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鬱病との闘い。フラバと希死念慮と自殺企図、幻覚、幻聴とは

僕の場合は鬱病というか双極性障害という診断だ。躁状態とうつ状態を繰り返す。実は躁(sou)状態の方が危険なのだけど、今回はうつ病との闘いの話。
僕の症状はフラッシュバック(フラバ)と希死念慮と自殺企図、幻覚、幻聴といった感じ。睡眠障害もすごいけどこっちは幼少の頃からなので、双極性障害に入れてない。むしろ眠れないのは便利だ。
ここ数年は収まっていたが、この1年で一気にぶり返した。抗うつ剤や安定剤などのいくつかの処方薬で、とんぷくといって症状がキツイ時に飲むやつと、朝昼晩に飲むやつがある。吐き気、めまい、ろれつなどの副作用もすさまじい。
鬱の症状はつくづくキツイ。一番辛い状態は自分がやる気があるのに
体がまったく動かなくなる症状だ。
では僕に起こっているそれぞれの症状を説明する。
フラッシュバック(フラバ)
これは過去の辛い記憶を思い出すという生易しいものではない。再体験と言った方が合ってる。少なくとも僕の場合はもう一度一番辛い事をリアルに体験するのだ。超リアルな夢を何回も巻き戻して体験するって感じだ。
恋人が死んだ場面と美樹に別れを言い渡される場面、友人が目の前で死ぬ場面など自分が忘れたいシーンを繰り返し体験しなくてはならない。

希死念慮(きしねんりょ)
希死念慮とはいわゆる猛烈に死にたくなる症状だ。「しにたみ」と言ったりする人もいる。人間は本来「生きたい」と思う生物らしいが、脳内麻薬が枯渇するとこれが「死にたい」と思うようになる。希死念慮の症状が始まると深刻で本当にこのまま自殺して死んだりもする。むしろリスカなどの自傷をしてこの希死念慮を解消したりしたほうがいいくらいだ。SNSなどに「死にたい死にたい」と吐き出せば、ある程度収まる人は多いが、一般には男性の方が弱くて本当に死んでしまう事が多い。この症状が出ている患者に「生きてればいい事がある」とか「がんばれ」は絶対に禁句である。僕の場合はこれを抑え込まなきゃならない局面が多いけど、貯めれば貯めるほどよくない。一般に言われる「死ぬ死ぬという人は死なない」というのはまったく逆で、「死ぬ死ぬという人が本当に自殺する」ケースが圧倒的に多いというデータもある。

自殺企図
自殺の計画を練ってしまう症状だ。希死念慮と被ってしまうと自殺未遂の行動をとったりする。そのまま死んでしまった友人もいる。僕は一撃で死ぬ方法を知っているので、この自殺企図は薄いが、高いビルや道路や鉄橋などで今飛び込もうととっさに考えたりはする。思いとどまるのはこの世の未練よりも恐怖からが多い。勘違いしてはいけない。死ぬのは怖いのだ。自殺する人は最後まで死を怖がり、迷う事を僕は知っているし、僕も毎日、死への恐怖が勝って思いとどまっている。

幻覚、幻聴
長い治療の成果もあって最近はほとんど幻覚幻聴に悩まされる事はなくなったが、酷い時は平常時に1人の部屋で人の笑い声が聞こえたり、存在しない人が現れたりする。見たり聞いたりとは脳が作っているものなので、脳機能が損なうと幻覚幻聴が起きるのは当然かもしれない。僕の場合はリアルで具体的、性格もあるしキャラ固定もされている。
この症状が過度に進むと統合失調症と呼ばれる精神病最悪の状態に突入する。
鬱病の治療
よく仕事を休んでゆっくりするのがいいと言われるが、僕のようなフリーランスは仕事を休む事は不可能だ。支えてくれる人もいない。だが休んで薬を飲んでいると抗うつ薬中毒にもなりかねない。抗うつ剤というのは一種麻薬っぽい効き目があり、実際そういう成分なんだと思う。依存症みたいになってしまう人も少なくない。TMSという高価な電気治療もあってこっちは効果もある。だがリバウンドはする。(僕の場合)
いわゆる根本治療ってのは難しく、上手に付き合っていくしかない。社会にごまかしながら、自分に嘘をつきながら生きていくしかない。
突発的に死んでしまったらそれは病死だ。自殺だって病死だ。


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