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クルマ通勤から脱却しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその2


プロローグ

駅から遠い職場の場合送迎があるケースもある

さてクルマなしで通勤する手段を具体的に考えていきます。その前にクルマ以外の交通手段で通勤する際に重要な点はクルマでは基本的に出てもガソリン代位なのと対照的に、基本的に公共交通は勤め先が通勤費を負担してくれるケースが多い事です。その為あらかじめ勤め先に相談し、送迎の有無やどういった手段だと交通費が出るか等確認しておくとスムースに行くと思います。具体的には
・どこまで日常的な通勤に対して勤め先などで負担してもらえるか
 具体的には鉄道・バスの定期代、駅の駐輪場など
・駅から職場が遠い場合、会社による送迎があるか、ある場合の詳細
・例えば深夜残業などでタクシーで帰宅する場合、負担してもらえるか、負担してもらえる場合の条件
・送迎がフォロー出来ない時間帯の利用のみだったり、複数のバス路線を時間帯によって使い分ける等、定期でない形での利用となったケースでの対応方法
と言った事はあらかじめ確認しておくとスムースに進むと思います。その際に周辺の公共交通に関する情報も得られるかもしれませんので相談してみましょう。また豆知識なのですが確定申告の際に控除となる医療費には公共交通で病院に行った際の交通費も計上出来ますので頭の片隅に置いておくとよいと思います。

さて具体的な手段に移りたいと思います。高崎・前橋で住み勤めていた経験からクルマなしでも確実に通勤できる順番で出すと以下になります。

1,勤務先の近所に住んで徒歩・自転車通勤
2,鉄道だけで通勤する
3,バス路線を調べてバスも使って通勤する

1,勤務先の近所に住んで徒歩・自転車通勤

クルマなしで通勤するならいっそ勤め先近くに住むのも手

まず最も確実な方法、聞くと脱力する方も多いと思いますが、勤務先の近所に住んで徒歩・自転車通勤する事です。当たり前に見えますがそれだけに確実な方法です。そして私自身も高崎・前橋でクルマなしの生活を送っていた際に多くの時期は勤務先近くに部屋を借りて、自転車通勤をしていました。
その際に徒歩圏に日常生活に必要な施設が揃っていると猶更良いと思います。私自身も下記の施設が徒歩30分圏に揃っていた事で中々便利に生活できました。
・スーパー、ドラッグストア、コンビニなど日用品の買い物場所
・診療所レベルの医療機関
・市内の鉄道ターミナル駅
私の場合単身でしたので家族、特に子供のいる方はお子さんの小中学校等子育てに必要な施設もこの中にはいると思われます。

2,鉄道だけで通勤する

表:高崎駅の鉄道路線、主要バス路線の終電・終バス時刻(2024/4/19調べ)

クルマから電車・バスに切り替える際、地域にもよりますがまずは鉄道で出来る事を考えてみるのが良いと考えます。上は高崎駅に発着する鉄道路線及び主要バス路線の終電・終バス時刻、鉄道の場合高崎駅から15㎞離れた渋川駅から分岐する吾妻線を除くと多くの路線が23:00以降となっていて、運行時間帯が広く残業などに関しても大抵の場合対応できると思います。

 駅から少し離れた職場の場合、駐輪場に自転車を置いて通勤も

駅から職場が遠い場合は職場の最寄り駅の駐輪場に自転車を置いて職場まで行くのも手

そして駅から少し距離のある職場の場合でも、職場最寄駅の駐輪場に自転車をおいて、最寄駅から自転車で職場まで通勤するという手段もあります。その際は最寄り駅の駐輪場が空いているかどうか、空いている場合は有料か、無料かを確認し有料の場合、職場側で費用負担をしてくれるかどうかの確認はお忘れなくお願いします。

3,バス路線を調べてバスも使って通勤する

高崎市のコミュニティバスぐるりん

さて駅から自転車でも難しいケースは会社の送迎がある場合は送迎を使いますが、そうでない場合や残業などで時間が合わない場合はバスを使う事となります。その際に前提条件として、地方都市のバスの特徴をつかんでおく必要があります。具体的には
・各路線の本数が少ない(1~2時間に1本程度の路線が多い)
・自治体が運営するコミュニティバスが多く、ルートが複雑な事が多い
・コミュニティバスも含め複数の企業が同じエリアを走行しているケースが多い
・最寄りの鉄道駅でなく中心駅発着の路線が多い(高崎市であれば高崎駅)
そうすると下記の2点を意識する必要があると考えます。
100%の利便性を求めない
 例えば残業時等で終電・バス以降に帰る様なケースは家のクルマを融通して使ったり、タクシーを利用する
少し調べる・歩くのを厭わない
 
最寄りバス停だけでなく近所のバス停の状況を把握して複数のルートを把握しておく

 Googlemapでバスを調べよう

Googlemapでの経路の調べ方

さてその前提でバス路線も含めた使える公共交通を調べる事になる訳ですが、その際にはGoogleMapを使うのが便利です。上は通勤を前提に高崎市山名地区の住宅地にあるブランコ公園に自宅がある前提で同じ高崎市内の豊岡地区にある工業団地へ4月19日(金)8:45に到着するように調べた際の手順となります。
①     GoogleMapで通勤先(ここでは羽鳥鉄工所)を選択し「ルート・乗換」を選択する
②     ルートが出てきたら電車のアイコンを選択する→公共交通でのルートが選ばれる
③     「すぐに出発」となっているプルダウンをクリック
④     プルダウンから到着時刻を選択
⑤     時計マークのある個所で適切な時間を選択(ここでは4月19日(金)8:45)

GoogleMap検索結果

そして調べた結果上の様な複数の経路候補と、選択された経路の地図が出てきます。そこで詳細を選択すると路線の詳細画面が出てきます。

Googlemapの経路詳細とバス会社の時刻表

詳細画面下部には運行事業者が表示されますので運行事業者HPから時刻表を調べましょう。そして残業を含めた帰りの足の確保も含め定期券を買う場合のメインルートを確定させましょう。またサブルートとなり得る路線に関しても確認しましょう。その際注意しなければならないのはほぼルートごとに関わる事業者が異なる事です。また分からない箇所は電話などで運行事業者に確認しながら行ったほうが良いと思います。

スマーク北バス停の時刻表(2024/4/19調べ)

バス路線を調べる際に便利なGooglemapですが、注意が必要な点があります。それは時刻表などのデータは運行事業者が公開・更新するのですが、零細の事業者やコミュニティバスではデータを発信する余裕がない場合もあり、古いデータが更新されなかったり、場合によっては運行されている路線でもGooglemap上では存在しないケースもあります。上は伊勢崎市にあるスマークと言うショッピングモールにあるスマーク北というバス停のものですが更新が遅れ最新データが反映されてないと判断されてか「この地域の時刻表は最新のものではありません。」と言う注意喚起の表示がなされています。

 Googlemapに追加で自治体のHPを調べておこう

その為、もしGooglemapである程度イメージがつかめたら追加で自治体の公共交通関連のHPを調べてみる事をお勧めします。内容としては自治体によって異なりますが、まずGoogleMapで出てこない事の多い自治体運営のコミュニティバスをはじめ、中小のバス運営事業者の連絡先が分かるケースが多いです。またバス路線地図があるケースもあります。

高校生等通学支援事業について - 高崎市公式ホームページ (city.takasaki.gunma.jp)
「敬老ICバスカード」の販売について - 高崎市公式ホームページ (city.takasaki.gunma.jp)

また通勤ではなかなかないですが子供の通学や高齢者のバス利用に関して便利な制度もあるかもしれませんので、調べて見て損はないと思います。

 最後の関門、複雑になった定期券を調べよう

そしてルートが決まれば後は、定期券等を購入して勤め先に請求出来る費用を申請する事になるのですが、バスの定期は現在Suica/PASMO等のICカードの扱い等で複雑となっています。ちなみに上は高崎市で運行している大手バス会社関越交通の定期券の案内ですが定期券と一言で言っても様々な内容のものがあります。
 紙製区間式定期券
・中高年にとっては一番なじみのある○○バス停~××バス停の定期券
 IC金額式定期券
・例えば200円等の金額の区間内であれば対象のバス会社のどの区間でも使いたい放題の定期Suica/PASMOで購入可能、ただしモバイルPASMOには非対応
 スマートフォンアプリ「バスもり!」定期券
・スマホアプリ「バスもり!」で購入可能な定期、内容は紙製区間式定期と同様
 前橋/高崎市内均一区間定期券
・指定の範囲内なら複数のバス会社で使用可能な定期
 ぐるりん専用定期券
・高崎市のコミュニティバスの定期、一部路線の専用のものを除くとコミバス全線使用可能
 基本は形態が紙/ICカード/スマホのうちどれか、また内容が区間式/金額式/乗り放題と言う形になりますが、複数企業が走っている区間様の共通の定期券もあります。その中でまず会社の規定やSuica/PASMO等の交通系ICカードの使用状況、サブルートも含めた利用候補路線とその運行事業者等から適切なものを選択する必要があります。これも分からない場合はバス会社に確認しながら行いましょう。もし適切な定期券がない場合は勤め先に対応を相談してください。

まとめ

高崎の公共交通の主力JR211系

さてここまで通勤手段をクルマ以外にする方法を見ていきました。特にバスに関しては様々な事を調べ職場に確認するなど面倒な手間は多いです。しかし1度通勤手段をクルマ以外にしてクルマを1台手放せば、一時的にではなく継続的に年50~100万円の節約になります税金・社会保険を含めた額面年収ベースで考えれば70~140万円の増収になると言ってもよいでしょう。インフレ傾向で給与増加率が上がっているとはいえこれだけ給与増はなかなか出来ないと思います。住んでいる場所によっては難しい人も多いと思いますが検討には十分に価すると思います。
それではクルマを1台手放して豊かな生活を手に入れる為これからも頑張っていきましょう。




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