DNPしくじり先生~俺みたいにやるな~

こんにちは、ステラジオ(@tren_test_mast)です。
過去に減量でDNPを使ったことがあります。結構大変なことになりましたので、その時の経験を共有します。
なんか「DNP使ったらこうなったよ」程度の体験談でお金もらえると思ってる人がいるので、私がその思い込みをぶち壊しに行きます。
そういった邪な目的でこのnoteを書いています。
結論は「DNPなんか使うな」です

DNPを使うべきでない理由

  • 本物かどうか分からない

  • 有効量が人それぞれ

  • DNPの質がバイヤーによる

  • すさまじい効果の恩恵を受ける人が余りにも少ない

  • 副作用管理が出来ないことが多い

  • 死にきれないor死ぬまで長い

上記が使うべきでない理由です。これらを解説する前に、先に私自身の体験談を記しておきます。

使用方法と目的

  • サイクル中にDNPを600mg/dで入れた

  • 2週間程度行い、減量を早める目的

  • 減量の最初期に使用

  • 水、塩はかなり多く取っていた(8L  30g程度)

成果

  • 腹筋の溝はかなり深くなった

  • 体脂肪は明らかに削げた

  • 早い段階で8%に到達出来た(残り4か月の段階で到達出来た)

出た症状

  • 下痢

  • 嘔吐

  • 目の充血

  • 眼痛

  • 高熱

  • 関節痛

  • 精子が黄色くなる

  • 倦怠感

サイクル中はどうだったか

とにかく苦しいです。喉にタンが絡まってるような感覚が常にあり、息も苦しく、歩けば関節が痛くなりました。
ずっと暑く、常に汗が出ていました。水風呂が無いとかなり厳しいので、普通の兼業トレーニーでは厳しいです。というか慢性的な熱中症のような状態になりますので、トレーニングのオールアウトが難しいです。
常に関節痛があるので、トレーニングはかなりボリューム不足になりました。
あと食えないです。しかしDNPサイクル中でもグルコジェニックだと食わない訳にはいかないです。(普通に死ぬので)(ケトでも死ぬ時は死ぬ)なので膨満感が強く、常に怠いです。

以上のことから、私には合わなかったです。また、その次の減量からはそもそも脂肪を乗せず、4か月で絞り切って水も抜く方法を確立出来ました。よって使ったのはこの時が最初であり最後です。
これらの経験から、私は冒頭で記した理由を持つようになり、DNPは使うべきではないという結論に至りました。
お待たせしました、以下理由の解説です。

本物かどうか分からない

大多数のユーザが「DNPが本物かどうか」を調べる方法を知りませんし、実施できません。そのDNPが本物なのか、あるいは偽物を混ぜた低質なものか分からないのです。ウコンのような「黄色いスパイス」を渡してくる悪質な詐欺師への対応が出来ないのです。

有効量が人それぞれ

そもそも有効とされる量が人それぞれですし、致死量と有効量が近く、人によってはバイヤーの言う量を飲んだだけで死ぬでしょう。
一元的な管理が難しく、かつミスったら大きな障害が残るか死ぬ、というような危険な薬剤なのです。

DNPの質がバイヤーによる

1つ目の理由でもお話しした通り、DNPは混ぜ物入り製品や偽物を掴まされることが多く、それのせいで「有効量が一般的に決めづらい」という問題点があります。
これに起因して、例えば以下のような問題が起きる可能性があります。

ステラ君は、あるバイヤーAからDNPを買った。AはウコンとDNPを混ぜたものを渡してきた。それの有効量はおおよそ1000mgだった。それで成果が出たステラ君はまたAにDNPを頼もうとしたが、Aは音信不通になっていた。仕方なく別のバイヤーBから買うことにした。Bは殆ど本物の結晶に近いDNPを渡してきた。
Aから買ったDNPを自分の有効量だと思ったステラ君は、Bから買ったDNPも同じく1000mg飲んだ。
しかし、Bの製品が質の良い本物だと分からず、またAの製品が紛い物だと知らずに飲んでしまったステラ君は———

ステラ死亡集その①

すさまじい効果の恩恵を受ける人が余りにも少ない

上記の問題点をすべて解決できると、確かにすさまじい効果を受けられます。ただ、その恩恵を受ける人はあまりに少ないのです。
脂肪燃焼効果は確かにすごいのですが、使えるタイミングが非常にシビアなのです。
・減量末期
ここは殆ど使える体脂肪がありませんし、グルコジェニックの段階で使うと炭水化物量でミスってしまうと低血糖を起こします。死ぬか植物人間になります。
また、減量末期に使うと異常に浮腫みます。なのでやはり減量末期には誰であっても使えません。
・減量中期
この時期でミスって関節痛を起こすと、トレーニングが出来なくなります。中期はトレーニングの重量が落ち始め、熟練の選手でなければ多少の焦りを抱える時期でもあります。この段階で使おうとするとオーバードーズや、不要なのに使ってしまうケースがあり、非常に危険です。減量中期はメンタルコントロールが出来ない時期、あるいは出来る選手でも揺れ動いてしまう時期なのです。よって中期であっても、全員使うべきではありません。
・減量初期
この時期は使うことが出来る選手も居ますが、正直ここも「オフ期に脂肪を乗せすぎた人が、ブーストのために使う」という時期だと思っています。この時期なら多少のミスは許されますし、アマなら大会を一度スキップすればよいだけです。
しかし、アマの段階でこれを使うような選手はそもそも自身の減量方法が確立されていない証拠です。今後のためにも使うべきではありません。
よって、使っても良いのは熟練の選手で、かつ脂肪を少し乗せすぎたような選手で、かつ今大会でプロ確実の人かプロだけです。

上記の通り、使えるのは極めて少数の人だけです。

副作用管理が出来ないことが多い

色々語ってきましたが、やはりこれは大きいです。使用上避けられないような副作用が多いです。アナボリックステロイドなどはケア剤や薬剤量調節、薬剤の選定である程度は対処できますが、DNPは少なすぎると効果が無く、また多すぎると事故ります。なので管理が非常に難しいのです。

死にきれないor死ぬまで長い

これが厄介です。正直エンハンスド類を使うビルダーは多少死ぬことも頭の片隅にあります。「死ぬのは嫌だが、まぁ楽に逝けるなら…」という考えを持つ人も中には居ます。
ただ、DNPの厄介なところは「オーバードーズで必ず死ねる」というわけではないのです。低血糖で植物人間になる、後遺症が残って障がいを持ってしまう…なんてパターンもあります。主観ですが、死ぬより何億倍も辛い現実をずっと生きなければならないことになるかもしれないのです。これは何より恐ろしいと思います。
また、死ぬ場合でも実際は死ぬまで半日かかることもあります。DNPの死に方には色々ありますが、際限なく体温が上がり続けて苦しみぬいてやっと死ぬ、というパターンもあります。悪心と嘔吐感、常にサウナ以上の灼熱地獄にいるような感覚で数時間過ごしてやっと死ねるのです。そんなものは拷問でしかありません。

以上の理由から、私は「DNPは使うな」という持論を持っています。反論があればぜひぜひ。

*補足
DNPを使うと筋分解が進む!という方がいらっしゃいますが、単体で使う人はまず居ないはずです。DNPはドーピング規約違反(S0:未承認物質)にあたります。よって使うのはそれが許された団体所属の人のみです。で、ドーピングが許されている場合は普通にアナボリックステロイドを一緒に使うので、筋分解は起きないと思って良いでしょう。

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