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第1形態『心身症』 〜双極性障害だって働きたい 4

みなさんこんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。

前回の記事の続き、いよいよメンタルクリニックに向かいます。
↓↓


人生初のメンタルクリニック

“胃が痛い”の主訴で怒られないか、ビビりながらも人生初のメンタルクリニックに向かいました。
おしゃれカフェのようなゆったりJAZZの流れる待合室で、フツーの病院の5倍くらいの量の長〜い問診票を渡され「ゆっくりで良いのでご記入くださいね〜」と促されました。

書くことなんてほとんど無いんですよ。
なにしろ胃が痛いだけなんで。
“胃が痛いのですが、なかなか治らないので来ました。時々眠れない時があります”
と正直に記入しました。
設問には『最近死にたい気持ちになる』やら、なんとも物騒なコトまで項目があり、益々ビビる(汗)
いやいやいやいや、そんな重いヤツじゃないです、やっぱり場違いか?!
若干の後悔もしつつ、しばらくして診察室に呼ばれました。


“胃が痛い”でも怒られなかった

今思えば当たり前ですが、当然怒られたりはしませんでした(笑)
ネクタイを締め、きっちり白衣のボタンも止めた紳士そのものの穏やかな主治医の先生は、じっくり話を聞いてくれました。

・何年も胃痛が治らずずっと胃薬を飲んでいること。
・最近眠れない日が増えて来たので内科で睡眠導入剤を出してもらっていること。
・会社の先輩に心療内科に行ってみたら?と勧められたこと。
・元々片頭痛持ちで、片頭痛の薬も飲んでること(たぶん関係なくてすみません)。

これだけなんですけど、来てみましたと。


『心身症かも?』の称号をいただく

「症状からすると『心身症』の可能性が高いですが、最後に胃カメラをやってから数年経ってるようなので、とりあえずもう一度胃の検査をしっかりやってきてください。本当に胃に異常が無いか確認しましょう」
初診では、このような指示をいただきました。

まったくもって正論です。
少々精神疾患の知識を得た今なら分かります。
精神疾患の診断をする前には、まずは身体疾患の除外が重要らしいです。
素直に胃カメラ(人生3回目)、腹部エコー、血液検査を受けてくる約束をしました。※結果すべて問題無しでした。


薬、ガッツリ調整される

「一旦、お薬調整しましょう」

ですよね〜。言われると思ってましたぁ〜。
胃薬はドグマチール1種類だけ。
マイスリー(睡眠導入剤)も一旦やめる。
その代わりメイラックス(抗不安薬)を処方。
薬は一気に2種類になりました。

「ただし、1週間後にすぐ来てください。様子を診ますので。」

ここから約1ヶ月、週1回ペースで通院して、やはりマイスリーが必要と処方してもらい、3種類のお薬で定期通院となりました。



『心身症』のワナにはまる

私は当時『心身症』という言葉を知りませんでした。精神科医の先生に言われたこともあり、なんだかとてもありがたい称号をいただいた(?)気になってしまいました。
どこまでもアホです。

ネットから得たシロウト情報によれば
「ストレスが“カラダ”身体に影響すれば心身症、“ココロ”に影響すれば精神疾患。だから私は精神疾患じゃなく、カラダの病気なのだ!」とお墨付きをもらったのだと勝手に受け取り、さらにケアをしない不摂生な生活へと爆走していくのです。

この段階でしっかり根本的なストレスケアと環境調整をしていたら…
もし、ニアな状態の方。
絶対に私のマネをしてはダメです。


精神科医は断定的な言い方をしない

おそらくこの頃、主治医は様々な角度から私を観察していたのだと思います。
久しぶりにお薬手帳を引っ張り出して8年半前の当時の処方を見てみると、3回目の受診でジェイゾロフト(SSRI)を処方されていました。私には『心身症(の可能性)』と伝えてはいましたが“抑うつ状態”も考えていたのだと思います。
その頃の私は精神疾患に関する知識が皆無だったため、細かく説明しても更に混乱すると判断したのでしょう。
現在は質問すれば丁寧に答えてくださいますが、聞かなければ積極的に先生から説明することはありません。これは他の精神科医の先生も同じだと思います。
その理由は今ならわかりますが、また後日書こうと思います。

こうして、せっかく良い主治医に出会えたというのに「恩を仇で返す」勢いでますます暴走していくのです。

続く

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