は時間がかかり、今度は『待ち時間が長い』とスタッフにクレームが来る…どうすりゃいいんだ。

それよりも、愛想が良くても悪くても、患者の質問・疑問には真摯に説明してくれて、できないことはできない。わからないことはわからないと言ってくれるかどうかが、重要だと思う。知ったかぶりや、はぐらかすような医者はお勧めできない。

こちらは、暴言を吐かない。暴力なんてもってのほか。
なかには、暴言は吐かないにしても(むしろ丁寧な言葉だったりする)、やいやいクレームを入れたり、患者であることを振りかざし、自分が優位にたって病院スタッフや看護師を思うようにさせようとする、ずる賢い患者なんかがいるが、そういうことは止めた方が良い。

なぜかって、医療関係者もみんな人間だからだ。そんなやり方は嫌われるし、嫌われれば良いことはないのだ。病院スタッフが気づかないふりをしてるだけで、実はその手の戦略は見抜かれている。

もちろん、嫌いだからといって、いい加減に診療するわけではないが、人間性が仙人レベルでもない限り、通りいっぺんの親切になってしまうのはどうしようもない。

自分だって、苦手な相手に心から親切、親身になれるだろうか?最低限の礼儀を守って、やるべきことをやるのが精一杯じゃないだろうか。

媚びたり、言いなりになる必要はないが、自分から素直に良好な関係を築いた方が、治療もうまくいくに決まってる。

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