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映画『スパークス・ブラザーズ』

この映画の存在を最初に知ったのはインスタの宣伝でした。その予告動画でふいにベックが出てきたので目にとまったのです。ベックも出演するし、スパークスってどんな人たちかなんだか気になるし、これは観に行きたい!とその時思ったのですが、上映の頃にはまたコロナの波が来ていて断念…なのでU-NEXTの配信が始まってすぐに観ました。

私はスパークスについて全然知りませんでしたが、ここまで活動期間が長く、しかもこんなに音楽愛に溢れた兄弟がいたなんて本当にびっくりしました。日本にも全然縁がないわけでなく、『キモノ・マイ・ハウス』なんて名前のアルバムもあったりするし、作品中には日本で撮影されたスパークス及びスパークスファンの映像が見れたりします。

映画『スパークス・ブラザーズ』公式サイトはこちら↓

映画は配信と同時にブルーレイ等でも発売になりましたが、さらに時を前後してスパークスが来日、サマソニ出演や単独ライブも開催されました。この単独ライブに我らが師匠・平沢進が観に行ったようなのです。翌日の師匠のツイートは感動さめやらぬ様子でただの一ファンと化していました。好きな人が好きな人に会って感激してる様子はなんだかこちらも嬉しくなってしまうのでした。

ベックもまたスパークスファンの代表といった立ち位置で映画に出演していたので、好きなミュージシャンたちが共通してこよなく好きなミュージシャンとなれば当然私も興味を持たざるを得ないわけです。しかし、活動期間の長いミュージシャンをこれから知っていこうとするとき、何から手をつけたら良いのかわからなくなることってあると思います。

そんな時、私の場合は活動期間がどんなに長いミュージシャンでも、まず最近のものからチェックします。"今"知って"今"気になってるんだから、当然"今"の彼・彼女(ら)が一番自分の好みに合っているはずだからです。そんなわけでYouTubeでスパークスの最近の動画をチェックしていて、とある映像が気になりました。それがこちら。

アダム・ドライバーにマリオン・コティヤール!つまりこれは映画関連だよね?と思って観てみると、どうやらこちらはスパークスが音楽を手がけた映画に関する動画らしいということがわかりました。映画のタイトルは『アネット』。上映は終わってしまったようだけど、配信とかにはまだなってないようなので、配信始まったらぜひ観てみたいです!

あとはやはりファンや周りの人が好きだと公言してる曲があればそれをチェック。先ほどあげましたが、スパークスファンのヒラサワがスパークスにライブで"ご馳走されたい"と述べていた曲があって、それはこちら。

あれ?この曲は聴いたことある!最近…というほど最近じゃないけどAppleかなんかのCMで使われてた曲。この曲はスパークスの曲だったんだ!てっきりこの曲のボーカルは女性だと思ってたので、ラッセルの声には本当に驚きです。さらにキーボードを弾いてるんだか弾いてないんだかわからないくらい微動だにせず、カメラの方を見たりあさっての方をじっと見つめたりしているロンもやはり気になります(笑)

こんな風に時代を先取りしてた人たちが私が生まれる前から活動していたなんて本当にびっくり。さらに今も現役で活動し続けていることが何より素晴らしい(だいたい私は現役のミュージシャンにしか興味を持たないのです)。何があっても諦めずにめげずに顔をあげて一歩一歩進んでゆくこと。それが大事だと彼らに教えてもらった気がします。

ということで『スパークス・ブラザーズ』、上記したように人生にヒントをもらえる映画でもありますが、それを脇に置いておいても普通に面白くて楽しいドキュメンタリー作品なので、是非チェックしてみてください!

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