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「はりぼて」の地に生まれて(映画「はりぼて」鑑賞感想)

チューリップテレビが富山市議会の不正に突っ込んだドキュメンタリー、「はりぼて」を見た感想です。

まずは制作のチューリップテレビについて。1979富山生まれの私にとって、1990年開局のチューリップテレビは富山では新参チャンネルでして、「ついにチャンネルが増えた!」となった記憶がある。
※富山のTBS系の放送局です。

まず、富山の「有力者」の得体の知れない「飄々感」がとても恐ろしかった。いるいる、ああいう得体の知れないおじさんたちが。多分県外の人が見たら、富山弁のなんだかいかにも「どこか力の抜けた田舎風」な語調に、BGMの雰囲気も相成って、コメディ風な雰囲気が出てましたが、富山弁スピーカーにとっては、あの「偉い人の喋り方」は、権力に反対する者は、権力者の一言で「地域の爪弾き」にされる恐怖を孕んだニュアンスだった。よくぞ、あのプレッシャーの中、あすこまで突っ込んだ取材をなされた。。

あと、末恐ろしさを感じたのは、公民館の担当者の「悪意のない、事なかれ主義が根底にある、市議会への情報リーク」の件です。(あんまり詳しく書くのはめんどいし、ネタバレなのであんま書きませんが、有り得ねえことが起こります。

終わり方も、あまり後味がよろしくない(いい意味で)
チューリップテレビさんの熱い取材力に、舌を巻きました。

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