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面接を受けて、「私には英語力というスキル1つしかない。」と知った日。

今は特に転職活動をしているわけではないけれど、「ぜひ私の会社の面接を受けてください」とLinkedInでメッセージを受け取り、インターナショナルな環境の外資系企業からのオファーに、それならばと調子に乗って面接を受けてみた。今より年収も良さそうだし、今まで就業したことのない業界だったので興味も持った。今の会社はまだ古い体質の残る日系企業で、ずっと外資系企業で働いてきた私にはとても魅了的に感じたのだけれど。。。

私は今働いている業界で長年働き、転職を何度か繰り返して今は管理職に就いている。部下はいない。でもなぜか管理職。私の年収が管理職のポジションのレンジだという理由で、自動的に管理職になった。前にも書いたが、仕事は左程忙しくもなく、時間を持て余す日々だ。もっと良い年収が欲しいというのも正直な思いで、この面接の話を受けてみた。

私はずっと「秘書」として働いてきた。それは普通の「秘書」だったり、「アシスタント」、「グループセクレタリー」「エグゼクティブアシスタント」、「パーソナルアシスタント」だったりと、秘書といっても様々な種類の役職を名乗って働いてきてのだけれど。「秘書って、何するの?」と言われて、これとこれとそれ。などと答えられる秘書はあまりいないと思うけれど、上司や、他部署から降りてくる仕事をせっせとこなしてきた。

そして、この面接がやってきた時に聞かれたことは、「あなたのスキルを3つ教えてください」だ。まずは英語。仕事で支障なく英語が使える。そして・・・・・言葉に詰まった。「あとは・・・」どうしよう。何か仕事を頼まれたのならそれなりにこなしてきたけれど、いざ「スキル」と言われたら、私には何があるのだろうか?どうしよう、どうしよう・・・。

あっという間に面接は終了した。そして、疲れは立て私の頭の中で、「私にはスキルは1つしかない」という言葉が何度も鳴り響いていた。あぁ、なんてことだ・・・・。知らなかった~~~~~~~~!いや、今日まで気づかなかった~~~~~!!!と、落ち込むことさえ忘れるほど驚いた。

まぁ、それでもいいか。まだ面接の結果は来ていないけれど、その真実が知れただけでも実りのある面接だった。言葉で言えるスキルはないけれど、どうにかここまでやってきたのだから、卑屈になることも、落ち込む必要もないだろう。そしてまた、粛々と仕事をこなすのだ。それでも私は、プロフェッショナルな秘書だと信じているのだ。

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