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【千葉県民はピーナッツ以外を食べるのかどうか】

 あなたがもし千葉県出身の方に初めて会ったなら、一度はこんな質問をしたことがあるかもしれない。
「千葉って毎日ピーナッツ食うんすか?」

 あなたがもし千葉県出身の方に初めて会ったなら、一度はこんな質問をしたことがあるかもしれない。
「千葉って給食にピーナッツ出るってマジっすか?」

 あなたがもし千葉県出身の方に初めて会ったなら、一度はこんな質問をしたことがあるかもしれない。
「千葉ってコーヒー代わりにピーナッツで淹れるって聞いたんすけど?」

 あなたがもし千葉県出身の方に初めて会ったなら、一度はこんな質問をしたことがあるかもしれない。
「千葉ってマイカードナンバーの番号全部ピーナッツの絵文字ってマ?」

 あなたがもし千葉県出身の方に初めて会ったなら、一度はこんな質問をしたことがあるかもしれない。
「千葉で売ってる枕の中身ピーナッツの殻って都市伝説じゃないんすよね?」

 ガチレスすると、千葉県民全員が同じ生活をおくっているわけではないのでどれが合ってて間違っているとも言い難い。ある人は毎日ピーナッツを食べるし、ある人はピーナッツの殻で車を走らせてる。
 千葉で上映されたとなりのトトロのラストシーンは、置かれた野菜がとうもろこしではなくピーナッツである。その程度にはピーナッツで溢れていると思ってもらっていい。
 夏場のプールでは小学生たちが流れるピーナッツに身を浮かべながら季節を謳歌する姿を見ることもできる。その程度にはピーナッツで溢れていると思ってもらっていい。
 千葉にあるniko and…の店舗では、…の部分が全部ピーナッツである。その程度にはピーナッツで溢れていると思ってもらっていい。

 千葉ではピーナッツが貨幣がわりとなっている、そんな噂もあるけれど、それについては多少の誤りがあるとこの場で断言しておく。ピーナッツが貨幣になっているのではなく、千葉に流通する貨幣のほとんどがピーナッツを売ることで得たものである。なので貨幣≒ピーナッツではあるのだけれど、=ではない。貨幣がわりにピーナッツでお買い物をすることはできない。なので千葉にお越しの際は現金をピーナッツに両替する必要はないよ!

 じゃあ実際に千葉に来ました、そんなシチュエーションを想像してほしい。ピーナッツ以外に何か食べるものはあるのかと。いや、むしろお前らピーナッツ以外何か食ってんのかと。そんな疑問が浮かぶことでしょう。
 カフェではピーナッツの煮汁を飲まされるかもしれない。ファミレスではピーナッツで作ったハンバーグにピーナッツ・バターを塗ったものが出てくるかもしれない。寿司屋に行けば江戸前の仕事をしたピーナッツが握られる。勘弁してくれよ、そんな声が聞こえてくるようです。

 では、今日は千葉県民がピーナッツ以外何を食べて生活しているのか、それを伝えたい。


 結論をいきなりぶちこむよ。ピーナッツかよ志乃の二択です。それ以外の選択肢は存在しない。

 
 よ志乃は京成千葉駅東口改札を出てすぐのところにあります。となりにはSOGOもある好立地。ひっそりとしているが、実はよ志乃が本体でSOGOがスタンド的な感じといえばより理解を深めていただけると思う。ついつい強力なスタンドに目を奪われがちだが、そのそばには必ず本体がいる!そんな感じのあまり目立たないお店。

 入り口にはメニューやサンプルが並ぶ。メニューやサンプルとゴーヤチャンプルはなんとなく字面が似ているが、似て非なるもの。松本孝弘とTak Matsumotoの関係のようである。おすぎとピーコもまた然り。大仁田厚とグレート・ニタはおそらく同一人物です。


 重厚な煉瓦造り。三匹目の子豚は煉瓦の家を建てて暮らしたという。人類の叡智をふんだんに駆使して造られたお店であることは確かなようだ。

 この場所では日替わりメニューもある。なぜなら千葉県民はピーナッツかよ志乃の二択なのだからせめて日替わりで違うものを食べたい。「明日って今さ!」

 経験を積むとこれだけの種類のラーメンの中から選んで転職することができる。わたしも立派なラーメンになれるように今からしっかりと徳を積んでおきたい。

 煉瓦造りのお店で豚を食す。この日の豚は特に柔らかであった。若い豚だったのだろうか。三人兄弟で言えば末っ子であろうよ。
 味付けはやや濃い目で、ご飯がよく進む。店内には女性の一人客も多い。

 店員さんも皆穏やかであります。それもまた長い間商売を続けてきた秘訣でもあるのでしょう。人の心を動かすことができるのは人の心だけ。そんな言葉をゆっくりと噛み締めて、お料理と一緒に体に行き渡らせました。




【おしまいにゃ】



本日も【スナック・クリオネ】にお越しいただいき、ありがとうございます。 席料、乾き物、氷、水道水、全て有料でございます(うふふッ) またのご来店、お待ちしております。