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【ネタバレオンリー】機動戦士ガンダムSEED FREEDOMは結婚披露宴だった

いまから機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのよかったところを書きまくります。
もう耐えらんねえので。
今すぐ誰かと通話したいんだけど誰も知り合いが観てねえので。
いいな。
自重しねえぞ、俺は。



そうさ……カタカタ……書くんだ……カタカタ…ボクは……カタカタ……いつだって……カタカタッターン!!



以下目次。


始めに

2月3日、ようやくガンダムSEED FREEDOMを観れた。色々あって出遅れてしまったが、そもそも20年くらい待っているんだから一週間くらいは誤差だろ。
ここまで待つと、「ツッコミを入れたい」とか「批評したい」とかを超越して、「最後に会った時にあんな小さかったいとこが大学卒業して就職してるけど職場の癖がすごいし本人はやりがい感じてがんばってるし笑った顔はあのころと変わらないね」みたいな感じで観ていたので、最高だったポイントを書きまくらせてもらう。

俺のいとこは最高なんだ!!

最高だったポイント

①そもそも公開してくれたこと

8年くらい前、バイト先にアニメの好きな先輩がいた。割とガチ勢にアニメが好きな人で、製作スタッフから観る作品を深掘りする人だった。当時「もうガンダムSEEDの劇場版はやらない」というあきらめの空気があったため、話の流れで「もうSEEDの映画はムリなんすかねえ」と質問した時、その先輩は「いや、あれは水面下で動いてるはずだ」と強い気持ちで返事をもらってから、僕もあきらめるのではなく「可能性はゼロじゃないはずだ」と思って生きてきた。

マジで公開するなんてもうこんなに嬉しいことはない、僕にはまだ帰れるところがあるんだ……!


②そもそも僕は初恋の相手がキラとラクスだった説がある

ガンダムSEED放映時、アスランに落とされてボロボロになったキラに心を奪われて、それに寄り添うラクスの姿に心臓を掴まれて以来、「キラとラクス」という2人が大好きだった。
キラが脱出ポッドを捕まえてラクスを捕虜にしたときは全然なんとも(自分でもびっくりするほどなんとも)思っていなかったのに、マルキオのところでのラクスのあまりのかわいさ、慈愛、優しさ、そういうものにもうやられていた。
あ、やべえSEED見返したくなってきた。

今作ではドお嬢様で地位もある仕事してるのに旦那のためにキッチンでごはん作ってるラクスまじで若干のコミカルを感じたのは僕だけだろうか。なんでおまえ自分でやってんの?僕にもつまみ食いさせろ!!!!
そのまま寝落ちしてるラクスもかわいすぎたし、椅子で寝落ちてるキラもかわいかったし、バイク2人乗りしてるのもお花見してんのもかわいすぎたし、どう考えても2人で食べるには多すぎるお弁当、マジでなにしてんだ

③キャラデザのセクシーな唇

キービジュとかPVが出たとき、正直ここめちゃくちゃ違和感あったんだけど映画始まったら些事通り越して「セクシーだな……」と受け入れている自分がいた。マリューさんにはあんまり違和感なかったしもともとセクシーだったイメージだったからかも。
そう考えるとあの世界では「女性は成長すると唇がセクシーになる」のかもしれない。また一つ真理に近づいたぜ。


④懐かしの機体がアホほど出てくる

これたまんなかったっすよね。イザークが「エンジン換装してるとはいえこんな古いのよく取っておいたな」的なこと言ってたしエリカも「実験用に使ってた」とか言ってたと思うが、デュエルもバスターも出てくるの最高だったよな。実はコズミック・イラの世界だとデュエルがいちばんシブくて好きだったりする。デュエル、フリーダム、インパルスが好き。あとストライクのアーマーシュナイダーも好き。

あとやっぱデスティニー出てきてテンション上がってるシンめっちゃよかった。あの瞬間は僕はシン・アスカと完全に同じ気持ちだったと思う。
あと新型とか旧型とか入り乱れる中であれだけデスティニーが輝いたということは、コズミック・イラ世界のザフトの最高傑作はデスティニーだったということになるかもなぁとうすぼんやり思った。


⑤見覚えのある機体も出てくる

脈略もなく唐突に現れるギャンとズゴックにクソ笑った。構図もどことなくファーストガンダムを意識した感じのカットがあって、これは間違いなく今作の笑いどころ。
これを書いてて思ったけどゲルググも普通に出てきてんだよな。よく考えたらDESTINYの時点でザクもグフもいたわ。脈略はあったかもしんない。
水中に特化してそうなズゴックにキャバリア―を引っ付けて宇宙まで持ってくアスランのズゴックに対する執着も面白かった。宇宙空間でさえもズゴックにこだわんのかよ


⑥殴り合い、最高

アスランとキラが殴り合うとき、内心で「いけーーー!!!!ザラ家の拳をぶつけてやれーーーーー!!このウジウジした情けねえ人類の憧れの性根を叩き直してくれーーーーーー!!」と思っていたから、アスランがボッコボコにしてくれてスッキリした。キラがその後でほっぺに湿布とか貼っててくれたらなおよかったんだけどな。コーディネーターは治りが早くていけない。キラくんの傷だらけの姿で助かっている命がたくさんあるんですよ!?自覚してください!!

今作でアスランがキラをボコボコにしたことによって、作中世界でのステゴロ戦闘力は
アスラン > カガリ > キラ > サイ
ということになる
だろうか(カガリは不意打ちとは言えアスランから銃を奪っているし、キラはなすすべなくボコられていたし)。やっぱカガリが姉なんじゃねえかなやめてよね。


⑦愛着のある機体が粉砕するのに興奮する

SEEDでストライクとイージスが戦いの中で徐々にボロボロになっていくのもムウのローエングリン受け止めたストライクもフリーダムがぼろっぼろで勝つのもゾクゾクしたし、DESTINYでフリーダムが落とされたのもたまらんかったから、今作も見覚えのある機体がボコられてくのには正直興奮した。
(でもこの興奮は正直自分の中であまり健全な精神活動ではない自覚があるし、興奮しながら同時に「やめてくれえー!!」となっている自分もいるので、最高ポイントかどうかは非常に怪しいかもしれない。でもやっぱ好きなんだよな、上半身だけになったフリーダムが沈んでくシーンとか)

⑧不沈艦の最期

これは⑦とかぶるところがあるかもしれない。作中世界で割と恐怖の対象だったアークエンジェルが見事に落とされる光景は、目をそむけたくなるものだった。ポッと出のワケわからん集団にボコられやがって情けねえ。でも興奮したんだから仕方ねえ。
最後の最後まで「でもアークエンジェルならなんとかしてくれるんじゃないか」という希望を持てた。「不沈艦」の称号を持ちクルーも手練れが何人も映り込んでいたし、やはり「戦は人」なのだ。キングダムで信が言ってた
今作のなかで技術的に向上していなさそうなものがアークエンジェルだったので、轟沈は正直しょうがないよね、とも思った。戦争は技術革新の速度を速める。ミレニアムの強さを考えたら仕方ないって。


⑨艦長の演技がうまくなりすぎてる三石琴乃

SEEDの序盤じゃぜんぜんやる気のない次回予告で見返すと笑っちゃう三石琴乃さん。もう偏見マシマシで言うけど、「シン・エヴァ」の経験が活きまくった最高の演技だった。
三石さんの演技すさまじかったよね?????艦長として指令出しまくるところとか細かいセリフ忘れたけど「あ、これ自衛隊の通信描写とかでよく見るやつ」みたいなのもド完璧にキマっててキャリアの凄みを感じたよ……。
「ぶつけてでも止める!!」って比喩表現で気合の顕れかと思ったら普通にラムアタックしててここは正直ちょっとだけ笑ってしまった。

⑩明らかに格の違いを見せつける艦隊決戦

化粧品みたいな名前の国の艦隊と戦うとき、あらかじめアンチビーム爆雷をばらまいておいて敵艦隊が自分で突っ込むよう戦いの全体図をすでに描き切っていたマリュー・ラミアスと、「敵だ!針路予想に打ち込め!」と敵が見えたから引き金引いちゃったオルフェ・ラム・タオ。どう考えても年季と超えてきた場数が違いすぎた。
それにアークエンジェル轟沈寸前の判断の早さ。艦を捨てる決断の早さ。やっぱ仕事できるやつは判断が早い。天狗の仮面のジジイも認めるだろ
そういう細かい描写に、「マリュー・ラミアス」という女性が積み重ねた苦労と努力を感じた。もうね、初めてSEED観たときはキラに折り紙あげる女の子の年齢がいちばん近かったんだぜ。でも今作じゃマリューがいちばん年が近い。そりゃ感情も移入するっての。たぶん今エヴァみたらミサトさんにド入れ込む。
とにかく、デカい船扱わせて戦わせたらこんな上手い女性そうそういないってワケよ。最高だなマリュー・ラミアス。撃てー!!マリュー・ラミアスぅうううう!!!!


⑪ライジングフリーダムってそういうことなん?

新モビルスーツ登場みたいな気持ち(ほんとに前情報ぜんぜんなかったからどんな姿かたちかもよくわかってなかった)で観に行ったら、俺達の歌姫ラクス・クラインがパイロットスーツを着てコードギアスの紅蓮弍式みたいな搭乗姿勢になってMA操縦してキラと合体するなんて思わないじゃん。俺だってキラと合体したい!
まあ確かに「ライジング」ってことは向上的な意味だから、新しく作った機体ではないか、確かに。納得したわ。
日本刀持っててシビれたね。科学技術の粋を集めた機体が日本刀持ってんのおもろいしなんなら最後ぶった切ったのそれだったよね。
やっぱ日本刀が世界で一番強いんだよな~!
(アストレイに日本刀持ってるやつ出てくるスピンオフなかったっけ、何も覚えてないけど今度観てみようかな)


⑫「不可能を可能に」成功

ムウ・ラ・フラガという、人間離れしたオッサンが不可能を可能にする光景を期待していたんだけど、しっかり見せてくれておれもうニヤニヤよ。
アイツひとりでレクイエム受け止めちゃうんなら、各国は国家予算を早急にアカツキに投入して国防のために配備するべき。空からクソデカビーム降ってきたらアカツキぶつけりゃ被害を分散できるわけでしょ、すごすぎるだろあれ。本当に不可能を可能にしてるのはムウなのかオーブの技術者たちなのか。でも「エンデュミオンの鷹」って異名カッコ良すぎるしムウがいるおかげで成り立っている精神バランスみたいなものが作中にはあるので、やっぱムウがいちばんかっけえんすわ。やっぱ俺って、不可能を可能に――――


⑬どこまでもガンダムっぽい「そうはならんやろ、いやなっとるやろがい」

アムロがララァと対話しちゃったり、カミーユがなんか情報溢れまくっちゃったり、全裸のフレイが出てきてなんか言ってきたり、サイコフレームが輝いてすげえ強くなったり、「身構えているときには死神は来ないものだ」とか語りかけられたりと、人型ロボットで大戦争しちゃう科学技術大発展の世界のはずなのに超常現象が発生するのがガンダムの特徴というか、面白いところだと思っているんだけど、今作もいろいろあったねえ。

いちばん笑ったのはステラの亡霊による精神攻撃。「こいつの闇は深すぎる!」とか言われてたけどあのバケモノになって出てくる必要性マジであったんだろうか。あれか、ガイアガンダム的な意味で狼っぽくなるみたいなそういうことか。
あとはシンの「分身はこうやるんだァー!」とか。どうやってんだよそれはよ。ゲームにこういうのできるやつがあったような気もするが僕は1㎜も詳しくないんだ。あれを見てニヤニヤしてた人がいるんだったら教えてくれ、僕もニヤニヤしたい。
あとはやっぱりライジングフリーダムの小惑星貫通戦艦スラッシュブレイド。どういうことなんだってばよ。危ないから戦闘中の宇宙空間でポーズきめるのはやめてください姫様。
パンフレットが売り切れてて何にもわからないんだけど、あれについての解説とかあるんかな。別になくてもいいや、あの小惑星貫通戦艦スラッシュブレイドは事実上キラとラクスの初めての共同作業、いわばケーキ入刀なわけで、それ以上でも以下でもないだろうし、理屈を知ったところでどうこうなるわけでもない。機動戦士ガンダムSEED FREEDOMは新郎キラ・ヤマトと新婦ラクス・クラインの結婚式だったってわけだ!!

終わりに

絶対Blu-ray買う。マジで面白かったし、何回も見直したい。注目したい部分が本当はたくさんあるしもっと小ネタがちりばめられていると思うんだけど、2024年2月現在「1か月ゼロ円生活」での限界金銭ギリギリデスマッチで生きているので次に行けるのがずいぶん後になりそうなのだ。今回だって10年くらい貯めたポイントを使い果たして観に行ったしな。何の後悔もない。

あー、楽しかった!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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