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#02 絶賛、農地集約中!

2022年秋 農地増える

時間ができたので夏にお借りした耕作放棄地の草刈りを始める。
初めて使う刈払機、そして5反という広さに加え、急な傾斜の法面はかなりハードだ。とても一日で終わるレベルではないので、一日数時間、時間をみつけて作業を継続する。
この挾間町下市エリアは水田地帯であるため、すぐに畑地として利用するには作物を選ばないとリスクがある。ご縁あって他の市に畑地として整った農地を別途借りることができたので、そちらで野菜の栽培を始め、当面の食い扶持はそちらで賄うことにした。ひと安心・・・。

 草刈後の畑 

草刈りを終えただけでは十分ではない。
水田は元々水を貯めるようにできているので、畑地にとっては水捌けが悪く、多湿を嫌う野菜には生育に大きな影響を与えることがある。知り合いにユンボで明渠を少し掘ってもらい、水捌け対策を講じるなど、時間をかけてゆっくり整えていく。どうせ農地の集約にも時間がかかるので、(周囲の人には変わり者と言われているようだが)賃料を払いながら草刈りに勤しむことにした。

周囲は稲刈り真っ最中。草刈りをする私の視界内に珍しく他の作業者を発見。挾間町下市エリアは、専業の農家さんは、近くのいちご農家さんと私のみという感じで、ほぼお米を自家消費用に作っている兼業農家さんかリタイア組の農家さん。そういうこともあって私の畑からのみえる範囲で作業者をみるのは田植え時期と稲刈り時期くらいだ。いつもはなんとも寂しい場所なのだ。

稲刈りが終わった頃を見計らってご挨拶に行くことにした。

いい感じでやさしそうなNさん。さっそく自己紹介。
農家になりたくて、農地をようやく探してこの地にたどり着いたこと、やる気満々であること、将来は拡大して雇用をしたいこと、を伝えると。
「ここの田も私が借りてるんだけど、ひとりでやるには広すぎるので、ここも借りませんか?」と言ってその場で所有者に連絡し「基本OKみたいだから、所有者に電話してみて」と。
Nさんが借りているこのエリアの農地が約5反。それも同じように飛び地の5枚の田んぼ。せっかくのお申し出なのでその場で快諾した。

新規就農者の農地、すでに借りている耕作放棄地を含め約1haに増えてしまった。嬉しさとともに草刈作業の重圧が・・・。

2023年春、栽培していないのに、また農地増える。

食い扶持をつなぐ農地ではいわゆる慣行農業でピーマンを栽培している。大分県は全国で6、7番目に位置する産地である。農協との共同販売なので、生産者は栽培に集中できるメリットがある。栽培経験がない私には栽培に集中できることは重要で、こちらで生活を維持しつつ、挾間農場で自分の思い描く農業を実現したいと考えている。

ようやくピーマンの定植が終わったので、また暇をみつけてこの挾間の草刈りに畑へ。草刈りをしているとすぐ上隣の田に人が。さっそく駆け寄りご挨拶と自己紹介を。隣の田はAさんのお父様が所有する田のようで、お父様が足腰が弱くなったので、手伝いにきているとのこと。
自己紹介をすると「ここも借りてくださいよ。オヤジももう歳なので辞めさせようとおもって。私の田畑は他にあるので」と言われた。
さすがに1haを超えて私も手が回らないので「将来お願いします」といったのだが、「来年からつくらないのでぜひ。これもご縁だし」と。

Aさんのお父様が所有している田と預かっている田をあわせてまた5反程。あっという間に 1.5haになってしまった。
「もう、このエリアの農地を自分自身で集約・集積するか」と心に決めた。



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