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フォームを美しくするべきか?

バッティングセンターに行くと、子どものバッティングを見守るお父さんをよく見かけます。
私も子供の頃毎週のように父にバッティングセンターに連れて行ってもらった記憶があります。
また、デコボコ傾向があった子ども時代だったので興味がなければ全然ダメダメで「コツ」を掴むのが苦手でした。
特に数学は地獄のようで嫌いな上に「なんでこんなことせんといかんと?」と捻くれておりました。

苦手がはっきりしている反面、得意なことにステータス全振りした私は偏りまくりで
誰よりも肩が強くバットも強く振れる「パワー型」のソフトボール少年だったためパワー以外の体力要素に興味が持てませんでした笑

先生や周囲の大人はインターネットがあったとはいえ、現在のように誰でもスマホを1台所有している時代ではありません。当然、パフォーマンスに関する情報というものは限られておりました。

今回ちょこっと記しておきたいこと
それは「教えすぎて操り人形」になっていないか?
もっと厳しいことを言わせてもらうと「自分のエゴを凝縮したロボット」を作ってしまう指導者を産まないために小さなところですがskill aquisition の観点から
いくつかのアイデアを残しておきたいと思います。

(後ほど引用した文献貼ります)

では、どのように「教えた方が良いのか?」

教えようと必死になる指導者。しかし、子供にとってはわかりにくいことがたくさんあります。また、大人の身体のサイズと子供のサイズを考慮していない指導もよく見かけます。(動機は両親が喜ぶからなど、自己効力感からくるモチベーションではないことなど、その他たくさんあります。個人的に「馬鹿げた」指導法だと感じております)
※この現象を解決する策としてFleezingという学習法があり、例えていうなら
5歳ぐらいの男の子にフリースローを教えるとします。その時に大人用のゴールで教えたとするとどうなるでしょうか?
結果ははっきりとしております。飽きますよね。。。そして「つまらない」というスキーマが形成されると運動参加に対するチャンスも減ります。

だとすれば、子どもの目線に立って小さなゴールを用意すればどうでしょうか?
当然楽しくプレーできるわけです。そして、目標物に対して潜時的に目標を定める「クアイエッドアイ」の能力も獲得できるわけです。
この成功体験をどんどんサポートして「半分ぐらい」のスキルで他のことをやらせてみると自然と身体の操作に関するリテラシーが高まるわけです。

かの野村克也よろしく「子どものうちは楽しくやらせなさい」の一言に子どもの身体のリテラシーに関する情報が凝縮されているのです。

また、最近の愛読書Rob  Grayのhow we learn to moveの中で、ヨーロッパリーグのような整った環境下でないブラジルの「野サッカー」からなぜエリートが生まれるのか?というエピソードもありました。

もう一度問いかけてみたいと思います
「彼らは天才を目指しているでしょうか?またコーチが手取り足とり細かく教えているでしょうか?」
確かにコーチは必要ですが、ゴルフで言えば、「このクラブの角度は◎度で出さないといけないからこの角度を必ず保つように」と言われてもいざ、試合場面になるとその前提は必ず崩れます。さらに皮肉なことに、ショットも成功する可能性があります。


まだ、はっきりとしたリサーチをしておりませんが
某有名トレーナーのセミナー参加をした際
movement literacy を養うことが重要である。という説明がありました。
これはその名称の通り、動作に対するリテラシー、言い換えるならば「巧みさ」「引き出し」といったところでしょうか?
12歳までにたくさんの環境からの刺激や「不変更」を知ること、それにより様々な答えを出すことができます。

こちらの画像の通り、なぜ人間は「吊り橋」を渡るだけで「安全」か「危険」なのか予測ができるのでしょうか?
ここにもう一つ、私が「英才教育」を否定する理由とパワーにステ振りしてしまった結果パフォーマンスが停滞したことにつながります(後付けになりますが)もう一つ「探索」という言葉がキーワードになります。
ブラジルのサッカー少年は荒れた土地の中でボールを上手にコントロールするために勝手に「探索」をしており自然と「自分なりの理解」で身体を動かしていたわけです。
手短な方法として1つだけこちらの画像で紹介したいと思います。

こちらも皮肉なもので、「正確さ」を求めるよりも失敗させて覚えさせる方が良い結果になる場合もあるようです。

積もる議論もありますが、電池切れそうなのでこの辺りで終わる。。。。。笑
まだ無料記事なので許して。笑

Bernstein, N. (1966). The co-ordination and regulation of movements. The co-ordination and regulation of movements.

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