第9章 真実②

「ねぇ龍鬼?質問…許可してもらっていいかな?」

と私は言った。

「う〜んあー俺は……元の世界に帰れるだろうか?変わんないかな?

海緒は…大丈夫そうかな?

あっああいい…ぞ」

と龍鬼は頭をがりがりかいてそう言う。

ん?元の世界に帰れるだろうか?変わんないかな?って?どう言う意味?

まっまぁ…質問のOkもらったから…早速聞くけど…

「龍鬼って…いったい何者?」

と私は龍鬼の方を見て問う。

「龍鬼…ごめん…色々質問しちゃうけど…

まずは一つ目だけど…

特別教室棟から普通教室棟に向かうまでの間、

私の荷物を運んできてくれたドローンもそうだけど…

ロボットに私たちが襲われそうになっていた時…

私達を助けてくれたドローンと移動用ロボットを操作している人…

龍鬼の仲間っていったい誰?」

と私は質問した。

「俺の姉貴だ。俺達を助けてくれたのは…」

と龍鬼はそう私に言う。

「えっ?」

と私は言った。

お姉さんが…助けてくれたの?

「特別教室棟から普通教室棟まで俺たちが行けたのは…

移動用ロボットを

俺の世界…俺の時代でこの世界のロボット… ドローンと

移動用ロボットをハッキングして…遠隔操作して助けてくれたのは…

俺の仲間…仲間っていうか…兄弟…俺の家族である。

俺の姉貴だ。

そしてドローンでおまえの荷物を持ってきたのも姉貴だ。

それと一階に置いてきたスーツケースはもう回収できた

みたいだそう連絡がきた。」

と龍鬼は言った。

えっ?一階に置いたスーツケース…もう回収してくれたの?

というか…龍鬼のお姉さんがハッキング?遠隔操作?

「俺の姉貴はホワイトハッカー大学二年の発明研究部に所属している。

だから、遠隔操作や…発明…なんか作ることができる。

この腕輪もな?」

と龍鬼は言った。

特別教室棟から普通教室棟まで…行くときに使った

天井に張り付くことができる…あの腕輪って

龍鬼のお姉さんが作ったんだ。

ロボットに襲われそうになっていた時…

移動ロボットとドローンをハッキングして遠隔操作で…

龍鬼のお姉さんが助けてくれたんだ。

というか…元の世界で…

発明研究部?ホワイトハッカー大学ってあるんだ?

「あっそうだ。この世界に来て見たことのないドローンは…

元の世界で…姉貴が作って…

こっちの世界で飛ばしたんだろう?

どうやってこっちに来てドローンを飛ばしたのか…俺はその変知らねえが

…たった一つ姉貴は

        「あれ」

が現れて俺と通信できたっていっていたけれど……」

と龍鬼はそう言う。

龍鬼のお姉さんはん?元の世界で!?ドローンを作った?

こっちの世界に飛ばした?

ロボットを…遠隔操作で…私達を助けてくれた…龍鬼のお姉さんって…

「そうさ!元の世界から俺たちのサポートをしていたのさ!

実は…元の世界で姉貴のパソコンにあれが現れて…」

と龍鬼は言った。

ん?あれ?あっさっきも言っていたよね?

龍鬼のお姉さんのパソコンにあれが現れて?

あれって?何が現れたの?

「元の世界で姉貴が自分の部屋でなんか…謎のUSBを見つけたんだ。

最初は大学の同級生のいたずらか、強盗かもって

怖かったみたいだけど…おもいっきって

そのUSBを姉貴…自分のパソコンの差し込み口に差し込んだみたいなんだ。」

と龍鬼は言った。

えっええ?自分の部屋に?突然現れたUSB?

「こっ怖くない?部屋にUSBが現れるなんて…

って!強盗だったら…誰かに侵入されていたら危ないよ〜

それにUSBに変なの映っていたら相当やばい!

龍鬼のお姉さん…よくそのUSBを自分のパソコンに差し込んだね?」

と私が言うと…

龍鬼は

「だよな思った!」

と言い怯えているように身体を震わせる。

で…

「え〜と…そうだなぁ。

姉貴は…この俺達が閉じこめられているこの

謎の世界を仮想空間と呼んでいる。

何せパソコン画面…から現れたのだから…そう呼んでいる。」

と龍鬼は言った。

かっ仮想空間?ということは…

「俺は…半月前…誰かに誘拐されて、この仮想空間に入れられたんだろう?

身体ごと…」

と龍鬼は言った。

そんな技術ある?

というか…

「かっ身体ごと?」

と私は言った。

「ああ、仮想空間と言ったら…

その空間にいる人の身体は普通現実世界にも本体が存在している。

姉貴が大学の友達や他の大学部と協力してもらい

日本中…いや世界中

で俺を誘拐した犯人と本体の俺をハッキングして探してくれているみたいだが…

俺の身体は見つかっていない!」

と龍鬼は言った

「えっ?世界中?ハッキングできる人ってそんなことができるの?」

と私は言った。

すると龍鬼は…

「ああ、まっまぁ…俺の時代では…な?」

ん?龍鬼の時代…そういえばゆりこを助けて私が質問した時…

最初…なんか龍鬼…つぶやいていなかったっけ?

変わらないかなぁみたいなことをう〜ん俺の…時代?

そういえば…腕輪と言いこの世界に元の世界から

ハッキングや遠隔操作でロボットを動かしているって

こんな高い…技術?って私の世界…2023年でそんなことってできる?

あっいやいや違うよ?

全発明家さん、ハッカーさんをけしてばかにしてるわけじゃないけれど…

なんか…龍鬼のいる元の世界って…本当に私と同じ元の世界?

あれ?元の世界に…ホワイトハッカー大学に発明研究部ってあるの?

あっああ次の質問!

「この世界…ああ龍鬼のお姉さんも一応仮想空間ってそう呼んでいるし…

私もこの世界を仮想空間って言うことにするよ

私が最初…天井裏に来た龍鬼と

私は思い出すことができたけどみんなは元の世界の記憶を忘れている…

って龍鬼…言っていたけど…

龍鬼はどうしてこの世界…あっ

その仮想空間のことを知っているの?」

と私が質問すると

「ああ…姉貴から全部聞いたんだ。

ゆりこからもらった手紙を持っているか?」

と龍鬼は言った。

私はゆりこからもらった手紙を龍鬼に渡す。

龍鬼はゆりこから貰った手紙を見てこう言った。

「そういえば…姉貴がこう言っていたなぁ?

この仮想空間の事で…

この仮想空間…この学校で閉じ込められているのは

小学一年から高校三年生までだ。って」

まぁこの学校…この世界…小学一年から高校三年生までがいるから

そっか。…

お姉さんと龍鬼通信できるって言っていたみたいだけど?

というか…龍鬼…お姉さんから…この仮想空間のことを

何か聞かされているのだろうか?

そして龍鬼は私を見てこう言った。

「海緒、君が出会った少女…ゆりこは…

昭和の戦後1951年からきたと言っていたよな?」

私は龍鬼の言葉に頷く。

あっそうそうゆりこは70年前からこの仮想空間にいるんだよ?

「ゆりこが70年たっているのに子供のまま……

どうやらこの仮想空間では7歳〜18歳。

それと小学一年から高校三年生を意味なく繰り返すしているということだな?

これも姉貴が言っていた。」

と龍鬼はいう。

やっぱりお姉さんから聞いてるんだ。この仮想空間のこと…

そういえば…ゆりこも言っていたけれど…

小学一年から高校三年生…やっぱり繰り返しているんだ!?

それに年も繰り返しているなんて!

あれ?それって…

「小学一年から高校三年生を…ループしているんじゃ?それってすごいねぇ?」

と私が言うと龍鬼は頷き

「あれっ?ループしてるってことは勉強とか…テストとか…

何回も解いているってことだよね?

何回も解いているなら…全部解けちゃうんじゃ、テストとか?

でも、処分間際や処分者がいるってどういうことなんだろう?」

と私が言うと

「それ思ったんだ。!まっまさか、あっ頭…

のっ脳みそ…まで小学一年に戻るとか?それでまた繰り返し〜

そんなわけないか?」

と龍鬼が言った。

「それは怖くない?でも…まさかね〜」

と私は言う。

というかこれってどういう…原理?なのかなぁ?

それに私、過去の時代の人と会っちゃった。いいのかな?これって

ゆりこってあったことあるっけ?

というか…龍鬼…

「というか…龍鬼…この仮想空間のことを

色々とお姉さんから聞いたことはわかったよ。」

と私は言った。

どうして

龍鬼のお姉さんが呼んでいる…

この仮想空間…に

昭和からきたゆりこは…

1951年…昭和からこの仮想空間にきたって言っていたけれど…

昭和からきたゆりこがきているの?

こんな技術の高い仮想空間に…ましては昭和に仮想空間って単語が流行って

いるかどうか…その単語が知られて間もないかもしれない19 年に…

私は2023年からこの世界に来ている…

あれ?元の世界からきた場所…元の世界…

ゆりこは過去19年…私は現在の2023年…

ゆりこのことをいじめとかしていた〜麗華と薫は

ゆりこの前からここにきたって…あれ?

「あれ?この世界…この学校に閉じ込められている子供達

って…昭和時代の子供もいるみたいだけど…?

もしかして…昔の人…昔の子供たちと現代の私やその子供達…

が閉じ込められているんじゃ…」

と私が言うと、

「ああ、おおそっか?やっと気づいてきたか…

とりあえず、まずは…簡単に…言うと…この仮想空間は」

と龍鬼は言った。

やっと気づいてきた?この仮想空間って?

やっぱりこの仮想空間に閉じ込められている子供達って?

龍鬼はこんなことを口にした。

「そうさ…海緒の言う通り、

過去の   年の昭和時代の子供達と令和5年の海緒、現代の子供達が

処分間際になればいじめられ…処分者になったら○される

と言うこの縛られたこの世界に…

この謎の仮想空間世界に閉じ込められているのは

戦後から2023年生まれの子供達なんだ。」

えっええ!

あれってことは龍鬼も2023年の人?

でも…あれ?

龍鬼って…ここに来たのって…

誘拐されて…この仮想空間に…身体ごと入れられてしまったって…

本体はなく…身体ごと…

龍鬼のお姉さん…この仮想空間に移動用ロボットやドローンに

ハッキングをして遠隔操作で私たちを助けていた。

それに天井に張り付くことの出来る腕輪…

ホワイトハッカー大学に発明研究部…

大学や他の大学部で全世界をハッキングして龍鬼を探したという技術

こんな高い技術は…2023年にあったっけ?

あれ…

「ひょっとして…龍鬼って…」

と私は龍鬼に向けて声を発した。

「元の世界に帰れるだろうか?変わんないかな?」

と龍鬼は言い私の方を向いてこう言った。

「俺は西暦2033年生まれで今は西暦2048年を生きている。

15歳だ。

ちなみに姉貴は西暦2028年生まれ。

20歳だ。

で海緒、おまえの察しの通り俺たちは未来から来たってことになるな?。」

と龍鬼は言った。

未来から?すごい!漫画やアニメで見たことあるけれど

本当に…本当にあったとは…

しかし龍鬼は俯いた。

「しかし…変わってしまったんだ…姉貴と俺の世界で…世界が…

大人たちが…」

そしてそう言った。

えっ?変わってしまったって?

「仮想空間にいる子供達は

過去の   年の昭和時代の子供達と令和5年の海緒、現代の子供達

ってわかったよな?」

と龍鬼は言った。

「あ、うっうん。」

と私は言った。

「その子供達が過去に

ここにいるからなのか…俺と姉貴のいる時代

海緒からするに未来が変わってしまったんだ。」

と龍鬼は言った。

えっ?未来が変わってしまった?

龍鬼は言い直すようにこう言った。

「俺と姉貴のいる時代で…

西暦1900年代戦後昭和時代生まれの…年寄りや

令和4年の海緒、現代の2000年代大人たちが子供の時

この仮想空間に…

ここに閉じ込められたことがあるのか?わからないが…

大人の様子が変わってしまいあるものが変わってしまったのだ。」

龍鬼のいる2048年の未来で大人が変わって

あるものが変わってしまった?いったい何が…

何を変えられてしまったの?

「後で説明するから…とりあえず聞いてほしい…」

と龍鬼は言い、

私はコクリと頷いた。

「ここで昔…西暦1900年代戦後昭和時代生まれの…年寄りや

令和4年の海緒、現代の2000年代大人たちが子供の時…ここに閉じ込められたことが

あるのか…

海緒が言う俺の世界…未来…2048年で

年寄りや大人が変わってしまい、

色々制度やコースなどが変えられて生きやすい場所が

変えられてしまったみたいなんだ。」

と龍鬼は言った。

龍鬼のいる…未来で?制度やコース?生きやすい場所?

まあ説明してくれるんだし…聞いてみよう?

「だからこの仮想空間の…この学校にいる子供達の元の時代の記憶を

思い出さして…

この世界にいた時のことを覚えてもらって…みんなで脱出して

戦後から2023年生まれの大人達にまた…

変えてしまった色々な制度やコースを元に戻してもらい生きやすい未来に

復活させようという計画だ。

これは姉貴と考えたんだ。」

と龍鬼は言う。

えっと…

大人の様子がおかしくなって生きやすい制度?やコース?を変えられてしまい

その理由は

ここに戦後から私の2023年現在の人たちが閉じ込められているからで

その人達に

ここで元の世界の記憶を思い出させて

ここに来ていたことを覚えて帰ってもらうため脱出してもらう?

えっと…制度やコース?様子がおかしいから…生きやすい未来に復活させる?

それをお姉さんと考えたの?

なるほど?

「龍鬼の世界で…2048年

未来で…大人たちが様子がおかしくなって

制度やコースを変えられてしまったって聞いたけど…

制度やコース、生きやすい場所が変わってしまったって

何か起きたの?」

と私が質問すると、

「その様子がおかしいってことなんだが…

まずはその生きやすい…制度やコースについてだが…

これから話すことはすっごく現実的?…現代社会?

みたいな話だ」

現実的なこと?どんなことを話すんだろう?

「でもついてきてほしい、それとこの話…あまり身構えなくて大丈夫みたいだ。

でも俺…まっまぁ…頑張って話すから…

聞いてるだけでいい…それから…

今後、俺達…2023年現代にいる海緒…俺たちが

これからこの先行動していけるためだが…

まぁ俺…この話…姉貴から聞いたんだが…。」

と龍鬼は頭をかきながらいった。

そっか、今後、私達がこれから行動していけるように…か。

「いいか?ここからはすっごく現実的なことを話す。

なるべく簡単に?話そうと思う。」

と龍鬼が言うので私は唾を飲み込み…コクっと頷いた。

「俺の世界…未来では…」

と龍鬼は口を開いた。

「未来では…

高校からネイルスクールや医療免許が取れる時代になっているんだ。」

と龍鬼は言った。

ネイルスクール?医療免許?高校でできちゃうの?

すると龍鬼は

「ああ、俺の時代ではギフデットの子供とかももっと認知されて

もっと勉強したい人に向けて一定の教科ではなく幅広くなっているんだ。

ちなみに姉貴は認定ホワイトハッカー資格で一級を取得したようだ。」

言った。

すごい!龍鬼のお姉さん!

「それともう一つ、2040年代まで不登校の子達が通う。

元通信制高校だった場所の「個人コースの高校」もある。」

と龍鬼は言った。

「ああ、「個人コースの高校」というのは

高校になったらプリントと授業聞くだけで自分のペースでやれる学校さ?

いっせいの授業ではなく個人、個人で授業教科を登録して

学校にきたいときに行けるから

時間余った中…

いつかなりたい職業とかやりたいことを見つけられることができるんだ。

決められた枚数、授業の回数、ノルマをこなす学校のことなんだ。

ちなみに俺は高校になったらこっちに入ろうと思っている。」

と龍鬼は言った。

「そっそうなんだ〜」

と私は言い龍鬼は

「俺の時代の…高校では

そっちはみんなが知っている通り、この世界みたく順位とかが決められて

生徒が集まって一生にやる授業がある学校

集団コースと

最初に言った授業やプリントのノルマをこなす個人コースの

二つに分かれているんだ。

これが俺の時代だと一般化している。

20年前…まぁ海緒の世界に会ったこの…

生徒が集まって一生にやる授業や順位で決まる成績評価だけだと

どうしても合わない人もいるため…そのため不登校児が多くなった原因でも

あるから…

そんな人を尊重するために「集団」コースと「個人」コース

二つに高校が分けられた。」

と言った。

すごい!未来ではそんな世界があるんだ!

私も、自分のペースで勉強ができたらそのことで悩むことはなかったかも

しれないなぁ。

確か…保健の先生は、【「甘えるな!」とか「怠慢だ」】とか言っていたけれど、

自分らしく前に進むことはいけないことなのかなぁ?

「個人コース」…いいなぁ…

学校にきたいときに行けるし…時間があって

いつかなりたい職業とかやりたいことを見つけられることができるんだ。

「そういえば高校から二つに分かれているって聞いたけど、

小学生や中学生は?」

と私は聞いた。

「小学生と中学は、普通に、みんなで集まって始める一生授業だぞ?

なっなんか?協調性や社会性?というのを育むために?

みたいだ…うん!」

と龍鬼は言った。

そっか、そこは変わっていないんだ。

でも、それって、なんだか生きやすくなっている気がする。

もしかして未来は、これからもっと生きやすくなるのかな?

「と、現実的な感じなこと話しすぎたな?

ここで一つ未来のことを教えよう。

まぁこれももしかしたら…現実的かもしれないが

まぁこれも今後、俺達がこれから行動していけるように、

わかりやすく説明するためだけどな?」

と龍鬼は言う

「俺の世界では一つ、2040年代から空飛ぶ車が発売している。

俺の世界では後50年には…

未来都市とかはもうすぐに実現するということさ。」

と龍鬼は言った。

えっ未来都市?あっ龍鬼って西暦2048年だよね?

あの青いロボットが来そうな未来は、…

そっか〜龍鬼から見ると未来都市は50年後か〜  

すごいなぁ!

あっこの世界って今は学校だ。あっそうだ!?

「あの〜龍鬼?質問なんだけどさ?

…学校ってどうなっているの?」

すると龍鬼は、

「こっちの世界と同じように移動用ロボットがついていたりするときもあるけれど、

さすがに襲ったりはしてこない。」

あっゆりこ…いじめられていた。

人間関係…

そうだ。

私は龍鬼にもう一つ質問をした。

「あのっさ、龍鬼の世界では

いじめはなくなっているのかな?

未来ではどうなの?」

すると龍鬼は、目を閉じ腕を組み

「う〜ん

ないことはない。がルールはどんどん厳しくなっていってるなぁ。

見つかった時点で犯罪、普通に捕まるぞ?

ネットでたくさんいじめは犯罪にしろ!って声が多くなってきたからなぁ。

捕まって、罰もあるけど… 施設に行くこともある。

何か悩んでいるかもしれないし…家庭とか…

小学時代や中学時代にいじめられていたからなんか…こう…

高校…デビュー?とかじゃないけれど…

いじめられないように俺が!私が!クラスを回さないと!

って思っている人もいるかもしれないし

その子たちは施設でカウンセラーとかよんで事情を

しつこく聞かれまわって色々サポートを受けてから解放されるみたいだ。

姉貴に寄ればだが…嘘発見機みたいなのを使っているみたいだぜ。」

と言った。

うっ嘘発見機!漫画やアニメみたいだ!

すごいなぁ。未来は…

生きやすくなっていっているんだね?

しかし、龍鬼は少し俯いてこう言った。

「だが、今ここに閉じ込められている

戦後から2023年の子供達がここ仮想空間に閉じ込められてる

ことで

俺と姉貴の時代でその大人の様子が変わってしまい

その高校時代からネイルスクールや医療免許が取れる制度や

高校から二つに分かれたそのうち「個人コース」、

ネットの友人から聞いたいじめ防止の仕方がなくなってしまった。

変わってしまったんだ。俺の世界で…」

えっなくなってしまったってなんで?

「それは本題に戻るが…西暦1900年代から西暦2023年の人たちが

子供の時に…

ここに閉じ込められて子供の時につらい思いをしたことがあるのに、

忘れてしまっているからだ。」

と龍鬼はそう言い私をまじまじと見つめる。

「彼らの世代ではさっき言ったその制度や個人コース、いじめ防止の仕方

などがなかった。彼らはそれがなくて不便?つらい思い?

をしていたはずなのに…

だから、もっと生きやすく自らの力で変えていったのに

様子がおかしくなっているようなんだ。

俺の元の時代でなぜか?

他の学校や仕事でいじめやパワハラの件数が2000年代から2030年代に比べて

増えてきているんだ。」

と龍鬼は言った。

「なぜ、俺の時代が変わってしまったのか?

それは、この学校に西暦1900年代戦後昭和時代生まれの年寄りや

令和4年の海緒、現代の2000年代大人たちが子供の時に

この…この世界に閉じ込められているからだ。」

ここに…閉じ込められているからなの?

「俺も姉貴も存在するってことは…どこかで元の世界に戻ってきたのだろう?

俺のお母さんがいるわけだし…

だが…今度はこの仮想空間の存在を忘れているみたいなんだ。

おそらく姉貴が言うにはお母さんはここにいた記憶がないみたいなんだ。

つまり、ここから脱出しても

姉貴が言っているだけだが…俺は未来が変わるか不安だが…

未来や俺達が消えたり変わることはない。

ただ大人たちがその…閉じ込められた世界での出来事を思い出し

生きやすい場所、「コース」「制度」が戻ってくるってことだけってことさ」

と龍鬼は言った。

どうして龍鬼のお母さんが記憶がないってわかったの?

「それは…

姉貴はお母さんに

「ここに閉じ込められたことあったのか?」

と問いただしてみたがお母さんも様子が変わっていて話しを遮られてしまった。

この縛られた世界でつらい思いをしたのに…」

と龍鬼は言った。

じゃぁこの手紙に書いてあるように…記憶を取り戻せば…

龍鬼は瞬きをして、

「つまりこの世界でもしかしたら…海緒みたいに

勉強についていけないけれど処分を気にして頑張っていたり

人間関係で悩んだりしていたことを

思い出しこの世界から脱出するんだ。

そうすれば辛かった経験を生かして制度や「個人コース」を

また戻してくれるかもしれないということさ。」

と言った。

「思い出させればいいってことだよね?

この世界から脱出するのは?」

と私は聞いた。

「記憶を取り戻してここから脱出してもう忘れないように

証を残すんだ。

未来でもう一度生きやすい世界にするためにな?

そのためにこのゆりこからの手紙通り

なんらか悩んでいた時の記憶を思い出させ脱出するんだ。」

と龍鬼は笑って言った。

なるほど、生きやすい世界に戻ってほしいために…

それに元の世界に戻りたいし

ってそういえば、

「龍鬼のお姉さんによると…

戦後    から2023年の子供達がこの仮想空間世界に

閉じ込められてるようだけど…龍鬼は?

西暦2048年からきたんだよね?」

と私が聞くと

龍鬼は言う。

「俺も2048年時代なのに、なぜ

この仮想空間に閉じ込められているのかわからないんだ?」

そっか、どうしてなんだろうね?

私は龍鬼に

「龍鬼も何か、悩み事とかあったの?」

と言った。

「俺は中学三年生で引きこもりだけど悩みはないよ

自分のペースで勉強していたから」

と龍鬼は言った。

べっ勉強?えっえらっ!ひっ引きこもって?

「元の世界で俺も不登校で

姉貴も中学の時は不登校だったみたいだ。」

おっお姉さんも?龍鬼は続けて話す。

「理由は友人どうしのつきあいに疲れたのと、

成績を上下で張り合っている意味がわからなくなったからだ。

俺は…周りを気にせず自分のペースでやっていきたいからなぁ?

まぁ高校までしばらく家にいるよ?」

そうなんだ。って不登校!そうだ!

私は

「お母さんは?なんていっているの?」

と龍鬼に聞くと

「お母さんは学校に行かなくていいよ!

好きにしていいんじゃない?

と言っている。」

と龍鬼は言い最後に

「昔からそうだ。だから俺たち自由にやっているがな?」

と言った。

そうなんだ…お母さん…それって大丈夫かな?

お母さん…

あっそういえば前に夢の中にいた大きな女性。

あれっ んー、なんで?

「どうして?どうしてなの?どっどうしよう。龍鬼!」

私に龍鬼は背中を撫でる

「えっど、ど、ど、どうした?海緒?」

龍鬼の方を振り向いて

「家族みんなの名前が思い出せないの!

子供の頃は不登校だったことがわかるのに!

あれ?家族の名前なんだっけ?」

すると龍鬼は

「あー、もしかしたらこの世界の影響かもな?俺も思い出せてないや」

えっ龍鬼も?というかなんで家族の名前…

すると龍鬼は

「いや…、う〜ん      

家族同士…親子…祖父母…対面したとしても記憶がないなら〜」

そう言い

私は

「ないのなら?」

と言い

龍鬼は

「もしも…仮に見られたら…ぱっと逃げて身を隠すとか?

それで…なんとかして夢をみたことにすれば…」

どっちみち記憶が戻ったら話を聞くしか?」

と言った。

えっ?それはちょ〜と!

どっどうすればいいのだろう?

「まぁゆっくり考えてみるがな?」

と龍鬼はいい

そっそうだね?

「それより…

龍鬼…天井裏で過ごした時から気づいたけれど…龍鬼…その真っ黒な制服…

この世界…この学校の男子の制服だよね?龍鬼もこの世界で過ごしていたの?」

そう私が言うと

「最初はこの世界に来たとき、俺も記憶がなかった。

学生だったが処分者はならずに済んだ…

ここで過ごしたのは…一週間だけどなぁ?

まぁ姉貴が助けてくれたし…」

と龍鬼は言った。

えっ一週間だけなの?

そういえば…龍鬼…お姉さんから色々…さっきの現実的なことも

この世界のこと色々聞いてるみたいだけど…

どうやってお姉さんと会えて…記憶が戻ったのかな?

次の言葉を発する龍鬼に耳を傾ける。

「ここに来た後…一週間後…

突然天井から腕輪が降ってきたんだ…

腕輪がおっこちてきて…

俺はなんだか使ってみたくなった。

で使ったら記憶が戻った。」

と龍鬼が言った。

えっ腕輪?天井に張り付いて歩くことができるあの腕輪?

私は龍鬼の話しを聞き続ける。

「記憶が戻った後…腕輪が降ってきた場所…

天井を見たらドローンがいたんだ。

俺がびっくりしていると姉貴の声がして再会できたんだ。」

兄弟感動の再会だね?

私は龍鬼の話しを聞き続ける。

「記憶が戻ったのは姉貴が…発明研究部だから…

この腕輪は元の世界にいた時に試作品段階だって

姉貴が前に言っていたから…思い出せたんだ。」

そうだったんだ。

「閉じ込められていた俺は聞けば俺が…

俺が俺らしくないように見えたって姉貴が言っていたよ?

確かに俺…記憶がなかった時…自分が自分じゃないようだった。

この世界で…」

と龍鬼は言った。

自分が自分じゃないようにって…

まっまぁ…この世界では…

最下位前は…処分間際になったら…いじめがあって

最下位は…その処分…○される…こんな縛られた世界だし…

出会った…あの子…ゆりこみたいに周りに合わせていかないと

やっていけないって思っちゃうよね?

それでいつか自分らしさ…

自分が自分じゃないようになってて〜

私はそんな必要ない自分らしくなれる場所があるって

龍鬼の言葉で…そのおかげでわかったけれど…

元の世界に…帰らないとだね?

「どこか落ちついた場所で話せないか?姉貴と話して…

姉貴の作ったドローンと一緒に天井裏に隠れて

さっきの…現実的な説明を教えてくれたんだ。」

そうだったんだ。

「だけど…」

と龍鬼は俯いていった。

だけど?

「だけど…

姉貴と会話出来なくなっちゃったけれど

海緒と俺が特別教室棟を出て普通教室棟に来て天井裏に入るまで

ロボットに襲われた時、やスーツケースを回収してあげたりしてただろ?

俺は姉貴がロボットを遠隔操作しているから…

会話できなくてもロボットに話しかけたりして

姉貴とアイコンタクトを取っていたんだ。」

と龍鬼は言った。

「さっきの現実的なことを…俺は姉貴から聞いて…

俺は…みんなを脱出させるために

天井裏に隠れながら…どうやってみんなを取り戻すかなぁって

色々学生たちを見ていてまた一週間たってしまって

そこで元の世界のことに気づいて天井裏に隠れて脱出方法を探していたときに違和感

を覚えた海緒を見つけたんだ。」

と龍鬼は言った。

「私がお風呂入った時、いなかったのって…」

と私は龍鬼に聞いてみた。

「それは、海緒が2023年代だからさっき、海緒がいっていた通り記憶が戻ったあと

どうしようと思ってでも、仲間になってくれるならいつ話そうかと思って

でも、未来が変わっちゃうんじゃないか?とそう思って

実は海緒には知られないまま進ませようかと思ったんだ。

後…姉貴が遠隔操作しているロボットとお話ししてまた姉貴と

アイコンタクトを取っていたんだ。

ごめんね?」

と龍鬼は言った。

「私もそれを知らずに質問しちゃってたなぁ…。ごめん

それとこのことは私、生きている限り他言無用として生きて行くつもりだから」

そう私も言った。

あっそっか!だから私がこの天井裏で最初

龍鬼が何者かを質問してた時に

変わるかな〜元の世界に戻れるかな?

って考えていたのは…未来が変わってしまうんじゃないかって

心配していたから龍鬼はそう言ったんだ。

それから天井裏でどこか出かけていたのは

姉貴が遠隔操作しているロボットとお話ししてまた姉貴と

アイコンタクトを取っていたんだ。

「あっいいよいいよ〜ありがとう…

それと海緒がお風呂に入っている時、

ずっと一階に置いているこのマットも引っ越しも兼ねて

持ってきていたんだ。」

と龍鬼は言った。

そうだったんだ。私と同じように家族…

お姉さんだけしか記憶がなくて連絡がつかなくなっちゃった中

1人で考えていたんだね。

そしたら大変だよ…大丈夫だよ?

私がいるよ。

一緒にこの世界から逃げよう?

「あっそうそうもう一つ忘れていた。

俺が一週間前に…元の世界の記憶を取り戻す前に…

姉貴と前に、こんなことをいっていたな?

記憶を忘れる忘却空間?

記憶を忘れる装置

とか言っていたな?」

と龍鬼は人差し指におでこを当ててそう言った。

「忘却空間?記憶を忘れる?」

と私は言った。

「うんどういう意味なんだろうな?」

と龍鬼は言っていた。

そういえば、ゆりこを救った時に出てきたあの赤ちゃんの妖精はなんだろう

「ねぇ?どうしたらみんなを思い出せるかな?

あっそうだ!放送室にでもいってみたら?

ゆりこみたいに元の世界の記憶が戻っている人が

紛れこんでる人がいるかもしれないよ?

それで放送室で

「元の世界の記憶を戻っている人がいたら

私たちのところに来てください!」って呼びかけてみようよ?」

と私は提案した。

「いやいやバレたらどうするんだよ?ロボットに追いかけられてしまうぞ?」

と龍鬼は言う。

「そうだよね?ごめん…

あっじゃぁビラ配りとかは?

そこで

「元の世界の記憶を戻っている人がいたら

私たちのところに来てください!」って訴えかければいいんじゃないかな?

学校の二階にいけばコンピュータ室があるよ?」

と私が言うと

「ってそれ姉貴が遠隔操作でやったらバレた!」

と龍鬼は言った。

えっ?

あっそういえば…

マッシュな髪型の男の子…幸くんに勉強用アイパッドを取られた時に…

空室に幸くんが入っちゃって…

その時に先生がきちゃって幸くんとロッカーの中に隠れていた時…

No.1の黒服の先生、No.2の博士みたいな先生、No.3の熊の先生が入ってきて

処分者報告をしていて…

その時にNo.5の先生が入ってきて侵入者が見つからなかったことを

No.1の黒服の先生に謝っていたっけ?

もしかしてそれだったり?

というか…その時にNo.1の黒服の先生が言っていた…

【私たちロ…は人間がしてきた。弱者を切り捨て強者を受け入れる。

未来は変わることはない。そして、これからも不可ということさ。】

って言葉は何だったんだろう?

「…ううん〜どこが安全かなぁ?

あっ1番見つからない体育館のところってどう?」

と私は言う。

「ああすまん、その手もしたがバレた経験がある」

と龍鬼は私に手を合わせる。

えっ?

「ダメだ。

あそこはロボット達が待機している。

先回りされているんだ。

海緒は知らないけれど、体育館はロボット達が巡回している。」

と龍鬼は言った。

えっまさかの試し済み!嘘!どうしよう!

でも…私もこの世界の違和感に気づいたよ。

私がいるよ… 一緒にここを脱出しなきゃ!

というか

私は…麗華と薫と仲良かった時、

体育館の倉庫で寝ていたけれど…

「ロボット達が体育館で巡回しているんだ?知らなかったなぁ

でも私達、天井裏にいるのに…」

と私は言う。

「そうだよなぁあいつら…

先生達はいつもロボット達にやらせるみたいなんだ。

自分達で確認したらいいのにロボット達に任せっきり。

だから天井裏は認識していないっという事さ」

と龍鬼は言った。

そっか。

天井裏が安全なの…かな?

天井裏で何かできないかな?

とっとにかくゆりこはお姉さんに任せることでいいんだよね。

というか龍鬼中学3年生!高校一年の私よりしっかりしてるな〜。

うっあれ、また頭痛が、

ジリリリリっと幻聴のような音が響く。

そして私はゆっくりと目を瞑ってしまう。

あれ?そういえば、図書室で?月加先生って人にあった気が…

ああ意識がまた…遠のいて行く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?