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映画「室町無頼」にむっちゃ期待するゾ!

ついにキター!のか。あの「室町無頼」が映画になると聞いて私は嬉しさで死にそうだ。原作小説は週刊誌に連載していたころから大注目であった。というのも、私はこの中に登場するかなり前から骨皮道賢に注目していたからである。注目して、国立劇場が公募していた歌舞伎台本公募に「骨皮道賢足軽戦事始(ほねかわどうけんあしがるいくさことはじめ)」という題名で、荒事歌舞伎の台本を書きあげて応募していたからである。(結果は見事に落選だ)
むっちゃくちゃな室町時代は私の好きな時代で、高野秀行氏の「世界の辺境とハードボイルド室町時代」にもはまっていたのである。世界中をテロリストグループが、かなりな資金規模で跳梁跋扈する現代は、世界中が室町時代なのである。ハマスを見よ。ISを見よ。ボコハラムを見よ。
足利将軍の権威がボロボロになっている現在は、アメリカの覇権が低下したのとおんなじ図式なのである。赤松とか山名とかの有力大名の台頭は、中国やロシア、イラン、北朝鮮などの、日本の敵対的国家と同じである。
将軍様の権威が盤石で確定していた江戸時代を舞台にした微温的な時代小説なんぞ、今は時代に取り残されたパンピー・サラリーマンの慰めにしかならない。企業や権威に搾取される哀れな者たちのためのエンタメである。
水戸黄門が葵の印籠を見せても、小島よしお君みたいに「そんなの関係ねー」とパンツ一丁でぶっ飛ばしてしまうのだ。足利将軍家の家紋なんて誰も知らんだろう?
骨皮道賢は、昔のNHK大河ドラマ「花の乱」でルー大柴が演じていて、その連れ合いの蛍火に鶴田真由さん。大好きです、今でも。
その他の登場は、朝松健「血と炎の京 私本・応仁の乱」にも。
私が書いた別の歌舞伎台本も、室町時代の東北大震災がテーマで、私腹を肥やす悪代官一味を、地元の庄屋と京から荒稼ぎしようと出張ってきた白波五人組が徹底的にやっつけるというもの。これも見事に公募に落選でした。
こんな電子本です。「小田切しん平 劇作集(1)2012〜2017」

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