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絵の世界のティータイム。小さなお茶会。ノスタルジックな思い出へようこそ



絵の世界のティータイム。小さなお茶会。ノスタルジックな思い出へようこそ



アンティーク食器を探しているととてもちいさな食器に出会うことがあります。

ミニチュアともまた違う、そう。まるでおままごとサイズの食器なんです。

またウェッジウッドやロイヤルドルトンなどピーターラビットやブラッドリーヘッジなどの食器も絵本の挿絵を使った食器によく出会います。これらは”ナーサリーティー”と呼ばれる子ども用のティーセットなんです。


ヴィクトリア時代に華開いた紅茶文化”アフタヌーンティー”は上流社会の女性達の交流の場として重要とされていました。

その為18歳で社交界デビューするまでにレディとしてのふさわしい行動ができるよう子供のころからでティー教育で立ち振る舞いなどを学ぶのです。その時使用したのが子供の手のサイズに合う小さなナーサリーティーセットだったのです。


その様子はケイト・グリーナウェイの絵でも伺い知ることができます。

彼女の描く子どもたちはヴィクトリア初期の頃流行したハイウェストのエンパイヤスタイルのドレスを身に着けていて、ボンネットキャップやピナフォアエプロンを着ていてどこか大人びています。


1846年生まれのケイトが活躍した時代はヴィクトリア中期から後期。ジョン・ラスキンやラファエル前派の画家たちと親交が厚かった頃のドレスはクリノクリンやバスルスタイルといったスカートにボリュームを持たせ、ウェストをコルセットで締めあげた装いが流行します。ケイトが描く世界は、その頃とは異なりどこかノスタルジックです。それは挿絵版画家の父の影響なのかもしれません。ケイトが幼き頃読んだチャールズディケンズやヴィクトリア初期の絵本や小説のお話がケイトの憧れていた世界観なのかもしれません。


小さい頃の楽しい思い出やノスタルジックな思い出は、時に大人になった自分自身をお茶会へ誘います。

どうぞ。あの頃へ招待いたします。あなたが好きだった思い出とティーセットを用意してお待ちしております。


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絵の世界のティータイム


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