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習慣のダークサイド

「習慣だけで動いている脳」は何を意味するのか?

車で帰宅する際、道中のことをまったく覚えていなかったことはないだろうか。あるいは車の運転中に、この数分間の記憶がないことに気づいたことはないだろうか。

なんだか不安だが、あなたは1人ではない。誰もが経験したことがある。
高速道路催眠現象

理屈は簡単だが、それを理解するためには習慣について深堀りしなければならない。


習慣とは何か?

「習慣」次のように定義される

同じ状況のもとで繰り返された行動が、状況に応じて安定化し、自動化されて遂行される場合をさす

日本大百科全書(ニッポニカ)

さて、これが高速道路催眠現象とどう関係するのか?

研究によると、私たちが意識すればするほど、時間の流れが遅く感じられるようになり、時間の間隔が長く感じられるようになるという。言い換えれば、何度も何度も同じ通勤経路をたどっていると、その行動が習慣化/自動化/機械的になるということだ。

私たちの脳が習慣を好むのは、それが最小限のエネルギーと労力を必要とするからだ。自動操縦のようなものだ。自動操縦になっているときは外部からの情報をあまり処理しないので、時間が経つのが早く感じられる。

一方、まったく新しい通勤など新しい経験は、脳が新しい情報を処理し/意識し/存在することを必要とする。そうなると時間が経つのが遅く感じられる。

私たちは人生を逃してしまっている

このメカニズムが持つ意味は非常に大きい。

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