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結婚という壁と多様性

ライフステージは「結婚」という境目から大きく変わってくると思う。
見えない透明な壁があって、その境目から先は世界がハッキリ違って見えるような気がするのだ。
それは女友達との会話であれ、異性の同僚との会話であれ、出先でちょっとした店員さんとの会話であれ、ふとした雑談の中で出る家族や子供の話に踏み込まれると独身者にとって話が膨らまずに申し訳ない気持ちになるのだ。
まさに共感して同調する文化を好む日本では生きづらい瞬間だ。
そして相手側としては的外れな会話をしたかのようなまるで腫れ物にでも触るみたいな空気感を漂わせている。
多様性を認め合うのを推奨する時代にはなったが、巷ではまだまだ「女は結婚して出産する事が常識」というものが根付いているのが原因だと思う。
そしてその常識の価値観がモテないアラサー独身女性の出産リミットたるものに追い討ちをかけ、更に自分で自分を追い込み婚活に焦り、結婚するまで精神的に追い詰められる日々を苦しむ事になるのだ。


なぜ結婚をしたいのか

子供の頃から大きくなったら当たり前のように王子様みたいな人と結婚していいお母さんになるんだ♪なんて幼い自分はお気楽に思っていた。
絵本ではお姫様は愛する王子様と結婚して幸せになるエピソードがハッピーエンドの定番だったし、思春期に見てた少女漫画では好きな人と結ばれるにはいろんな困難を乗り越え最後は幸せになるという話ばかりだったし、幼い頃から愛する人と結婚する事こそが女の幸せだと無意識レベルに刷り込まれていた。
今でもそれが世界中の人々の幸せの価値観の大半を占めているのではないかなと思う。
自分の好きな人達と一緒に平和に楽しく生活したらさぞ楽しいに違いない。

現実は上手くいかない

しかし現実は上手くいかない事の連続である。
結婚は相手あっての事だから一人で頑張った所でどうにもならない。
子供を産むまで到達できないのだ。大昔の人のように結婚は親や周りが勝手に決める時代ではないから余計に個人の力では難しく、最近では婚活ビジネスが活発化してきているのだと思う。
今は婚活アプリ、マッチングアプリなどで簡単に自宅にいながらも異性と出会う事ができるが、実際結婚するのにどんな人間なのかをお互いに見極めるのには時間と労力がそれなりに必要ではある。
無料のものならなおさらで詐欺目的や遊び目的や様々な人間が潜んでいるので経験を積んで学習するしかないのである。
ちなみに以前婚活アプリを覗いてみたら奥さんに内緒で登録したであろう既婚者の知り合いを見かけた事がある。
幸せそうな人だっただけに人間不信になりそうだった。
仮想空間にもなるネットの世界での出会いは慎重すぎる自分には向いてない方法かもしれないと悟った経験がある。
愛妻家に見せかけて実は心が満たされていない人間もいるのだ。無料の婚活アプリは見極める能力のある人が使いこなせるのだ。

多用性を広めたい

様々な理由で結婚したくてもできない人間がいる。
みんなが当たり前のように結婚して出産するわけではないのだ。
共感してほしいわけではない、そうゆう生き方もあるよねと認識していただけたら嬉しい。
自分自身、いままで他人から散々一般的な意見を言われてきた。

  • なぜ結婚しないんですか?

  • とっとと彼氏作って結婚しちゃいなよ

  • 女は子供産んでこそ一人前になれるのよ

  • 子供産んでない人にはわからない話かもだけど。。。

まだまだあるが女子会での会話はこんな話が日常茶飯事である。
特に同級生など昔から馴染みのある人間はずけずけとものを言ってくるので本当に会うのが苦痛である。マウントというのか心配からくるのか。
コロナ禍で断る理由があったのでしばらくは良かったものの今後また女子会に誘われたりでもしたら恐怖の会でしかない。
そして同じ境遇の独身の友達は傷の舐め合いかどちらが先に抜け駆けするかの探り合い。何かと人と比べたがるのが女の性である。
多様性を認めてもらいたいが自分は今トライアングルの世界にいる。
もちろんトライアングルの一番底辺だ。
透明の壁が上に何枚も存在している。
決して好きで独身を貫いてるわけではない。
好きになれる異性がいればいいし、その異性も自分を気に入ってくれるなら結婚したいし、子供も産めるなら産みたい。
しかし今の今まで結婚まですら辿り着くようなご縁がなかったのだから、もはやいまさら焦る必要もない。諦める事も自分を守る事だと思う。
ただこの文章を読んで世の中にはこんな人もいるという事を知ってもらえたらと思う。これこそ多様性だと。


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