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【詩】贅沢な赤子

やっと抱かれたのに
望んでいた暖かさと優しさの
その腕の中でまどろめば
なぜだか途端に恐ろしく
早く不幸を不安を与えてと
泣き喚いて
歪んだ現実に己を引き戻す
本当に与えられたら
今度こそ死んでしまうくせに

その足で躓けるのに
その口で噛めるのに
その目で怯えられるのに
その耳で真実を聞けるのに
その手で首を掴めるのに
その頭で考えつかれて眠れるのに

その心で     のに

さぁ教えてください
贅沢な赤子

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