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卵巣がバカデカになったので手術する記録 退院&教訓編

こんにちはこんばんは。早速ですが!なんと!術後3日で!退院してきました〜!!!我ながら「えっ!もう追い出されるンスか!?」という気持ちだったのですが、看護師さんに「病院にいてもロキソニン飲むだけで家にいるのとやること変わんないよ」と言われて「そりゃ、そうか、、、」となり、圧に負けて退院してきちゃいました。月内に収めた方が保険とか限度額とかのアレで有利になった気もするし、多分これでよかったのでしょう。

相変わらず腹は痛いですが昨日より半分くらいマシになってるし、長めの睡眠(昼寝も含む)を取るたびにマシになってきているので、人体の回復力すげえな〜っていう気持ちです。
今日はタクシーで家に帰ってからATMに現金を突っ込みに行き(オカンと地元の親戚からお見舞いをもらっていたので一刻も早くカード返済に充てないとやばかったのです)、スーパーで食べられそうなものを買い、家に帰る…くらいの動きもできました。ちょっとした病人くらいです。術後3日でこれなのすごいな!?!!?!?

後学のため(?)誰か参考になればいいなと思って以下のこと書き留めておきます。


入院のコツ

2年前に10日間入院を体験していたこともあって、かなり隙なく準備できたのですが、今回更にオヌヌヌグッズが出てきたので紹介というか備忘録です。

・延長コードつき電源タップ
 基本的に個室に1つはコンセントが付いていますが、変な位置にあったり1つしかないと不便なので様々な電子機器で無双したい人には必須。わたしはノートPCも持ち込んでいたので、1メートル延長の4口タップが大活躍でした。(100均で300円でした)

・うちわ
 世の中の人間、代謝低すぎ。というより自分が自律神経バグり気味で常に汗だくなので、大部屋で室温調整をガンガンできないときはうちわ頼りです。ふと目についてリュックに突っ込んだけど、めちゃくちゃ使えた。お風呂上がりなんかはパタパタしまくりました。

・携帯タオル(?)
 何なんすかねこれ、正しい呼称よくわからないです。

SHEINで15個400円くらいだった

こんな風に小さく固められたタオルが入っており、濡らすとハンドタオルくらいの大きさの分厚い不織布になります。似た商品は色んなところで売られてて比較的安く買えます。

おしぼり…的な?

これがめちゃくちゃちょうど良くてですね!何にかというとお風呂にです!!お風呂の身体洗うタオルって、よーく洗って干しててもなんかニオイ残るじゃないですか。これなら潔く捨てられるし、不織布の素材感が絶妙でめちゃくちゃ泡立つ!!更に、よく絞ると吸水力すごい!!ということで、病院の不便なお風呂に大活躍でした。
今回の病院はバスマットすら用意されてなかったので、ひととおり服着たらこれで床拭いてそのまま捨てておわり!って感じです。入院に限らず旅行にも便利かも。小さいので1,2個カバンに入れておけばある日突然力を発揮してくれる気がしますぞ。

・百均にある「洗濯バサミ入れ」

この奥にある白いプラケース

これにスマホとティッシュと電源タップと500ペットの水とリップクリームくらい入れて、ベッドの柵にぶら下げてました。特に術後の動けない期間はめちゃくちゃ便利で助けられました。洗濯バサミ入れに限らず、適当な箱にS字フック付ければ何でもそれらしくなるとは思いますが、あまりにピッタリだったので洗濯バサミ入れ…!

・ひたすらゆるいパジャマ
これはお腹の手術をするからなのですが、ワシはGUのXLのパジャマ2着買って持っていき、救われました。普段なら「穿けるな〜」くらいのウエストゴムでも、傷跡があるとなると「イテテテテテ」ってなるので……なるべくゆるいやつを……是非………

・ゆかり!かおり!あじしお!
病院食、ひたすら味が薄ーーーい!!!!ということでふりかけを持参する人が多いのですが、わたしはゆかり推しです。何故ならおかずにも使えるから!!毎回出てくる「○○のおひたし(無味)」にゆかりをまぶせば、しその香りゆたかなおいしいおひたしに変身というわけです。

わたしがかんがえたさいきょうのごはんセット

まあ、あじしおも持って行ったんですけどね。ゆかりの姉妹(?)である「かおり」も良いです。ふりかけに良し、おかずの味増強に良し、コンパクトで安い!入院の必需品です!!

・プリン、ゼリー
これはオカンがお見舞いがてら持ってきてくれたものだったのですが…全身麻酔で内臓たちもお眠りになっていたせいか、術後は食欲がマジでありません!!しかし食べなければ内臓たちも起きてくれず、食べることも治療の一環とされているらしいのです。なのに病院食はまず…ゲフンゲフン味が薄くてとにかく箸が進まない!!そんな中燦然と輝くプリン、ゼリー、、、救いでしかない!!生のフルーツとか、桃缶とか、何ならアイスでもいいんですけどね。まあ用意するのも片付けるのも面倒だしってことで、ひとくちでちゅるんと食べられるゼリーなんかは今後(?)持参しようと思いました。



◆逆に要らんかったもの…

えーっと、意気揚々と持ち込んだゲーミングノートPC、刺繍の道具(!?)あたりの暇つぶし道具…ですかね…。前回の扁桃腺摘出手術+入院では、痛いのが喉だけだったので、術後の麻酔疲れのようなものがなくなれば座っていくらでも作業できたのですが、今回はお腹ということで…座って作業…できなくはないけど…そもそも座ってるだけでかなり痛くてですね………はい…何も進みませんでした……。手術前日の暇つぶしにはなったけどね!!
あと生々しい話ですが、手術後お股からの出血があると聞いていたのでオムツ(正確にはおぱんつたいぷのクソデカナプキン)を持参していたのですが、意識でろでろのときは看護師さんに付け替えてもらったりする都合上、通常の夜用ナプキンの方がよかったなと思いました。どっちも持って行ったので大丈夫ではあったのですが!!悔しかったので今そのオムツ穿いてます。押忍。



腹腔鏡手術って何するねん

そもそもこれですよね。わたしが受けた手術は腹腔鏡手術なのです。腹にジャキっとメスを入れてガバッと開くやつではなく、3箇所穴をあけて空気を入れて、カメラとハサミとピンセットみたいな感じでモゾモゾ操作するやつです。わたしの場合は摘出物がまあまあデカいので、それを出すための穴を足の付け根のちょい上くらいにあけられました。

※体型はイメージです

簡単な図で示していますが、穴の一つはおへそです。そのため入院前に「おへその掃除」が義務付けられます。わたしはおへその掃除が趣味みたいなところもあるので平気でしたが、やり慣れてないと大変かもしれません。
表面の傷4つには、術後ラップのようなものが貼られており、そのままシャワーも可能でした。保護用ラップなのかと思い先生に聞いたら「あ、それね、1週間くらい経つとパリパリって剥がれてくるから。保護用というより、それが皮膚をくっつけるんですよ。皮膚用ボンドってところ」……はえー!!現代医療すげー!!!って感じで、表面の傷は特に縫うこともなく皮膚ボンドラップで覆われております。
そんな感じで、体表の傷4つはほとんど痛くなく(そりゃ強く押したりすると痛いが)、むしろ腹の中身が痛いのが術後の悩みです。腹筋を使う動作が悉く無理になり、起き上がるにもかなりの覚悟が必要。くしゃみ、鼻かみ、咳払い、この辺もやる直前で本能がブレーキをかける。まあこんなのは丸2日も経てば気にならなくなるんですけどね。ロキソニン飲めば「軽い生理痛」くらいに抑えられます。

個人的には、術後丸1日付き添ってくれた痛み止め倍プッシュ点滴(わたしが勝手につけた名前です)にめちゃくちゃ助けられました。「通常時も一定量痛み止めを入れ続けてくれてるんだけど、無理〜って時にスイッチを押したらマシマシで注入される!でも1回押したら1時間空けないと次を押せない!」っていうやつです。ご利用は計画的に!なのてますが、わたしは1時間かどうかわからないうちにとにかく押しまくってました。信号機の押しボタン連打するガキ並みに押しまくりました。スゥーッと効くのでめちゃくちゃ良かったです。手術を控えている人類には全力でおすすめしたいです。

※後日談
退院翌日におへそのラップがパリパリ剥がれ始め、謎の体液が染み出してきたので「ヒョエ〜〜〜」となり病院に電話しました。電話では先生にも確認とってくれて「シャワの時あわあわで洗えば大丈夫だよ、気になるならガーゼ詰めててもいいよ」とのことでした。ありざまーっす。


手厚い!DVD鑑賞会

退院前日には先生と一緒に手術DVDを鑑賞する会が設けられ、そこでアレコレ説明してもらいました。カメラで中身を見ながら手術するから、そのカメラ映像を録画してあるのですね。

主治医とDVD鑑賞会

逐一ハイライトシーンで止めながら「これが卵巣で、これが嚢腫のほうね」「嚢腫デカすぎません…?」「これじゃどっちが本体かわかんないよね〜、あっ、嚢腫の中の髪の毛、ほらほら」「うわ〜毛玉だ!たわしだ!」「ほんとに袋の中に長〜い髪の毛がギュ〜ッと詰まってるんですよ。貞子みたいな?いや仄暗い水の底からか…」「(そここだわるんだ…)何にでもなれる細胞があるからうっかり髪の毛に分化してるんですよね、不思議すぎる」「ほんとね〜、この仕組みもっと研究して応用したら毛髪とかに生かせそうなのにね〜」みたいな会話をしつつ、手術時間およそ3時間半のDVDを駆け足で鑑賞しました。

子宮筋腫摘出するくだりも、子宮より筋腫のほうがバカデカで「えっ、これ一面筋腫ですか、むしろ子宮どれですか」「えーっとね(シークバーぐりぐり)、うーん(ぐりぐり)、あ、ここ、後ろにちょっと映ってるやつ!これ子宮本体です」「ヤバw」「筋腫って言っても外側の膜は子宮本体だから、中身だけ取り出すんですよ、ブドウの皮剥く感じですかね」「へぇ…」「(動画に合わせて)外側の皮をつーっと切って、あ、ほら、この白っぽいのが筋腫」(上のイラストはこのへん)「筋腫って筋肉の塊みたいなイメージだったけど白いんですね!?」「そうそう、で、この白いのを(動画に合わせて)ゴロンと取って…、あ、これはデカすぎて一気に体外に出せないから後で粉々にして足の付け根から出します。さっき切った筋腫の外側の皮はザクザク縫っておきます」「ッエーーーー!内臓も縫うんですか!!ていうか縫うのもこのロボットハンドみたいなのでやるんすか!!器用すぎる!」
実際の会話のノリでお楽しみいただけたでしょうか。お腹の中でこんだけ派手に切ったり出したり縫ったりしてるので、術後は生理痛10倍みたいなハライタに苦しめられましたが、倍プッシュ点滴にも助けられたし、逆にそれだけで済んでるのがスゴすぎる!と手術映像見て思いました。腹腔鏡手術、すげぇ、、、

ちなみに、わたしの子宮筋腫はまたできるらしいです(絶望)。エストロゲン感受性が高い人は子宮筋腫ができやすい傾向にあるらしく、その年齢でこんだけできてたらまたできるわな〜と言われました。残念。でもエストロゲン感受性が高いってことは所謂"女性らしい身体"になりやすいらしく、乳がデカく!肌がきれいで!ウォアアアア!ってことで、もっとそれを活用していかねば損だなと思う豚でした。
あとわたしがさっきから使ってる「生理痛10倍」みたいな例えですが、クソデカ筋腫が複数できて子宮の形がグネグネに変わっていると生理痛もマシマシだそうで、主治医曰く「こりゃめちゃくちゃ痛いはず」。だからわたしが言う「生理痛10倍」は一般的には「生理痛100倍」くらいかもしれないです。ごめんぴょ😉


退院後の話

扁桃腺で入院したときは全部一人でやったので今回も余裕だろ!と思っていましたが、クソデカ荷物を持ったまま会計したりタクシー呼んだりがめちゃくちゃ大変だったので、誰かを呼べばよかったなあと切に思いました。喉の痛みと腹の痛みじゃ全身に与える影響が違いすぎましたね。腹が痛いと重い荷物が持てない!!これ教訓です。

自宅にいると何より素晴らしいのがマットレスです。Air最高。寝ることが一番の回復への道だと思うと、さっさと退院して最高の睡眠環境で寝まくるのが吉かもしれません。

帰ってきてすぐ洗濯機を回しながらAirでうつらうつらしていると、カード会社から「支払われてないんですけど💢」の電話がかかってきて胃がイテテテテとなった話はまた今度しましょうかね。

この記録が何か誰かのためになると幸いです。ではまた。


↑ワシが使ってるやつ。世界が変わるぞ。


おわり

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