「熱量」保存の法則
*時間が無い方向け、3行まとめ*
・「熱」は温度の高い方から、低い方に移っていく(逆は無い)
・あなたの「熱」に共感する人、応援してくれる人は必ずいる
・「やりたいこと」や「好きな物」については、どんどん発信していこう
こんにちは。悠仁(@kjm_you)です。
突然ですが、みなさん「熱」はありますか?
最近、ようやくピークは過ぎたものの、まだまだインフルエンザは流行ってるみたいだし、なかなか辛いですよね。
B型インフルエンザだと熱が出ない、なんて話も聞きますが…
…って違う違う。とんだ熱違い。
今回書きたいのは、その熱ではなくて、
例えば、
「これをやりたい!」とか
「あそこに行きたい!」とか
「あの子と付き合いたい!」とか…
いわゆる「欲求」という意味での「熱」です。
「欲求」と言えば、食欲、睡眠欲、性欲なんかが代表的ですが、現代はなんとも欲求が多様化している時代でして…
一度に、全員の欲求を満たそうとするのがほぼ不可能になっているんですよね。
テレビや新聞などの「マスコミュニケーション」が受け入れられなくなったのも、ひとえに「欲求が多様化した結果である」と言われていたりもします。
(「マズローの欲求5段階説」なんかが有名ですが、今回は触れないので気になる方はぜひ調べてみてください。)
(出典:https://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html)
さて、そんな「欲求が多様化した時代」に生きるわたし達ですが、果たして「自分だけのオリジナルな欲求」を満たしてくれる方法は、あるのでしょうか。
結論から言えば、あります。
それは「熱の放出」です。
【「熱量保存の法則」ってなんだっけ?】
(Photo by Sweetie187)
(唐突なサイエンス感満載ですが、記事に間違いは無いのでご心配なく!)
みなさん「熱量保存の法則」という言葉、一度は聞いたことがあるでしょうか。
おそらく中学校の理科で習ったかと思いますが…
「そんな昔の記憶など、とうに消し去ったわ!」というワイルドな方のために、簡単におさらいすると、
・温度の高い物体と低い物体を接触させると、必ず高い方から低い方へと熱が移動する。その逆は無い。
(=熱伝導)
・接触させてしばらく時間が経つと、2つの物体の温度は等しくなり、熱移動が無くなる。
(=熱平衡状態)
・この時、高温物体が放出した熱量と、低温物体が得た熱量は等しくなる。
(=熱量の保存)
要は、「熱い物と冷たい物を一緒にしておくと、いつのまにか同じくらいの温度になってるよねー」ということです。
コンビニでおでんとアイスを買って「コタツで食べよー!」と思ってたのに、家に帰って開けてみたら、アイスがデロデロに溶けていた、なんて経験ありませんか?
…ありませんよね?
自分も無いです!
『いや、そもそも最近のコンビニなら、温かい物と冷たい物一緒に買った時は、「袋お分けしますか?」って言うようにちゃんと指導されてるはずだし、仮に店員さんがそう言ってくれなくても、自分で考えて別々に出来るんだから、喩えとして古くない?てかセンス無くない?』
なんて声も聞こえてきそうですが、無視して続けますね!
さて、この「熱量保存の法則」ですが、見れば見るほど「欲求」の話と重なるように思えてしまうのは、自分だけでしょうか。
・温度の高い物体と低い物体を接触させると、必ず高い方から低い方へと熱が移動する。その逆は無い。
(=熱伝導)
・接触させてしばらく時間が経つと、2つの物体の温度は等しくなり、熱移動が無くなる。
(=熱平衡状態)
・この時、高温物体が放出した熱量と、低温物体が得た熱量は等しくなる。
(=熱量の保存)
分かりやすい例として「読書」を挙げてみましょう。
〜 「三度の飯より本が好き!」なゆうじくんが、普段全く本を読まないつよしくんに向けて、読書の面白さを「熱く」語っています 〜
「今、俺の中では哲学が熱いんだよ!
哲学って、個々で理解しようとすると意味不明なんだけど、前から順に追っていくと、一気に視界が開けるの!
特に俺が好きなのはサルトルの考え方で、これはそもそもサルトルの前に活躍したヘーゲルとキルケゴールの対立が…うんぬんかんぬん」
(=熱伝導)
〜しばらく時間が経っても、ゆうじくんは「熱い」語りをやめません 〜
今はさ、1周回ってプロタゴラスの相対主義に戻ってるわけ!
だって“本質”なんて時代によっても、国によっても、性別によっても変わってくるじゃん?
なのに…
〜中略〜
…だから現代は、ざっくり言えば“カオスの時代”!!!
でもさ、カオスと言えば、最近のアイドル業界もカオスだよね。
だって仮想通貨少女なんてものが…うんぬんかんぬん」
(=更なる熱伝導)
〜 途中から一切興味を失ったつよしくんは、
「ウン。ソウダネ。実ニ興味深イ。オ水美味シイ。」
を繰り返すだけの“相づちマシーン”と化してしまいました 〜
(=熱“消失”状態)
…と、これは完全にダメなパターン。
気を取り直して、TAKE2。
・つよしくんに向けて、読書の面白さを「熱く」「分かりやすく」語るゆうじくん。
(=熱伝導)
・その熱さと分かりやすさに感化されたつよしくんは、本を読みたくてウズウズしてしまい、気が付けば本屋に来ていました。
(=熱平衡状態)
・最終的には、あんなに本を読まなかったつよしくんが、今ではあかねちゃんに向かって「熱く」「分かりやすく」読書の面白さを語っている姿がありました。
(=熱量の保存)
(つよしくん、目がイキイキしてるね!)
…いかがでしょうか。
喩えが長すぎるのは否定できませんが、おおよそ伝わっていると信じます。
要するに、「熱量保存の法則」は単なる温度の話に限らず、「熱意」や「好意」にも当てはまるんだということです。
【君が好きだと叫びたい!】
さて、「熱量保存の法則」が単なる温度に限った話ではないと分かったところで、「熱の放出」に話を戻しましょうか。
先述した通り、現代は「欲求が多様化してしまった時代」ですが、そんな時代に「誰かが欲求を満たしてくれるのを待つ」なんて受け身の姿勢は、非常にもったいない。
たしかに数年前なら、「今これが流行ってますよー!面白いですよー!」なんてマスコミの「大きな声」に従っていれば、ある程度の欲求は満たせました。
しかし今は、一度に全員の欲求を満たしてくれる物なんて存在しない時代です。
これだけ世の中に情報が溢れているのに、価値観や欲求が全く同じだなんて有り得ませんから。
じゃあ、どうすれば良いのかと言うと…
大好きだって叫んじゃえ!!!
です。
まるでカルピスのCMみたいですが、これがいわゆる「熱の放出」。
今の時代、その気になれば自分の熱(=「好き」)を放出する場所なんて必ず見つかるし、もし無ければ自分で作ってしまうことだって出来るんです。
これってすごく素敵で、すごく恵まれた時代だと思いませんか?
更に今後は、その「好き」に価値が生まれる時代が来るとも言われています。
今までは「全く価値が無い」と思われていたあなたの「好き」にも価値が付くかもしれません。
もちろん「需要」が少なければ、その分、価値も少なくなってしまいます。
が、共感してくれる人は必ずいます。
共感してくれる人が1人でもいれば、そこに「コミュニティ」が生まれるでしょう。
そのコミュニティには、ガッツリ楽しむ人もいれば、ゆるーく楽しむ人もいます。
根底の「好き」が同じであれば、どんな参加のしかたでも良いんです。
こんな素敵な時代が来ているのに、まだ誰かが欲求を満たしてくれるのを待っているんですか?
「熱」を放出しないまま、溜め込んでおくんですか?
それは、すごくすごくすごくもったいないことです。
今すぐにでも「熱」を放出してみましょう。
大好きだって叫んでみましょう。
恥ずかしければ、誰かにささやくだけでも、小さなつぶやきだけでも大丈夫。
【最後に】
「熱の放出」の大切さは、分かって頂けたでしょうか。
とにもかくにも、こんなに素敵で恵まれた時代なんて、なかなか無いんです。
だからこそ今、少しでも「好き」だと思えるものがあれば、どんどん発信していきましょう。
必ずや、面白いことが待っているはずです。
自分は、誰かが「熱く」語っているのを聞くのが、見るのが、本当に好きです。
だから、1人でも多くの「好き」を聞きたいんです。見たいんです。
あなたの「好き」を、ぜひ聞かせてください。見せてください。
せっかくだから、自分の「熱」も放出させて頂きます。
自分は「自分の頭で考えられる人が1人でも多い国」を作りたいと思っています。
「自分の頭で考える」と言っても、決して「日本を変えたい!」とか「平和な世界を実現しよう!」なんて大きな考えじゃなくてもいいんです。
「仕事を通じて、何を実現したいんだろう。」
「もっと家庭円満になるために出来ることはなんだろう。」
「大好きな人を笑顔にするためには、何がいいんだろう。」
考えるための“タネ”は、至る所に落ちているはずです。
今、日本は「何も考えなくても生きていける国」になりました。
これは、本当にすごいことです。
が、裏を返せば「考えることが難しくなっている国」だとも言えます。
けれども、いや、だからこそ、1人1人が理想の未来を考えて行動するべきなんです。
「日本の未来は暗い」と言われてから、随分と日が経ちました。
けれど、「明るい方が良いよね!」と思って行動する人が増えれば、絶対に明るくなるはずだと信じています。
「また意識高い系なこと言ってんな、こいつ」と思われるかもしれませんが、
そんな自分の理想を叶えるため、1人でも多くの「仲間」を集めるため、これからもどんどんと「熱」を放出していきたいと思っています。
I’m convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did.
You’ve got to find what you love.
And that is as true for your work as it is for your lovers.
私は、本当に好きな物事しか続けられないと確信している。
何が好きなのかを探しなさい。
あなたの仕事にも、恋人にも。
- Steve Jobs (スティーブ・ジョブズ) -
今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。
悠仁(@kjm_you)
こちらの記事も、よろしければどうぞ。
【オススメ作品とツイートの、ほんの一部】
※タイトルからAmazonページ、著者名からTwitterページに、それぞれ飛べます
①『SNSで夢を叶える』
(ゆうこす 著・KADOKAWA)
→まさに「好き」を発信し続け、それを仕事にしてしまっている「好きの権化」です。(かわいい表現じゃなくてごめんなさい…)
これから「何か発信したい!」と思っている人にとって避けては通れない人物だと思います。
自分もかなり参考にさせて頂いていて、すごく感謝しています。
②『バッタを倒しにアフリカへ』
(前野ウルド浩太郎 著・光文社)
→昨年売れに売れまくった本書ですが、ノンフィクションとしては破格の面白さです。
子供の頃からの夢が「バッタに食べられたい」ですからね。狂ってます。(良い意味で)
「好き」もここまで行くと「恐怖」すら感じるので、どの程度で留めておくかはあなた次第ですが、とても参考になるのは間違いないので、馬鹿みたいな表紙(良い意味で)に惑わされず、ぜひ手に取ってみてください。
③『君に友だちはいらない』
(瀧本哲史 著・講談社)
→エンジェル投資家や、京都大学客員准教授として活動されている瀧本さんは、わたしたち若者に向けて「チームをつくろう」とおっしゃってくれていますが、この「チーム」とはいわゆる“馴れ合いの関係”ではなく、「同じ目標を共有する仲間」という意味です。
これからますますグローバル化が進み、個人の力が必要になる時代に、そんな「チーム」を作るためにも、やはり「熱の放出」は必要不可欠だろうと思っています。
(落合陽一 著・小学館)
→「現代の魔法使い」と呼ばれている落合さんの作品の中では、これが入門書としてふさわしい気がしています。
(事実、プレゼントした友人数名も、とても感動していました。)
ここ最近で「数十年後には、ロボットやAIに仕事を奪われている」なんて言葉はウンザリするほど聞いてきましたが、「じゃあどうすれば良いのか」を、ここまで丁寧に導き、教えてくださる方は本当に稀有な存在ではないでしょうか。
(最近は、日に日に顔がやつれていくので、どうか死なないように休んでください…!)
(佐渡島庸平 著・ダイヤモンド社)
→「熱を放出する」は、佐渡島さんのおっしゃっている「仮説を思い描く」と、ほぼ同義だと(偉そうに)思っていますが、中でも感動したのが、
「世界がどうなるか」を心配する時間があるなら、「世界をどうするか」を考えたいのです。
という言葉です。
心配しようと思えば、いくらでも出来てしまいますが、そんな時間は退屈過ぎるし、もったいない。
それなら、1秒でも長く「好き」について考え、生きた方が絶対に楽しいです。
糸井重里さんが帯に書かれている通り、自分もここから、この「ぼうけんの書」を携えて旅に出ようと思っています。
(内村鑑三 著・岩波文庫)
→「この愛する地球に、わたしたちは何を遺していくべきなのか」を、学生に向けて熱く語る内村鑑三の言葉に、人生初の岩波文庫で号泣でした。
わたしたちには、「お金が無くても才能が無くても遺していけるもの」があるんです。
それが何かは、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
この作品は、一生大事にしたい自分の「バイブル」です。
⑦『史上最強の哲学入門』
(飲茶 著・河出書房新社)
→途中、ゆうじくんが友達を失いかけた時に出てきた、哲学に関する作品です。
「哲学ってホント分かりづらいなー。なにか良い本無いかなー。」と思っていた時に出会い、超分かりやすく、超面白く哲学の魅力を教えてくれたこの作品には、とても感謝しています。
表紙を見てもらえば分かる通り、『バキ』(板垣恵介 著・秋田書店)ファンは、必読ですよ!
番外編①
→ちょうど自分が独立を決断したタイミングで読み、思い切り泣きました。
もし今「構想」を持っているなら、周りの声に惑わされちゃダメだよ、というお話です。
今、改めて読み直したら、また泣けてきた…
番外編②
→この熱すぎる文章に、とても感化されて「好き」を語ってしまいました。
同じような内容になってしまっていたら、ごめんなさい…
番外編③
番外編④
悠仁(@kjm_you)
*この記事は投げ銭制です。
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おまけで、少しだけ文章を書いています。
今回は、「今、俺の中でアツいもの!」です。
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