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ヴィクトリア期の暮らし。リトグラフ額装で彩りを添える

英国の骨董市やフランスの蚤の市に出向くとつい目に留まるものがあります。

それは紙もの。ポストカードだったり、石鹸やお菓子の箱だったり。新聞だったり。古い紙ものは結構あちらこちらで扱われています。

それらはアールヌーボーやベルエポックと呼ばれるビジュアル・アート真っ盛りの華やかな時代の影響のものが多く、この頃の新聞の一面を飾る表紙は石版による多色印刷でイラストが刷られてあり目をひきます。それは家族団らんのイラストだったり、洗濯をしているイラストだったり、刺繍お手本のイラストだったりいろいろあります。


ヴィクトリア初期の1840年代に活版印刷に銅版技術が使われるようになると郵便と新聞や雑誌、絵本など活字とイラストの娯楽が発展していきます。それらの殆どはヴィクトリア初期に発展して中期に過渡期を迎え、後期に石版技術で全盛期を迎える事となります。

豊富にあるポストカードやリトグラフ、ボタニカルアートなどそしてタイポグラフィーと呼ばれる文字だけのポスターなど切り取り貼って楽しむスクラップブック作りが中流家庭で流行りました。また油絵のかわりにおきにいりのクロモリトグラフィー(色刷石版)を部屋に飾って楽しむようになったのもこの頃です。特にボタニカルアートは好まれました。ガーデニング大国の英国らしい花を愛する国民性がよくでています。夏が短く、長い冬の間少しでも花を楽しもうと食器などに花柄が多く使用されているのも頷けます。


ファッションプレート、ボタニカルアート、ファンシーピクチャー、タイポグラフィー、風刺画、刺繍図案、絵本。

身のまわりの好きなものを額装して飾ってみる。生活に彩りを添えるヴィクトリア期の楽しみ方で現代を彩ってみるのも良いかもしれませんね。



皆様の暮らしに素敵な彩りが巡り合えますように。

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#ヴィクトリア期の暮らし


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