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[詩]故郷

今、僕が立っているこの道は

きっと、誰かが歩いたものに違いない

でも、まったく同じではない

それは痛いほどよくわかっている


今までの道が

誰かと会うためのものだったとしたら

僕はなんて幸せなのだろうか

今になって、それを言えることが

一番の幸せだ


君去りし、この春を

笑顔で歩いているのは

再び会うための長い道だから

その道の先で約束をしているから

後で振り返ると、いいものだったと言えたら

それこそが本望であろう



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