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「熱」とは何か

こちらの記事の補足的な説明です。

私たちが普段「熱」として感じているものの正体は、原子や分子、結晶などが非常に小さく細かく振動することで発生する運動エネルギーです。

端的に表現するなら、「物質がどれだけブルブル震えているか」を私たちの皮膚は「熱い」「冷たい」という感覚で認識しています。

太陽の光を浴びて暖かいと感じるのは、太陽から発せられた光が皮膚に当たることで、皮膚表面がブルブル震えるからです。

また、火の近くに手をかざすと温かく感じる理由は、火から発せられる光のほかに火の周りの空気がエネルギーを受け取ることで振動し、それらが音のように皮膚まで伝ってくるからです。

余談ですが、量子力学という分野では、温度や熱という尺度は使われません。温度や熱とは、物質を構成する膨大な原子や分子が一斉に運動する度合いでもあるため、原子や分子が見えるほど小さな世界を扱う量子力学では単に「運動エネルギー」として扱われます。


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