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スマブラステージ【AD.550.ナスカのシャチ】

 土器は粘土を焼いて固めて作られた器で、石器を削るのに比べて製作が容易で好きな形に造形できることが特徴です。
 人類は土器によって水を持ち運ぶための容器を安定して作ることができるようになり、さらに土器に入れた水を火で熱することで、水を加熱殺菌して病気を防ぎ、食べ物を煮ることで食べられるものを飛躍的に増やすことができました。人類は土器によって大幅に人口を増やすことができたと言えます。

 土器は実用品以外にも儀式や埋葬に用いる人形作りにも使用されて、動物や人間をかたどった複雑な形の土器が世界中で多数製作されました。

 古代の南アメリカ大陸アンデス山脈周辺で栄えた複数の文明の総称をアンデス文明と言います。アンデス文明は文字や鉄器や車輪を用いずに発展した特異な文明です。
 文字を使わないアンデス文明では土器や織物の意匠(絵柄、造形)によって意思疎通をしていたと考えられています。
 紀元前後から西暦800年頃に現在のペルー南部で栄えたナスカ文明の土器は複雑な造形と豊かな彩色を持つ洗練されたものでした。



 このスマブラステージはナスカ文明のシャチの土器を描いたものです。土器を見た内陸部のナスカ人はこのような姿のシャチが海にいると認識していたと思われます。
 シャチについたスイッチがオンになるとシャチが体を揺らし、波しぶきで舟が揺れるギミックを楽しめます。


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