第三十話 パーティー
念のため和さんに連絡をしたが足りない物は特にないとのことだった。
そう、和さんは大事な結婚パーティーの直前になってから「すまん!アレが足りないんだ!」なんてことを言う人じゃないからな。あんなに小さくて貧乏外人どもを相手にしているような店なのに和さんは本当にしっかりしているし、抜けてるところなんて一つもないしいつも正しいし、なによりメシが美味い。
夕方になり陽が落ちて外が暗くなる頃にオレたちは和さんの店へと向かった。岸のヤツが何か大事そうに何か包みを抱えていたがオレたちはタク