見出し画像

仕事がなくなる2つのパターン

どもー。
分析太郎です。

様々な業種の市場分析や、
ビジネスアイデア考察を
生業にしています。

今回のテーマは、
「仕事がなくなる2つのパターン」
です。

皆さんは、
今自分がやっている仕事が、
将来なくなるのではないかと
不安に思ったことはありませんか。

過去を振り返ってみると、
なくなった仕事は数多くあります。

例えば一昔前には
時報係(時間を教える人)という
職業があったようです。


文字通り、今が何時かなどを教える役割の職業です。
誰もが腕時計をもっており、壁に時計がかかっている時代になるのはずっと後のことです。授業や仕事の開始・終業時刻、お昼など、特定の時間帯を告げて回ることを職業にする人がいたのです。

時代とともに消えた職業(私の仕事がなくなるとき)


このように、
仕事というのは時代の変化とともに
無くなりゆくものですが、
その理由には大きく2つのパターンがあります。
それが下記です。


①需要はあるが、機械やAIに代替される
②そもそもの需要が減りつつある


それぞれについて説明します。




①需要はあるが、機械やAIに代替される

時報係はまさに、
需要はあるが、機械やAIに代替される
パターンの典型だと言えるでしょう。

「今の時間が知りたい」という
人々のニーズは、令和の今だって
変わることなく存在します。

しかし壁掛け時計すら
なかった時代なので、
特定の人が歩き回って
時間を知らせていたのです。

そこから技術が進み、
壁掛け時計や腕時計が世間に普及し、
時報係の仕事は機械に代替されました。

今となっては、
スマホで時間が確認できるので、
腕時計の需要すら減りつつあります。
機械が機械に代替されるということですね。

このように、
本質的な需要は同じだが、
機械やAIによって代替されるのが、
一つ目の仕事がなくなるパターンです。



②そもそもの需要が減りつつある

問題は二つ目の、
そもそもの需要が減りつつある
パターンです。

わかりやすい事例を挙げてみます。
例えばウェディングプランナー。
この仕事は、結婚する人がいて
初めて成立するものですが、
日本では2000年代以降、
婚姻件数は減少傾向です。


婚姻件数の推移(1975~2020・45年間)
出典:人口動態調査(総務省)


さらにコロナ禍の影響だけで
失われた婚姻件数は11万組
だそうです(詳細記事はこちら)。
ただでさえ減少していたというのに、
ブライダルの会社にとっては大打撃です。

もう一つ事例を挙げます。
弁護士です。

弁護士の需要は
様々な「事件」から生じます。
事件当事者の弁護をすることが、
弁護士の仕事だからです。

では、事件数の推移を確認しましょう。
グラフを作成しました。


全裁判所の新受事件数の推移(1989~2021・32年間)
出典:2022年版 裁判所データブック(最高裁判所)


ピークの2003年以降
ものすごい勢いで減少しています。

これは、
時報係のように、
機械やAIに代替されたわけでは
ありません。

そもそもの本質的な需要が
減少傾向にあるのです。

これが二つ目の
そもそもの需要がなくなりつつある
パターンです。


この先どうすりゃええねん

上記2つの仕事がなくなるパターンを
比較したときに、大きく異なる点が
ありました。
それが下記です。

①需要はあるが、機械やAIに代替される
→将来予測が困難
②そもそもの需要が減りつつある
→将来予測が少しだけ可能

技術の発達は、
ガラガラポンの要素が大きく、
かつ社会への浸透速度も国や地域によって
異なるため、予測することの難易度が
高く、場合によっては無責任な
答えになってしまいます。

「技術の発達により、まもなく
事務の仕事はなくなる」と、
何年も前から言われていますが、
事務職の求人は今でも
たくさんあります。

それは事務員さんの
不安を根拠の薄い状態で
煽るだけで、社会的に
有益ではないと思いました。

ですが、そもそもの需要に関しては、
行政機関や業界団体がまとめた
統計データがありますので、そこから
将来を見通すことはある程度ですが
可能です(物凄く大変ですが…)。

それらを整理し、
体系的にまとめることが
僕の仕事なのかなと思います。

僕が借金までして
分析太郎という取組を始めた理由は、
ただでさえ日本は30年間不景気なのに、
さらに将来を見誤って、余計に不幸な思いを
する方を一人でも減らすため
です。

今回は、
「仕事がなくなる2パターン」
というテーマで記事を書きました。
何か参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、
ありがとうございました。


モチベUP記事たくさん書いてます。


様々な仕事の将来性を分析してます


この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?