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うつ病で休職した話その3

前回までのあらすじ。
6年続けている会社でコロナにより人事異動させられ、その異動先の仕事が合わず、
且つ職場からの陰湿な退職勧奨により、
夜寝られなくなり何やかんやありメンタルクリニックの初診の時間になったのであった。

待合室で待っていた私は「Burisuke1023さん」と小さく、けれど心の奥に届いてくる、そんな澄んだ声で呼ばれた。

「本日はどうされました?」と最初に聞かれた。
どうしたもこうしたも問診票見たらわかるだろうに…とも思いつつ、
2020年の秋くらいから寝られなくなった事を話した。
妻から言われていた「症状やどんな時にどんな気分になるかをメモして行く事!」が役に立った。
スラスラと言える。そして私はスラスラ話しながら泣いていた。
自分でも驚いた。何故泣いているのか分からないが、
涙がまるで決壊したダムの如く溢れてきた。

すみません、すみませんと先生に言いながら、
どんどん話をしていく。
どんどん涙が溢れてくる。

何分くらい話したか覚えていないが、先生は
相槌を打ちながら聞いてくれていた。

一通り話し終えると先生はこう言った。
「Burisuke1023さん、あなたはうつ病です。
それも中等症以上のうつ病です。」
「今の貴方に必要なのは薬の投薬、そして何よりも休息が必要です。」
「診断書をお出しするので休めるのであれば明日から休職して下さい。」

そう言われた。
自分はうつ病なんかではない。
まさか自分がうつ病になるとは思ってもいなかった人間が初めてうつ病と診断された瞬間だった。

つづく


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