見出し画像

ブンイチの図鑑 Part4 夏休みの自由研究編

ブンイチのハンドブックを一挙紹介するシリーズ第4弾!
今回のテーマは「夏休みの自由研究」で使える図鑑を集めてみました。
どれも観察しやすい生き物や、草木染めやハーブを使ったいろいろな利用方法が学べるものばかり! この夏は何をしようか迷ったら、参考にしてみてください!

海辺で拾える貝ハンドブック

海辺で拾える貝殻150種を収録した貝殻図鑑です。
いちばんの特徴は、波にもまれ、岩にぶつかり、割れたり色や模様が変わってしまった貝の写真が掲載されていること。拾った貝は、必ずしもきれいな状態ではありませんから、いろいろなバリエーション写真があると、名前を調べるときに役立ちます。
貝の標本は、著者の膨大なコレクションの中から、より特徴がわかりやすいものを選び、さらに撮影時にはライティングにもこだわりました。
よく見かける貝の図鑑では、表面がツルっと輝いてきれいに見える写真が多く掲載されています。しかし、このハンディ図鑑では、あえてフラッシュの光を直接当てずに、貝本来の色や模様、すれた状態がわかりやすいように撮影しているのです。撮影期間は約1週間、朝から夕方まで博物館のバックヤードにこもって、ひたすら貝の選別と撮影を行いました。
ビーチコーミングや磯遊び、海辺でのレクリエーションのお供にピッタリの図鑑ですよ。
96ページ/1540円(税込み)

草木染ハンドブック

野山に生えている植物を使って布を染める草木染は、『古事記』や『万葉集』にも登場する、日本古来の染色方法です。葉や枝、樹皮、根など植物のさまざまな部位を使って染める草木染は、自然ならではのやさしい色合いが人気で、近年はクラフト教室などでよく行われています。
この本では草木染でよく使われる代表的な染料100種類を紹介しているのですが、ウール(羊毛)の染色見本を中心にしているところがポイントです。実は草木染は動物性の繊維のほうが染まりやすいとされていて、絹を使うことが多いのですが、同じ動物性の繊維でより手に入りやすいウールも草木染向きの材料です。本では媒染剤(染料が繊維に付きやすくする物質)の方法ごとに染色見本が出ていますが,どんな色になるかは染め方次第。「同じ色は出ない」といわれる草木染なので、染料に付ける時間や温度などを変えて実験すれば、夏休みの立派な自由研究です。 
本に出ている中でいちばん身近な染料は料理にもよく使うタマネギで,きれいなオレンジ色になります。ふだんは食べずに捨ててしまう外側の茶色の皮が染料になりますが、染めたい布の重さ分が必要なので,宿題に間に合わせるなら,今日からしっかり集めてくださいね。
128ページ/1540円(税込み)
※電子版のみ

プランクトンハンドブック

「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」
国語の教科書にも出ている,声に出して読むとちょっと気持ちのいいフレーズ。宮沢賢治の「やまなし」の冒頭です。見上げているのはカニの子どもたち。もしかしてこれ,プランクトンでは……。
プランクトンは,水中や水面を漂って生きる生きもののことで,一般的には顕微鏡を使って観察する大きさのものと考えられています。ふだん水道水で生活しているせいかあまり気にしていませんが,じつは身のまわりの池や水路などでつかまえることができます。
この本では,そうした水中のちいさなちいさな生きものを,きれいな写真でたっぷり紹介しています。つかまえかたや観察法も載っています。それぞれの特徴を示したキャラクターたちといっしょに,微生物の世界をのぞいてみましょう。学校の顕微鏡を借りてもいいし,スマートフォンにつけて使う顕微鏡も便利です。
144ページ/1980円(税込み)

ポケット図鑑 なんでもハーブ284

野草研究家の「ハーブ王子」こと山下智道さんが、生活に利用できる野草と園芸植物284種を紹介。各種の写真、見分けイラスト、基本情報の解説に加え、利用面の情報も充実。囲みのコラムではハーブティー、食材、スパイス、カクテル、コスメ、アロマテラピー、ハーバルバス、染め物、クラフト、虫よけなど、種ごとに具体的な利用法や料理レシピも掲載。コンパクトな本ながら有用な情報が満載され、山下さんの植物愛があふれています。
庭や公園など身のまわりでこの図鑑に掲載されている植物を探し、掲載されている情報を参考にして作ってみたり、使ってみたりして、自由研究としてまとめてみてはいかがでしょうか。「ヒマワリ油のリップクリーム」「ドクダミの麻婆豆腐」「タンポポのイタリアンしゃぶしゃぶ」など、その植物からはすぐに想像できない、意外で興味深い利用法も。さらに自分なりに工夫してアレンジすれば、自由研究がレベルアップします!
320ページ/1320円(税込み)

街なかの地衣類ハンドブック

コンクリートや石垣のペンキや染みのような汚れ、樹皮を覆ったコケ。身のまわりの景色の中で何気なく目にしていたものが、じつはあまりよく知らない生きものだったとしたら。
地衣類は菌類と藻類の共生体。地味なものが多くて目立ちませんが、市街地から海岸、高山まで、熱帯から極域まで、あらゆる環境に生えており、地球の陸地の約6%を占めるといわれます。世界に3万種以上、国内でも約1800種が知られ、岩石や樹皮はもちろん、コンクリートや屋根瓦などの人工物まであらゆる基物に生えます。本書は都市部に生育するおもな地衣類から、58種を選んで掲載。遠目での見え方と拡大写真を組み合わせて解説し、絵合わせでおおまかに種を見分けることができる図鑑です。ちょっと図鑑を開くと、「ああ、汚れだと思っていたのは地衣だったのか!」と気づくことでしょう。
この図鑑とルーペ、カメラを持って、身のまわりにどんな地衣類が生えているか調べてみましょう。身近にありながら、今まで見たことのなかった存在をあらためて知ることになり、街の景色が違った見え方に変わるのではないでしょうか。
80ページ/1540円(税込み)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?