Happy Soul prefecture

東京サヴァイバーという小説を書いています。 時折、18禁判定が付与されているような代物…

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東京サヴァイバーという小説を書いています。 時折、18禁判定が付与されているような代物ですので目を通す際はご注意を。 一応、マガジンで本編と番外編を分けています

マガジン

  • 東京サヴァイバー(18禁

    謎の殺人ゲーム【東京サヴァイバー】に巻き込まれた岸と後藤。 なぜ二人はこのゲームに巻き込まれたのか? このゲームは誰が何のために作ったのか? このゲームはどうすればクリアできるのか? 何もわからない。 ただ一つわかるのはこのゲームには【リスポーン】も【次のゲーム】もない。 ライフは一つ。それを失えばゲームが終わるということだけだ。 時折、18禁判定が付与されてます。 マガジンの見出し画像は𝕏nii_ottoさんへの有償依頼。 フル画像は私の𝕏でどうぞ。

  • Tokyo Supper Dinner

    東京サヴァイバーのストーリーの外側の話とか、登場人物の紹介等

最近の記事

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【東京サヴァイバー】プロローグ 日本文化の源流

桜、富士山、そして浅草寺。 日本を訪れようとする外国人がまず目を通すであろうパンフレットやガイドブックの表紙に描かれているのは桜、富士山そして浅草寺だ。 浅草寺。 瓦葺に朱の柱、大きく雷門と書かれた大提灯の両側に据えられた神とも悪魔ともつかない恐ろしげな二体の立像。東京に降り立った訪日外国人がまず最初に触れることになるオリエンタルでエキゾチックな日本、東洋的異国情緒が味わえる日本というのが先ず浅草寺なのだろう。浅草寺は訪日外国人の中でもっとも有名な「日本」なのだ。 日

    • 第三十五話 山葵を食うと死にかける男は玉子巻きがお好き

      キンキの寿司はマジで美味かった。 キンキってあんなに美味いんだな。 道路にいた連中は(やっと離れてくれたか)という顔でオレを見ていた。 どうせ寿司の味なんかわからないくせに!と思うのは良くないな。 キンキの寿司の味なら道路で飲んだくれている外人連中よりオレの方が分かっている自信はあるが、冷静に考えるとオレは一人前の寿司を出されても食えるのは半分くらいだからな。山葵が入っていなくてもだ。 それならこいつらの方がよっぽど和さんの寿司を楽しめるだろうよ。 オレが岸と田中さんの元へ

      • 第三十四話 The rolling stones that won't stop until Go To dies.

        金の問題じゃない。山崎。アレは大事な酒だったんだよ……。 オレと和さんの様子がおかしかったから?和さんの機嫌を取るためにアレを、山崎を開けちまったってのか・・。違う、機嫌が悪かったのはオレの方だったんだぜ。 アレは、山崎はあの女が買って来てくれたんだ。しょっちゅう海外に連れまわされていたのに安い給料で買って来てくれた大事な酒なんだ。でもあの女の名前が思い出せない。 いや、オレはあの女を思い出しちゃいけないんだ、捨てたんだから。 あの時、桐さんがオレの隣に立って左手を見せた

        • 第三十三話 The Rolling Stone

          エビス屋の半地下の作業場に三人の男がいた。 一人は久磨で気絶し床に倒れていた。 一人は後藤で不敵な薄い笑みを岸に向けて立っていた。 一人は岸で銃を後藤の額に向けていた。 「思えば佐河のジジイが死んだ時から色々と上手く転がり始めたよな」 後藤が倒れる久磨を見ながら満足げに言った。 「田中さんを殺したのも上手くいったというつもりか?」 岸は抑えられない怒りを滲ませつつ銃口を後藤の額から外さずに詰った。 それを言われては後藤もさすがに薄笑いを消した。 「いや、田中さんには悪

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        【東京サヴァイバー】プロローグ 日本文化の源流

        マガジン

        • 東京サヴァイバー(18禁
          36本
        • Tokyo Supper Dinner
          2本

        記事

          第三十二話 二日酔いの朝

          後藤が朝の日課のようにアラームのスヌーズ機能とのネゴシェーションをいつもより1回少なく終わらせベッドから立ち上がった。 飲みすぎた次の朝はどうしても体がダルく、いつまでも布団の中にいるとダルさがそこにドンドンと貯め込めこまれてくるような気がするので、それならばいっそ起きたほうが良いと思うからだ。 まず洗面台へと向かい真冬の朝の冷水で顔を洗う。これだけでかなりスッキリした。そして歯を磨き、最後に洗口液を口に含みさっぱりさせる。 タオルで顔を拭いてから机の引き出しを開け、クー

          第三十二話 二日酔いの朝

          第三十一話 天使と宴と玉子巻き

          後藤がボーっとした顔で二人並んだベトコンとサキタンが和さんが握る寿司を食べているのを見ていた。 ベトコンのヤツ、ちゃんと左利きのサキタンの右に座っている。軍人のわりには意外にもそういったところの気遣いは出来るんヤツなんだな。まあ右か左かの二分の一なんだが、でもたまたまじゃないみたいだ。ベトコンのヤツが右手に持った箸の使い方はベトナム人とは思えないほど不器用だ。あいつ、左利きだからな。左に座るサキタンの邪魔をしたくないってちゃんと考えているんだろう。なんせサキタンは間違っても

          第三十一話 天使と宴と玉子巻き

          第三十話 パーティー

          念のため和さんに連絡をしたが足りない物は特にないとのことだった。 そう、和さんは大事な結婚パーティーの直前になってから「すまん!アレが足りないんだ!」なんてことを言う人じゃないからな。あんなに小さくて貧乏外人どもを相手にしているような店なのに和さんは本当にしっかりしているし、抜けてるところなんて一つもないしいつも正しいし、なによりメシが美味い。 夕方になり陽が落ちて外が暗くなる頃にオレたちは和さんの店へと向かった。岸のヤツが何か大事そうに何か包みを抱えていたがオレたちはタク

          第三十話 パーティー

          第二十九話 ダウト。

          後藤のスマホからメタルなインストルメンタルがけたたましく鳴り響く。 後藤はスマホのカバーを開き左にスワイプしてから布団をかぶり直し、もう一度眠りにつく。 五分後、再びスマホが時間を告げた。 はあ、分かってるよ。でもさこの一年で一番寒い時期の一番寒い時間の五分ってのは本当に至福の時間だよな。後藤は再びスマホの画面を左にスワイプする。 時間が吹っ飛ぶって不具合はあるけどな。見てろ?(1・・2・・3・z・・z・zzz) いい加減にしろ!とスマホが叫ぶ。 ほらな、4秒しか

          第二十九話 ダウト。

          MAEVEの法

          雑司が谷から護国寺にかけての広大な地下にあると噂される会員制秘密倶楽部MAEVE。 それは実在する。 MAEVEに日本の法は迄ばず人権や生存権と言った屁理屈も通用しない。 MAEVEになんらかの権利が存在するとしたらそれは数十万年前から人類が持つ、本来の意味での人権だろう。 いや、この権利は数億年前からこの地球に存在した全ての生命体が持つ権利。 それは他者を殺す権利だ。 地球上に生まれた全ての生命体は他者を殺す権利を有している。あらゆる生命体は全て他者を殺すことに

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          台湾女子楊恵華はアニメ好き

          『第四話で一瞬出てきた太陽軒の出前にきた台湾人の女の子、恵ちゃんの話』 楊恵華(ヤン・フェンファ) 北浅草の町中華【太陽軒】の二階に住み込み店を手伝う台湾人女性(24歳) 両親の愛情と祖父母の知恵を一身に受け台湾語と台湾中華語に英語も操る立派なアニメ好きに育つ。 特に日本のアニメが大好きでマストなアニメはジョジョ。 知人を頼り語学留学という形で来日したが本当のところはジョジョシーズン4を絶対に日本で見たかったから。 億泰我喜歡它。 もちろん日本語学校に通っている。 ある日

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          台湾女子楊恵華はアニメ好き

          第二十八話 野犬の交尾

          照間瑠衣は朝早くに田中の自宅を出た。 ドアの前で瑠衣がキスをせがむと田中が恥ずかしそうにする様子がどうにも滑稽で、瑠衣は昨夜の田中とのセックスを思い出し何を今更と思った。 瑠衣が首を傾げ「んー?」とむくれると田中はそっと唇を重ねてくれた。 瑠衣はまだ少し遠慮が残るような田中の優しさを唇に刻み付けて帰宅した。 鈴木巡査がいないことはわかっている。 瑠衣は少しも心配せずに自宅のドアを開け帰宅した。 靴を玄関で脱ぎ捨てキッチンのテーブルにバッグを放ると冷蔵庫を開け獅子のデザインが

          第二十八話 野犬の交尾

          第二十七話 サンドウィッチと死神の鎌

          照間瑠衣は田中と共に浴槽に浸かり心の底から安堵していた。 女性は、大きく、そして強い男を求める。それはヒトのメスとしての本能のようなものだ。 数多くのメスとの間に子孫を作ることが可能なオスと違い、メスは一人のオスを決めて子孫を残す。 だからその見極めは非常に重要になる。 弱いオスとの間に子を作ってもその子もまた弱い。 だからヒトのメスは強いオスを求め、強い子孫を残そうとする。それは間違いなく本能だ。 そして田中は大きく、そして強い。 照間瑠衣は今、湯につかりながらその背中

          第二十七話 サンドウィッチと死神の鎌

          第二十六話 照間瑠衣が狙う者。

          瑠衣は息も絶えだえに全身で呼吸しているかのようだった。 田中が可愛い仔犬の、先ほどまで田中が入っていたそこに触れた。 瑠衣がその手をピシャリと叩いた。田中は素直に手を引っ込めると瑠衣はその腹部に残る田中の体液を指で拭った。 それを自分の唇に塗りたくり舌で軽く舐めると田中に向き直りキスをせがむように唇を突き出した。田中はそれに答えそっと唇を重ね、瑠衣がしたようにその唇を舌で舐めた。 精液と瑠衣が混じった味がした。 「イヤじゃないんだ?」瑠衣が聞いた。 田中は微笑みな

          第二十六話 照間瑠衣が狙う者。

          第二十五話 田中彼方と照間瑠衣

          田中は瑠衣の耳にキスをした。 瑠衣は身体をビクッと奮わせ少し田中から身体を離した。 田中は両手で瑠衣の胸を包みこんだ。 瑠衣はまた田中の胸に顔を埋めたがそれ以上の抵抗はしなかった。 田中は瑠衣の小ぶりな胸を優しくなで続け、時折その突起を指で挟んだりした。 そのたびに瑠衣が小さな声を漏らす。 田中は瑠衣の胸を撫で、持ち上げ軽く揉み続けてから小さな乳首をその指で摘んだ。 瑠衣は思わず仰け反る。 田中は瑠衣の耳元で「ボタンを外して」とささやいた。 瑠衣はすぐには反応を示

          第二十五話 田中彼方と照間瑠衣

          第二十四話 死にたがり。

          那奈は今日もまた長谷部にレイプされていた。 だがもう身体の感覚がなくなりつつある。身体の痛みはどこか遠く、長谷部の粗末なペニスが何をしているのかも分からない。 だがそれでも那奈は声を漏らす。 もう那奈を相手にするのは長谷部だけだ。他の四人は那奈に目を向ける事さえない。 長谷部に飽きられたら、那奈は終わるだろう。だから那奈は苦しそうな声を漏らす。長谷部が喜ぶ苦しみの声を漏らす。 長谷部は満足するとベッドの脇に置いた椅子の上のビデオカメラをチェックし始めた。 那奈が閉じ込められ

          第二十四話 死にたがり。

          第二十三話 大事な物

          田中は瑠衣を抱きかかえ唇を合わせたまま歩き、瑠衣はその手を田中の首に回し田中は片手で瑠衣を支えながらドアを開けた。そこはもちろん寝室だった。 瑠衣は優しくベッドの上に付かされるとようやく唇を離し両手を解いたがすぐにその両手を田中の胸に回しその分厚い胸板に顔をうずめた。 「タバコの匂いがするね」瑠衣が言う。 「ああ、すいません」と田中が答える。 「ううん、田中さんの匂いって感じがするの」 瑠衣は胸に回していた手を解くと田中のシャツをたくし上げその裾から両手を差し込み田

          第二十三話 大事な物