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小説家になれた理由

会社員を辞めて、小説家になった経緯については大体こちらに書いたので、この記事の前に読んでいただけると幸いでございます。

昔から望んでいましたが、プロの小説家に本気でなろうと思ったのは、車に轢かれたことがきっかけでした。
でも、交通事故に遭われた人は僕だけじゃないし、小説家になりたくて新人賞に応募する人ははたくさんいるのに(僕もそのひとりでした)、僕はどうしてなれたのか。
たった1作品を書籍化したぐらいで小説家と言えるのか、おこがましい気もしますが、それでもあえて小説家と名乗るのは、中学の頃からずっと書いてきたからだと思います。
商業出版は1冊だけですが、Amazon Kindleでは25冊の本を出版しています。

25冊を書くには、それだけの年月が必要です。まさにその「しつこく書いてきた」ことが、小説家になれた理由だと思っています。
なんだか、「諦めずに努力しろ」とスポ根漫画みたいなことを言っている気もしますが、これは真理です。諦めずに書き続けることだけが唯一小説家になれる道です。
「いやいや、あんたと違って、若いときにデビューしている作家もいるし、1作で新人賞を受賞する人もいるじゃん」
そうですよね。でも、その人たちも書いたから小説家になれたのです。たまたま、1作品で受賞したのかもしれないし、それだけの才能があったからかもしれません。
でも、その人も冒頭からラストまで書き切ったから小説家になれたのです。
いつ黄金のチケットが手に入るかわかりません。1作品目かもしれないし、100作目かもしれません。それでも、チケットを弾き続けなければ、当選することは絶対にありません。
Amazonでヒットして商業出版された「ふたりの余命」は23作目の長編小説でした。

書き続ければ、筆力は上がりますし、内容はどんどん良くなっていくはずです。もちろん楽な道じゃありません。受賞した人を羨むこともあるでしょうし、他人の小説がとてつもなく眩しく見えることもあるでしょう。
でも、「諦めたらそこで試合終了ですよ」なのです。

もうひとつ僕が「小説家になれた理由」をあげるなら、「自作を読んでもらう」ことだと思います。
僕の場合、まず最初に読んでもらうのは家人です。身内ですので、辛辣な忌憚ない意見をもらいますが、読んでくれる人がいると思えるから書き続けられたと思います。その人に喜んでもらえる物語が書きたいという思いでやってきました。
Amazon Kindleで販売したのも良かったと思います。Amazonで出版すれば、他人に読んでもらえます。
周りに自分の作品を読んでくれる人がいないと嘆いている人は、Amazon Kindleや「なろう」などの投稿サイトを利用しましょう。少なくても、そこで低評価なら、新人賞を受賞するのは難しいのではと思います。
もちろん、全く読んでもらえないこともあります。それなら「どうしたら読んでもらえるか?」考えて、人気作品を読んでみたり、どういう作品が読んでもらえるのか研究して工夫しますよね。

僕が小説家になれた理由を挙げるなら、「しつこく書き続けること」「自作を読んでもらう」の2つになります。
なんの面白みもない結論になった気がしますが、真実とはそんなものです。
もちろん、これは僕の理由なので、他の小説家の人はまた違う意見をお持ちだと思いますが。

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