ブックガイドとしてもおすすめ!『絶望名言』が面白い
元気なんか出したくない、あと三年くらいは閉じこもってたいようなときに読みたい『絶望名言』
意味もなく落ち込む、日々の生活に追われてなんか疲れてやる気がしない。悩みの原因は分かっているけど、何のやる気もしない。失恋した、仕事が上手くいかない。
人生、調子のいい時よりも悪い時の方が圧倒的に多くない?っていう理不尽をどうやり過ごすか。そんな誰もが抱える鬱陶しさ、暗い気持ち、負の感情を真正面から見据えちゃう企画。それが『絶望名言』。
元気なんか出せないってときは、素直に元気ないってじっとしてたいよね。そんな気持ちを後ろめたく思わずに、しみじみと「しんどいなぁ」ってなれる、どこかほっとするいい本。
タイトル通りに古今東西で活躍した人の残した絶望に際しての名言というか、言葉を紹介している。
文庫版ではシェークスピア、カフカ、ゲーテ、向田邦子、太宰治など12人の言葉紹介される。
後ろ向きもここまでくれば達人?誰もが大変な『絶望名言』な人たち
意外にもこの本は笑える名言も多い。絶望したときの言葉なんだから、読んでるだけで気が滅入りそうって思っちゃうけど、逆なんだよね。
あまりに突拍子もなく理不尽な目にあうといっそ笑えてくるあの感じに近いのだと思う。
疲れ切って、もう何も感じないよってとこからちょっと回復して、少し動こうかなってときに読むとじんわり効く。そんな言葉が多くて、しみじみと読み終えてあーよかったと独り言が出そうになりました。
ブックガイドとしても面白い『絶望名言』
この本のいいなと思うのは各章の終わりに、4つ単位で紹介した人物の伝記や代表作が紹介されているところ。
人によっては、書簡集だったりCDだったりするのも面白いところ。
OVERTHESUNでも取り上げられてた!
最後にこの本を知ったのはTBSのPodcast番組の一つOVER THE SUNからエピソード144のビブリオバトル回にて、堀井美香さんが紹介してたので手に取った。いやー予想外に良かったです。
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