夢見る気分で目が覚めた朝に
少しだけ背伸びをして
窓を開けて、鏡を見る

大人になってしまって
もう変えられるはずもないのに
この世界の片々を探してしまう
まだ見たことない世界を夢見て
未解決の今の世界を憂いて

火を吹かしながら
煙の中に映る人影を
追っては歩いて
合わない人もいるだろう？
それでも、どこかに暖かさを持って

もう、大人になっちゃった
君は記憶の中であの日のままで
もう、子供のままではいれない
誰も教えてくれもしない
そんな心の暗闇を隠し持っている
もう、大人になっちゃった

早く大人になりたいと思っていた
泣き濡れた放課後の夕暮れ
眩しく、貧しく光る人の大地に
近づく子供の自分の死をまた一つ感じて

まだ大人になれてない
湯煙が、表面に残す
泡雫のような
目先の不安と後悔が
混ざり合って君への想いすらも
まだ、大人になれてない

もう、大人になっちゃった
それでも、子供の頃に燃やした焚き火は燃え続ける
もう、大人になったんだよな？
それでも忘れられないならそのままでいい
一歩ずつ また一歩ずつ 
一秒ずつ、ほらまた一秒ずつ