5歳の息子が、なにやら子ども向けのタブレットパソコンのようなもので、
つんつんと文字を入力している。

最近ひらがながすこし読めるので、書くことも気になるらしい。

「きょ　う　りゅ　う　と　ゆ　き　の　す　べ　り　だ　い　を　す　べ　り　た　い」

とか、一文字一文字を声出ししながらつんつんと入力している。

18歳の娘が
「スペースっ、てとこ、押してごらんよ」とキーボードの使い方を教えてあげていると、

「すぺーすって、どういうこと？　いっぱいじがかけるっていうこと？」
と息子が言う。

娘と私は顔を見合せた。
キーボードのスペースは、たった一文字分の隙間が空くだけだ。

だけど、スペースって、たしかに
たくさんの「スペース」が作れるボタンであってもいいのかも。

あー、なんだか人生のようだねぇ。

ちっちゃなせまーい世界で、ちっちゃなことばっかり考えててもあきませんねぇ。

そんなことを5歳児から気づかせてもらった夜でした。