霜降り和牛の不都合な真実

スーパーゴールデンウィークが終わりました。連休中は娘夫婦や4歳のお孫ちゃんと共に、久住や長湯温泉などを回りました。大分・長湯には日本一の炭酸泉があります。夜は清川町の川べりのキャンプ場のロッジで宿泊。レストランで生まれて初めて、最高級の霜降り豊後牛・Aランク5つ星というのを頂きました。家族全員が生まれて初めての体験です。そのあまりの美味しさ・柔らかさに感動しました。こんな美味しいお肉があるんだ、さすが最高級の霜降り和牛、と驚きました。お孫ちゃんも大喜びでいっぱい食べました。

ところがその夜・・・、彼は吐いてしまいました。他の家族も胃腸を壊して、私も少しだけ胃もたれが・・・。ほぼ全員が(一時的に)体調不良でこれは何かヘン!と感じました。一時的なのですぐ全員回復したのですが、お肉が高級すぎて合わなかったのかな?と思い、霜降り和牛のことを少し調べてみました。

結果、少し重たい真実を知ってしまいました。そもそも筋肉の中にあのような脂肪がつくのは、自然ではありえないことです。あの脂肪を作るため、徹底してビタミンAを与えないようにして育てられたのでした。

久住高原には沢山の牛が放牧されています。美味しそうに好きなだけ草を食べています。あの牛たちは乳牛なのかもしれません。それとはまったく異なった育てられ方をしていたのが霜降り牛でした。

肉に沢山の脂肪が入るように飼育された牛は、ビタミンA不足で中には目がほとんど見えなくなる牛もいるそうです。バランスを欠いた栄養で、肉の味のために病気にさせられ、あまり幸せではない一生を送る牛の生きる悲しみが、あの美味しいお肉にはいっぱい詰まっているような気がしました。もう二度と霜降り和牛は口にするまいと思いました。(まー、高いのでその意味でも食べるチャンスはないと思いますが)

食について考えさせられる旅となりました。他の命を頂いて生きている私達です。もっともっと感謝しないと。そして人間のグルメのために生き物の命を苦しめてはいけない。と強く思いました。

重たいお話でごめんなさい。でもどうじても真実を知ってほしくて、このテーマを選びました。


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