見出し画像

ヤング・エディターのための知られざるキョーレツ・マガジンの世界(『STUDIO VOICE』2008年7月号)

※一部画像が発掘できず小さいのが混じってます

これは「本は消えない!インターネット以降の本当に面白い雑誌/本の作り方」という特集号に載った雑誌紹介記事です。日本の変な雑誌を紹介するページ。特集自体はミニコミ/ZINEに全体的に寄ったものになる予定だったので、「ここで取り上げるのもZINEに絞ったほうがいいですか?」と聞いたところ「いや、別にこだわらなくていいですよ」とのことだったので、自主制作に限らず商業誌も混じってます。商業誌のなかでは変なことやってやるぜという気概に溢れたものを取り上げたつもりではあります。

「ヤング・エディターのための」というのは、この時点ですでに「若者が古い事物に対して興味を失っている。現在のものばかりを追っている」という印象があったからですね。「君たちが手軽に思いつくことなんてすでに昔の人も思いついてるんだよ。君たちは歴史上新しいことをしなきゃいけないんだよ」と思っていました。まあ「新しいこと」というのもモダニズム至上主義ですね。若者はやりたいことをやるだけ、という態度をとると思います。

ヤング・エディターのための知られざるキョーレツ・マガジンの世界

画像1

『世界映画資料』(1960)
自分でやらなきゃ駄目さ!
1957年10月創刊、名前のとおり海外映画記事の翻訳転載を中心とした雑誌で、1960年1月号に映像作家ジョナス・メカスの有名なセリフが掲載されている。いわく「我々の為に誰かがやってくれるだと。──自分でやらなきゃ駄目さ」。DIY精神はここから始まった!

ここから先は

3,724字 / 23画像
2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?