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スマブラステージ【BC.1286.製鉄】

・人類、石器を利用する
 太古の人類(猿人)は鋭い牙やツノのような武器を持たない弱い動物でしたが、約400万~300万年前に枝や石で木の実をつぶしたり狩猟の武器にしたりと道具を活用するようになり、やがて石を鋭く磨くなどの加工がされて使いやすく改良されるようになりました。

・青銅の開発
 地中に埋まっている金属のほとんどは酸化した(錆びた)状態で、不純物も多量に含まれているため、脆くてすぐに崩れるので道具として使えるものではありませんでした。
 が、炎で鉱石を熱することで金属を溶かして抽出できることが分かり、金属の利用が始まりました。ただし、この時人類が得られた金属は石器よりも柔らかいものだったので、実用品よりも装飾品としての利用が多かったと言われています。
 紀元前3000年ごろに、銅とスズを混ぜることで硬くて割れにくい合金(青銅)が発明されました。石器より軽くて丈夫で加工しやすい青銅によって、武器、農具、馬具などが高性能になり、青銅を作ることのできた文明は大いに発展し勢力を拡大しました。

・鉄の製錬
 鉄の融点は約1500℃と銅(融点約1100℃)よりも高く、古代の炉では火力が足りずに溶かすことができず、酸素と不純物を取り除くことができないので有効に利用できていませんでした。
 が、紀元前15~14世紀ごろに中東、アナトリア(現トルコ)で、土で覆った窯に鉄鉱石と木炭を一緒に加熱して鉄鉱石中の酸素を一酸化炭素ガスにして排出するという方法で、鉄鉱石から酸素を取り除くことに成功しました。

このスマブラステージでは窯の排気口から風がふき出すギミック付き


 さらに鉄に炭素が少量加わることで、青銅以上に軽くて硬くて割れにくい鋼が手に入りました。


このスマブラステージではハンマーが上下に動くギミック付き


 酸素の抜けた半溶鉄をハンマーで叩くことで不純物を取り除き、熱した鉄を水で急速に冷やすことで鋼を硬くすることができます。

 鉄(鋼)は丈夫で加工しやすく、原料の鉄鉱石の埋蔵量が極めて多くて調達しやすいなどの理由で、現在も最も使用量の多い金属であり続けています。


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