見出し画像

イタリアンホラー映画の巨匠作品「インフェルノ」(訂正あり)


#映画感想文

「インフェルノ」の監督はダリオ・アルジェントというイタリア人です。
「決して一人では見ないでください」と言うキャッチコピーのホラー映画が子供の頃に流行りましたね。
その映画は「サスペリア」と言う映画ですが、その監督が作った「インフェルノ」と言う映画が未だに記憶に鮮明に残っています。

この映画はテレビ東京の夜枠の洋楽劇場で観たと思います。
簡単にあらすじを紹介。
この映画にはあるテーマが隠されています。
それは監督のホラー映画作品に出てくる「魔女」が、このインフェルノにも一連の話として語られています。
主人公(女性)がとある古いアパートを借ります。
ただ、そのアパートで不可思議な事件が起こり先住人は何かに怯えている。そして、その不可思議な事を探ろうとする住人は皆殺されます。
とても、残酷なやり方で。

主人公もその謎を調べようとします。
そして、辿り着いたのは「三人の魔女」と言うものでした。
さて、主人公はその「三人の魔女」と言う答えにどう関わっていくのでしょうか?

私がこの「インフェルノ」を見た時は10代でしたね。
当時はスプラッター映画人気でしたが、殺され方が私は苦手で見ませんでした。
でも、この映画だけは夢中で観ていました、と言う観れちゃった!と自分でも驚きでした。
ます、映像が独特な空気感。

私は横溝正史映画の市川崑監督の光と影の表現方法が好きなんですが、ダリオ・アルジェント監督にも同じ匂いを感じています。
この監督の色彩が兎に角、印象が強く観ていてそれだけで惹かれてしまいます。

そして「ちょっとした謎」が映画には出てきます。
それが観ている私の好奇心を刺激してやみません。
そうやって、次の展開は?と見入ってしまうのです。
そして、殺し方のバリエーションですね。
今でこそ当たり前なその演出を如何に残酷さを表現しながらも、嫌悪感のギリギリ少し手前で見せる演出。
これは人間の中にある「酷い場面を見たい」みたいな欲求を十分満たしてくれる。私はそうでしたね。

これは監督の「美学」かな?と思っています。

そして、映画に使われる音楽はキースエマーソンの曲が使われていて、ダリオ・アルジェント監督の作品の世界観を完成させています。映画を観ている人は視覚から不気味さを感じていますが、この音楽が流れる事で聴覚を通して、さらに不気味さを印象付ける演出になっていると思います。
何故なら監督のホラー映画に使われていた音楽を聴くと、今も不気味な気持ちに支配されるから。

「インフェルノ」はストーリーは謎が謎を呼び、映像は独特な色使いで視覚を刺激して、残酷さの演出はエンターテイメントで、音楽でそのイメージを完結させる最高のホラー映画だと思っています。
ただ、悲しい事にビデオ屋さんにあれば見れますがサブスクで作品が見る機会が無さそうなのが残念です。


訂正があります(3/8)
使用されていた音楽はキースエマーソンの楽曲でゴブリンではありませんでした。
すみません。




この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?