ブリア=サヴァラン

九州の豊後国で農業をはじめた。 大分県由布市挾間町。 農業は地域を賑やかにできるのか…

ブリア=サヴァラン

九州の豊後国で農業をはじめた。 大分県由布市挾間町。 農業は地域を賑やかにできるのか。 私的記録です。

最近の記事

#09 農家、食品加工に参入!

食品加工業にチャレンジすることになった。 ご縁があって小規模の加工場を機械設備ごと賃貸できることになったのだ。 生産規模は大幅に縮小しているものの、直近まで製品の製造を継続しており、製品レシピを含めてお譲りいただくことになった。 主力製品はドレッシングとみそ加工品。地元で採れる金ごまを使用したドレッシングだ。ごまは栄養価が高いのに国内で消費されるうちの99.9%が輸入品だそうだ。国産金ごまのドレッシング、それも無農薬。これはぜひチャレンジしてみたいと思った。 マーケット・

    • #08 2024年度の栽培計画をたてる

      正月休みに栽培計画を立てる。 基軸はピーマン 今年も売上のベースとなるのは野津町で栽培しているピーマンだ。作付面積10aから20a以上に倍増させるために農地は賃借済。あとは新しい農地にどれだけピーマン用ハウスがたてられるかを調査して、最終的な作付面積を割り出しビニールハウスのビニール、その他資材を発注するのみだ。 課題は収穫時の雇用だが、こちらも手配済。来年の春には3名の従業員が増える見込みだ。 挾間農場の未来図 挾間の畑は、今年から本格的な栽培を開始する。 現在のと

      • #07 地域農政、農協そして広域流通

        移住して農業を始めるにあたっては、大分県の公益社団法人大分県農業農村振興公社に相談した。どこの県も就農支援を行っており、担当部署が用意されている。そこでは、経験豊富なご担当者がいろいろおしえてくれる。 私は県内であれば働く場所にはごだわりがないこと、大分県の南部の出身であることを伝えると、臼杵市や豊後大野市などが農業がさかんな地域なので市役所農政課に相談するといいかもしれませんね、と助言をいただいた。 合わせて農地を探さねばならないので、それ以降県内の市役所詣を行うことにし

        • #06 農業だけやっていればいいのか

          大口を叩かせてもらえるならば、近い将来農業生産者として一定の規模まで事業を拡大したい。そのために克服しなければならない課題は『雇用』(もちろん『組織つくり』も)だと思っている。 生産者としての自らの経験不足を補ってくれ、自分を支えてくれる優秀な仲間が欲しい。そうした雇用をするためには、アルバイトだけではなく正社員雇用も増やしていく必要がある。当然のことながら、アルバイトとちがって負担する人件費は高いし、年間を通じて繁閑の差が大きい農業では、人的リソースが余ってしまう時間帯も出

        #09 農家、食品加工に参入!

          #05 私が農協について思うこと

          農協は農家の期待に応えていない 私は、農協という組織は好きではないが、個人事業主である零細規模の農家が多い現状では、必要な存在だと思っている。 私もよく農協を公然と批判するが、批判するのは良くなって欲しいと願っているからだ。若い農協のスタッフにはもっと頑張れと叱咤激励している。 農協はそもそも農家がつくった協同組合なので、本来的には農家が批判すべきではないかもしれないが、組織が大きくなりすぎて、一組合員の意見などなかなか通らないのも事実だし、組合員であっても農協の目指すとこ

          #05 私が農協について思うこと

          #04 農家仲間、増える

          2023年、とにかく植えてみる 農地を1.5ha集めたものの、農地は水田のままだし、私は草刈作業に追われていてまともな栽培はまだできていない。幸いなことにお借りした田のうち1枚だけがすでに畑地化されていたので、この畑をつかって試験栽培をすることにした。なぜならピーマンの栽培経験しか持ち合わせていないからだ。 成功体験を得たかったので、栽培期間が短く、栽培難易度が低い葉物野菜の中から自分で食べたい野菜を片っ端から植えてみる。自宅の庭に簡易育苗ハウスを設け、そこで育苗する合間に

          #04 農家仲間、増える

          #03 農業は儲からない!?

          農業を始めるとき、多くの人に「農業って儲かるの?」と言われた。特に心外なのが農政担当者から言われたことだ。日本の農業をなんとかしなければならない立場の人間が「農業儲からないですよ。本当にやりたいんですか?」極めつけは「途中で儲からないって辞める人が多いんですよ。」50をすぎたオッサンが、後先考えずとりあえず農業やりますって始めたと思ってるのか! 私の農業が成功するかどうかはわからないが、農業を始めるにあたっては、自分なりに考えに考え、仮説をもって臨んでいる。もちろん仮説が正

          #03 農業は儲からない!?

          #02 絶賛、農地集約中!

          2022年秋 農地増える 時間ができたので夏にお借りした耕作放棄地の草刈りを始める。 初めて使う刈払機、そして5反という広さに加え、急な傾斜の法面はかなりハードだ。とても一日で終わるレベルではないので、一日数時間、時間をみつけて作業を継続する。 この挾間町下市エリアは水田地帯であるため、すぐに畑地として利用するには作物を選ばないとリスクがある。ご縁あって他の市に畑地として整った農地を別途借りることができたので、そちらで野菜の栽培を始め、当面の食い扶持はそちらで賄うことにした

          #02 絶賛、農地集約中!

          #01 農地がないと農家になれないが、農家でないと農地を借りられない!?

          2022年夏 農地を探して数ヶ月。 Uターン移住で大分県に戻ってきた地元民なので農地を探すことにそれほど苦労するとは思わなかった。しかし現実は厳しかった。想像以上に田舎は保守的だ。 どこの県にも「農地中管理機構」という組織があって、農地の集積、集約を進めているのだが、いざ借りようと思うとなかなか役に立たない(失敬!)ことが多い。当たり前ではあるが、いい条件の農地はほぼない。 農地が決まらないので、居住地は大分市内とし、まず家を借りた。 そこから農地探しの旅。県内の市役所を

          #01 農地がないと農家になれないが、農家でないと農地を借りられない!?