血縁=家族ではない

父にはもう40年近く縁切り状態になっている妹が2人いる。

父の母親が、病的に嘘を付きまくって他人の注目を得ようとする歪んだ承認欲求を持った人で、結果、自分の家族をめちゃくちゃにしてしまった。

父の弟が私の母の妹と結婚していたお陰で、私たちは祖母の嘘に巻き込まれることがなかった。

祖母は私の母と叔母が、財産を狙って結託している。一緒に暮らす嫁(私の叔母)は収入を全部、自分名義で貯蓄しており、そのせいで自分は惨めな生活を強いられていると娘たちに涙ながらに語っていた。

40年前、叔父が倒れてその家族が危機に陥った時、母親の嘘を頭から信じ込んでいた娘たちは一切の援助を拒否し、叔父の家族を全力でサポートしていた私の父に見当違いの文句をぶつけてきた。

誰がどう説明しても叔母たちは聞く耳を持たず、感情的に怒鳴り込んで来たりしたので、父が絶縁を言い渡した。

父が亡くなった後、ひとにお願いして妹たちのひとりに連絡してもらった。
もう一人は反社と繋がりが強いので、やめておいた。

父の訃報と葬儀は家族だけで行うので参列も香典も辞退する旨の連絡を受けて、父の妹は、自分は家族じゃないのか、血が繋がっているのにと泣いたそうだ。

叔母さん、遅いよ。残念だけど血が繋がっていても、あなたは家族じゃない。一言詫びを入れれば、父も赦しただろうに。

父は妹の写真を手帳に挟んで、ずっと持っていた。

#これからの家族のかたち

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