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生きづらい状況を少しでも変えたくて【メンタル・クエスト】

SNSで見かけた「メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本」という本がとても気になったので読んでみた。

「人生は、RPGに似ている」という文言から始まり、人生をゲームのクエストに例えて、生きづらさを抱えた、次々に困難が襲ってくるハードモードな人生から、生き抜ぬくヒントをまとめてくれている。
まさに今の私が求めている内容。
なぜこんなに人生がハードモードなのかという疑問から始まり、自分をゲームキャラに見立てた時にどんなキャラなのか理解を深め、そのキャラ達の思考の癖から招きやすい「不幸のパータン」「見えない敵」についての解説があり、そんな状態から抜け出すためのヒントを与えてくれる。
読んでみた感想は、結構厳しい事が書かれているということ。
自分の薄々気づいていたけど認めたくなかった感情や考えにグサグサと本の言葉が刺さる。
正直キツイ…でも自分の甘い部分を指摘してくれる。
見捨てられ不安の試し行動なんて身に覚えがある。
黒歴史を掘り起こされた気持ち。
表紙を見た感じ、もう少し当たり障りない優しいタイプの事が書かれている本だと思っていたので、その辺は驚いた。

内容的にはとても濃くて、どの話も良かったが、私の心に残ったのは3点。

まず1点目は、自分の期待値の高さを自覚して、ほどほどのレベルにコントロールする。
自分以外の人間と話す時、私の今の状態を完璧に理解してー!!という気持ちが強すぎる傾向は確かにある。(勿論人間関係を壊したくないのであまりはっきりと言葉には出さない)
そして、人や物事に期待しすぎて、予想と外れた結果になった時は落ち込み、そして酷い時は相手に怒りを感じることはある。
完全に理解してもらう事は不可能。60%ぐらい理解してもらったら御の字、70%ならラッキーと思ったほうが良いと書かれていて、確かにそれぐらいのマインドで過ごす方が上手くいきそうな気がした。

2点目は、「〜すべき」のべき思考について。
この「〜すべき」のべき思考、他人の価値観のインストールであること。
抜け出したいなら「〜するのが趣味だ」に変換してみるのはどうか?という提案も目から鱗だった。
私自身、仕事をする時など「ちゃんとやらなければならない」など「べき思考」で自分を追い込んでしまう傾向がある。
完璧主義、白黒思考。これがとても厄介である。
他人からそこまで気負わなくても…と言ってもらうが、長年の思考の癖を取ることが出来ない。
だが、確かに「~すべき」を「~するのが趣味だ」に変換する事は私にも出来そうな感じがする。

3点目は不幸であることをアイデンティティにしない事。
「不幸に対しての依存性」という言葉が刺さってしまった。
無意識に「よくなりたい」「よくなりたくない」という葛藤を抱えていると書かれていて、今の自分ー!!とはっきりと自覚してしまった。
「こんなことあったから傷つく事が怖い」「病気だったから」な過去の気持ちなんて関係なく、自分が今これからどうしたいかが重要。
その気持ちに対して、私は変わる覚悟が出来ていなかった事に気づかされた。

読み終わるまで、たくさんのエネルギーを使ってしまった。
それは自分の漠然とした不安について明確な説明と、そこから抜けれない自分の甘さが指摘されていたからだ。
思考の癖の問題もあるが、変わる変わらないの判断は、自分が決めなくてはいけない。
正直この本に出会ったのが1年前だったら、割と厳しいこと言うなぁ…と思いながらスルーしたかもしれない。
だが、今は自分のどうしようもない状況から抜け出したい。
マイナスからプラスになりたい。
このタイミングでこの本を読めたことは有難かった。
私と同じように色々と迷っている人も一度読んでみれば、何か変わるきっかけを貰えるかもしれない。
立ち上がるヒントはたくさん貰ったので、少しずつ自分を変えていきたい。




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