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一人の時間が大好き

毒親育ちあるあるで、孤独好きであり、一人で過ごす時間への執着がかなり強いです。

育った家には個室がありませんでした。両親は自営業、常に家では夕方くらいからガレージを開け放ってパーティーが開かれ、近所から通報されることもあるくらいの大騒ぎでした。

酔っ払って大騒ぎする大人、爆音で流れるクラブ音楽、ぐちゃぐちゃのリビング。リビングの隅っこに私の勉強机がありましたが、私のノートや本の上にはいつも買い物袋や酒の缶やゴミが置かれていました。

どこの部屋にも泥酔する大人が雑魚寝していて寝るところがなく、父の事務所のカーペットで眠っていました。硬いところで眠るよう体が適応しているので、今も機能の良いふかふかの布団やベッドで寝ると逆に眠れず腰を痛めるという残念過ぎる後遺症があります。

子供の頃の私は、夜中や早朝に起き出して家を抜け出して徘徊し、なんとか一人の時間を捻出していました。普通に眠いし辛いので、なんでこんなことしなきゃいけないんだ、よその家の子になりたいなと思っていました。

大家さんと話をつけて初期料金を分割にしてもらって、一人暮らしを始めた時はまさに人生観の大転換でした。
今でもトランクを空っぽの部屋に運び込んだ時の、鍵を手渡された時の、震えるような感動を覚えています。

私、ここに一人でいられるんだ…!
誰にも邪魔されないんだ…!
ここは私の自由にしていいところなんだ…!
嬉しい!やったーーー!!!!!

鍵をかけていい。
自分のものを好きに配置していい。
好きなものを食べて、好きなことをして、好きな時間に寝ていい。
嫌がらせのように突然ドアが開いたり、怒って階段を登ってくる音に絶望したり、知らない人の笑い声に耳を塞いだりしなくていい。
人の機嫌を取らなくていい!
相手がどれだけ酔ってるかびくびくしなくていい!
絵を描いても勉強しても本を読んでいてもいい!誰からも邪魔されないし、冷やかされないし、馬鹿にされない!
一人だ!!やったーー!!

静かに一人で好きなことをする充足は何者にも代え難いです。子供の頃の自分が毎晩夢見て、泣いて欲しがっていたものだからです。

世間では一人ぼっち・孤独はできるだけ避けたいことであり、誰かと常にいられる人間が善しとされていますが、私は一人でいるときこそ安心・幸せを覚えます。
基本一人でいるからこそ、たまに誰かと繋がる元気が出るという感じです。
世間の価値観とは反対の感性なのかもしれません。

今月は人と会って繋がり過ぎて疲労困憊しているので、来月は一人を楽しみまくる予定です。

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