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5/9発売【文春電書】文春文庫5月新刊&おすすめの既刊

GWの明け、まだまだアタマがボーっとしている、電子書籍マーケティング部のTでございます。実家に帰るくらいの地味で慎ましやかな日々を過ごしておりました。

まずはおススメの既刊から。
若林正恭さんの『ナナメの夕暮れ』が、4月20日放送のZIP!にて「東大生に聞いた人生が変わった一冊」第1位との特集があり大変売れております!

東大つながりで言いますと・・・。
今月新刊のある姫野カオルコさん『彼女は頭が悪いから』は、実際にあった東大集団わいせつ事件をテーマに書かれた1冊。東大の入学式の祝辞で上野千鶴子さんが取り上げ、大変話題となりました。

今月も前置きが長くなりましたが・・・。5月新刊をご紹介いたします。

佐伯泰英『奔れ、空也 空也十番勝負(十)』

空也の武者修行、これにて完結!
京の袋物問屋の隠居・又兵衛と知り合った空也は、 大和国室生寺にむかう一行と同道することになる。 途中、柳生新陰流正木坂道場で稽古に加わる機会を得るが、 次第にその有り様に違和感を抱く。 一方、空也との真剣勝負を望む 佐伯彦次郎が密かにその動向を探っていた。 江戸のおこんや磐音、そして、姥捨の郷の霧子や眉月……、 空也の帰還を待ちわびる人々の想いは通じるのか、 そして、最後の勝負の行方は⁉

阿部智里『烏百花 白百合の章』

累計190万部ファンタジーのきらめく8編。
とんでもない意気地なし、と噂の少年・雪哉に剣の指導を頼まれた 腕に覚えのある市柳は、おびえる雪哉に自信満々で打ち込むが、 まもなく違和感を覚え始める――(「ふゆのことら」)
貴族の少年たちが、父の跡を継いだ職人が、全身全霊で守りたい ものとは何か。 山内に生きる人々の幸せを誓った彼、そして、権力闘争のはざまに育つ姫君の 心の奥にある思いとは。 読者の胸を刺し貫く魅力でベストセラーとなった異世界ファンタジーシリーズ、 震撼の第二部へと橋をかける必読の短編集です。

濱嘉之『警視庁公安部・片野坂彰 天空の魔手』

地方のドローン競技大会や新進のゲームソフト会社を訪れた片野坂彰。彼は中国による台湾侵攻への対抗策として、ある恐るべき構想を持っていた。一方チームの面々は、ロシアの急所となる情報を入手すべく欧州に集結するが……。激変する世界情勢のなか、日本を守る公安マンたちの活躍を描く大人気書き下ろしシリーズ第5弾! 【第5の男 新人・壱岐雄次登場!】
今回は2月から世界中の注目を集めたウクライナ戦争や、俄かに高まる台湾危機を受け、日本の国防、またドローン戦争がテーマになります。

同シリーズ第1巻は、期間限定でkindleUnlimitedでも読めます!この機会にぜひお読みください!

風野真知雄『耳袋秘帖 南町奉行と首切り床屋』

始めは深川、次に神田の床屋で身元不明の首無し遺体が発見された。客とみられるが、どちらも床屋のあるじは行方が知れず、江戸の瓦版屋は大騒ぎ。続いて霊岸島の海産物問屋でろくろっ首騒動が。「しばらく首がらみの事件が続く」。南町奉行・根岸肥前守の勘は的中し、女の首と狸の胴体が見つかって――。かつて「銕蔵(てつぞう)」と言う名で無頼な暮らしをしていた根岸とどうやら因縁があるらしい、怪異「首騒動」に根岸と仲間たちが挑みます。表紙のインパクトはシリーズNo1です!

藤井邦夫『帰り道 新・秋山久蔵御用控(十六)』

妻と幼い息子を残し出奔した男が、背負った代償とは? 
小間物屋『紅花堂』が何者かの付け火にあったらしい。報せを聞いた秋山久蔵は付け火を発見し、食い止めた謎の男の存在を知るが……。

千野隆司『朝比奈凜之助捕物暦 駆け落ち無情』

若き同心の成長と活躍を描く、シリーズ第二弾。
江戸の町を悩ます三つの事件。悲しきその真相とは?同日に起こった三つの難事件。若い男女の駆け落ち、問屋の強盗事件、付け火と焼死体。別々の事件はやがて複雑な繋がりをみせて……。

まだまだ第2弾。シリーズ第1弾を読めばすぐに追いつけます!!読んだらハマってしまう、若手同心の推理モノです。

姫野カオルコ『青春とは、』

1970年代、普通の高校生だった私たち。
定年退職しシェアハウスに越してきた独身の乾明子。
借りたままの本や名簿から、映画を見ているかのように地方の共学の公立高時代が蘇る。胸キュンもスマホもなく地味なだけ。でもなぜあんなにオカシかったのだろう。
これまでの青春小説がとりこぼしてきた部分を掬った、すべての大人に贈る青春小説です。 
解説・タカザワケンジ

鳴神響一『鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿 由比ヶ浜協奏曲』

演奏会を襲った惨劇。コンマスは何故殺されたのか? 
鎌倉で管弦楽団のコンサート中に、コンサートマスターが殺される事件が起こる。早速、亜澄と元哉の凸凹コンビは事件を調べるが……。
警察小説の新鋭・鳴神響一さんのシーリーズ第二弾‼

こちらもまだまだ第2弾。男女コンビのバディものです。是非、1巻目からお読みいただきたく!

佐々木愛『料理なんて愛なんて』

嫌いな言葉は、「料理は愛情」。 食べるのは好きだが料理が嫌いな優花は、想いを寄せる真島さんに高級バレンタインチョコを渡すも、あっさり振られてしまう。彼が付き合いだしたのは、なんと料理教室の先生だった。一念発起した優花は、自炊に挑戦したり「料理男子」と合コンしたりして、料理を好きになろうと努力するが——。 「素敵な女性=料理上手な女性」という呪縛に思い悩む優花の1年間を描いた、瑞々しくキュートな長編小説。著者による文庫版あとがきも収録。
デビュー作『プルースト効果の実験と結果』で一部の読者の心を鷲掴みにした独特のセンスが、本作ではさらに突っ走っています。

オール讀物新人賞受賞作。高い評価を得て単行本化した佐々木愛さんのデビュー作はこちら!

宇江佐真理『蝦夷拾遺 たば風〈新装版〉』

幕末維新を懸命に生きた松前藩の女、そして男たち・・・。
半身不随になった許婚との結婚を反対され、他家に嫁いだ女を、男は想い続ける――激動の時代に輝くように生きた女と男を描く短篇集。

逢坂剛『兇弾〈新装版〉 禿鷹Ⅴ』

死せるハゲタカ、生けるキャリアを走らす!
稀に見る悪徳刑事・禿富鷹秋を主人公にしたシリーズ最終作。理由なき悪行を重ねる禿鷹も、ついに前作『禿鷹狩り』で命運が尽きた。しかし、そのままでは終わらせないのが禿鷹の凄み。命と引き換えに手に入れた神宮署の裏帳簿が、警察幹部らによって闇に葬られようとすると、禿鷹の妻・司津子(絶世の美女)や同僚の御子柴が立ち上がり、二転三転の息もつかせぬ攻防が始まる。世を去ってなお、組織を揺さぶり続ける禿鷹の心に何があるのか、「著者にもわからない」と吐露した著者自らの解説付き。

ハンナ・ティンティ著 松本剛史訳『父を撃った12の銃弾 上・下』

アメリカ最大のミステリー賞、エドガー賞最終候補作。
ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ウォールストリート・ジャーナル他が絶賛。自立に向けて歩き出した少女と、彼女を守る父親の過去をめぐる極上のサスペンス。
父の身体に残る幾つもの弾傷。父の暗い過去と母の死の謎を追う少女を美しくリリカルに描いて圧倒的な感動を呼ぶ傑作青春ミステリーです。

今月も最後までお読みいただきありがとうございました。
来月もどうぞお楽しみに!!

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