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『歴史戦と思想戦ー歴史問題の読み解き方』(山崎雅弘、集英社、2019)を読んでみて【1】

今回は、本を読んだ感想を書きたいと思います。
前回、初めてのnoteへの投稿でしたが、僕のたいした文章でもない投稿に、思ったより多くの方から♡をいただきまして、シンプルに嬉しいです。
あんまり物事を続けられない自分でもなんとかnoteは継続できそうです。

『歴史戦と思想戦ー歴史問題の読み解き方』という本ですが、これまでの自分にはなかった視点を提供してくれました。
著者の山崎雅弘さんはほんとうに凄い方ですね。
別著の『第2次世界大戦の発火点』の方も読ませていただきましたが、各方面にとても精巧な研究をされているのだと感じました。
僕には到底難しいことですが、憧れてしまいます。

今回は(1)なので、なんでこの本を読もうと思ったのかについて書きたいと思います。
日本の歴史認識、歴史解釈に関する問題は多くあります。
分かりやすいところでいうと、慰安婦問題や南京大虐殺とかでしょうか。
これらの問題は、戦後半世紀以上経った今でも、ある種の外交問題となっています。
正しい歴史とは現代人の勝手な解釈によって作られるものではなく、当時の史料や証言の記録などに基づいて作られるものですが、いつ誰が、なんのために検証し提唱するのかによって、歴史認識は変化します。
また、史料に基づいているとしても解釈によっては事実とは異なった歴史として伝わってしまうこともあります。
そんなこともあり、歴史を学ぶ者として、改めて日本が抱える歴史問題に対する正しい知見を得ようと思っていました。

そんな中でこの本を見つけ、歴史問題に対しての正しい姿勢や解釈の方法も学ぼうと思い、読むことにしました。

1回では書き切れないほど書きたいことがあるので、次回以降とくに気になった部分を中心に、色々書きたいと思います。

https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0978-d/

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