見出し画像

読書再開!

仕事でメンタルを崩し、人生で初めての休職をしています。
カウンセラーさんのいうことには
なるべく仕事から遠ざかるようにとのこと。
それなら読もうと思って読んでない本を読もうと
本箱に向かいました。
いつのころからか、仕事と子育てでいっぱいいっぱいだった私は、大好きな読書ができなくなっていました。
物語に集中できず、すぐに仕事や家事のあれやこれやを考えてしまい、「読書の時間が惜しい」と思うようになっていました。
だから、スタートは新しい本ではなく、昔読んだ本にしました。
曽野綾子「神の汚れた手」
(文春文庫・初版1986年)
発表は70年代です。
何度も繰り返し読んだ本で、
私が最初に読んだのは多分1991年。
産婦人科医の主人公が日々直面する患者さん達を中心に話は進み生命の誕生と死が、美しいだけのことではなく、生活感にまみれた日常的な出来事であり
でも、いかに神秘的で残酷かが書かれた物語です。
著者自身がクリスチャンなので、宗教的な部分も多くありますが主人公が無神論者という設定なので、丁度いい視点で書かれています。
大学生・社会人・結婚後・出産前・出産後・そして今、読んでいる時代は違いますし、私は歳をとったけど、中身はそんなに変わったわけではなく、
人間の尊厳や卑しさも相変わらずです。
自分の状況によって、読むたびに響く場所が変わっていく私の大切な一冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?